顔や足がむくんでいると、お気に入りの服がきつく感じたり、見た目が気になったりして気持ちが沈んでしまいがちです。
むくみ（浮腫）の解消には、尿の排泄を促進する利尿剤が有効です。利尿剤によって余計な水分を外に出すことで、気になる部位のむくみが治ってすっきりします。
このページでは、むくみを解消する効果のある薬を紹介しています。
市販薬の漢方に加えて、通販で買える病院処方の利尿剤を人気ランキング（TOP3）で紹介しています。むくみに効く薬の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
むくみの解消には利尿作用のある薬が効果的です。
利尿作用とは、尿量を増やして排尿を促す働きのことです。主に体内の水分量を調節する目的で使用されます。
むくみは体内に余計な水分がたまってしまうことで生じます。利尿作用によって体内の水分量を正常にコントロールすることでむくみを改善することが可能です。
利尿作用のある薬としては、主に以下の2つが挙げられます。
漢方薬としては、五苓散（ごれいさん）や猪苓湯（ちょれいとう）など、利水剤と呼ばれる薬が有名です。
利水剤は、むくみやのどの渇きといった水分の代謝異常によって生じる症状を改善します。
医薬品の利尿剤は、主に心臓病や腎臓病といった疾患に伴うむくみの解消や、高血圧の改善などに使用されます。
利尿剤は作用を示す仕組みの違いから複数の種類に分類されています。種類によって利尿作用の強さや副作用の出やすさなどが異なります。
漢方では、体内の水（すい）が滞った状態を水滞といいます。むくみなどの症状は水滞が原因となって現れると考えられています。
水滞による症状の改善に必要なのは、体のはたらきを高めて余分な水を取り除くことです。体内の水分を出すには、利尿作用のある漢方が効果的です。
漢方でむくみを改善するメリットは、医療用の利尿剤よりも使いやすいという点です。
漢方は薬局やドラッグストアで購入できるので、欲しいと思った時にすぐ買いに行けます。
効き目が緩やかで副作用の心配が少ないので医薬品よりも気軽に使用できます。
漢方薬は、安全に使用できる代わりに効果があまり実感できないことがあります。医薬品と違い、飲んで数時間後に効く、といった即効性は期待できません。
その場合には、より強い利尿作用が期待できる医療用の利尿剤の使用を検討しましょう。
医薬品の利尿剤は、心臓病や腎臓病、肝臓病などの治療に使われている薬です。
尿細管における水分の再吸収をブロックすることで、強力な利尿作用を示します。
即効性に優れたタイプの薬では、服用から1時間後には利尿作用が現れ、トイレに行きたくなる回数が増えます。
むくみをとることで血圧を下げたり、心臓の負担を和らげたりする目的で使用されています。
病気の治療以外にも、女性の生理前にみられるむくみにもよく使用されます。
さまざまな種類の利尿剤がありますが、そのいずれもが臨床試験によって確かな薬効が認められています。
確実にむくみを解消したいのであれば、漢方よりも医薬品の利尿剤を使用した方が高い効果が期待できます。
ただし、医薬品の利尿剤を使用する際には副作用に注意が必要です。薬が効きすぎると脱水や脱力感、めまいなどの副作用が生じるおそれがあります。
重い副作用が現れることはほとんどありませんが、定期的な血液検査が推奨されています。
医薬品の利尿剤には市販薬がありません。ドラッグストアなどで購入することは不可能であり、基本的には病院で処方してもらうことが必要です。
海外製品であれば、個人輸入という購入方法もあります。個人輸入の代行サイトを利用することで、一般的な通販と同様の手順で病院の薬を購入できます。このページでは通販で人気の利尿剤TOP3を紹介しています。
むくみの改善におすすめの漢方薬を紹介します。いずれも市販されている商品なので、お近くの薬局やドラッグストアでも購入できます［1］～［5］。
ここで紹介したもの以外にもむくみに効く漢方薬は存在します。利尿作用がある漢方薬であれば、むくみを解消する効果が期待できます。
医薬品として扱われている利尿剤は、大きく4種類に分類されます。利尿剤の種類について、効果の強さや作用の仕組みに触れながら説明します。
一般的によく使用されている利尿剤として、以下が挙げられます。
その他に分類される利尿剤もありますが、むくみの解消に利用されている利尿剤は主にこの4種類です。
腎臓にある尿細管では、尿に含まれている水分を再吸収して血液中に戻す作業が行われています。この作業を邪魔することで排尿を促すのが利尿剤です。
利尿剤の種類によって水分の再吸収を邪魔する方法は異なります。
ループ利尿剤は、尿細管にあるヘンレループという部位における水分の再吸収を抑制する薬です。
血液中に戻されるはずだった水分が尿として排泄されることで体内の余分な水を減らします。
ループ利尿剤の効果は、他の利尿剤と比較して強力です。服用から1時間以内に強力な利尿作用が現れます。
効果の持続時間は6～8時間と比較的短いです。すぐに効いて早めに効果が途切れる即効タイプといえます。
反面、水と一緒にカリウムなどの電解質を排泄してしまうので、副作用として電解質異常をおこす可能性があります。
通販で買えるループ利尿剤としてトラセミドが挙げられます。トラセミドは強力な利尿作用がありつつも、電解質異常の副作用がおこりにくい薬です。通販で買える海外製品としては「トール」や「ダイトール」があります。
※フロセミドは2019年1月1日より個人輸入が規制されており、通販で買うことができません。
カリウム保持性利尿剤は、副腎皮質ホルモンのアルドステロンを抑制することで尿細管における再吸収を抑えます。
その名の通り、カリウムの排出を抑えながら余計な水分を取り除くのが特徴です。心不全によるむくみによく使われます。
他の利尿剤によるカリウム低下を抑えてくれるので、ループ利尿剤などと併用されることもあります。単体で使った場合、利尿作用は比較的弱いです。
カリウムは残り、水とナトリウムが排泄されるので高カリウム血症には注意が必要です。
代表的なカリウム保持性利尿剤であるアルダクトンは、通販で購入できる海外版も存在します。日本版とは含有量などの違いがありますが、錠剤を分割すれば、同じ用量で使用できます。
サイアザイド（チアジド）利尿剤は、尿細管で行われる水とナトリウムイオンの再吸収を抑制することで尿量を増やす薬です。
他の利尿剤と同様にむくみの解消にも効果が期待できます。心性浮腫や腎性浮腫などのむくみに使用されることがあります。
ループ利尿剤と比べると、利尿作用は控えめです。服用から効果発現までに2時間ほどかかります。持続性には優れており、最長で24時間効果が続きます。
主に血圧を下げる目的で使用されます。塩分過多な高血圧症患者では、ARBやACE阻害薬といった降圧薬が効きにくいので、サイアザイド系利尿剤が選択されます。
他の降圧成分との合剤が複数存在します。例えば、ARBとの合剤でプレミネント配合錠やイルトラ配合錠があります。
バソプレシンV2受容体阻害薬は、腎臓における水分調節を行うバソプレシンというホルモンに作用します。
バソプレシンはV2受容体を介して水分の再吸収を行います。
バソプレシンV2受容体阻害薬は、バソプレシンの働きを阻害することで水分の再吸収を抑制します。
その結果、尿量が増して余分な水分の排泄が促進されます。
バソプレシンV2受容体阻害薬の服用開始時には、過剰な利尿作用による脱水症状や高ナトリウム血症などの副作用が現れるおそれがあります。
そのため、飲み始めるタイミングには医師の監視下であることが望まれます。
服用中は適切な水分補給を行い、月1回ほど血中ナトリウム濃度を検査しましょう。
通販で人気のむくみに効く利尿剤のランキングです。なおランキングは、2022年の4月期から10月期までに当サイトで発注された件数をもとに順位付けをしています（2022年10月7日時点）。
| 順位 | 商品名 | 有効成分 | 口コミ評価 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トール | トラセミド | 4.64（14） | ルプラックと同じ有効成分を配合 |
| 2位 | ダイトール | トラセミド | 4.73（11） | トールとは含有量違い |
| 3位 | アルダクトン | スピロノラクトン | 4.67（10） | 低カリウム血症が起こりづらい利尿剤 |
トールは、ループ利尿剤に分類される有効成分トラセミドを含有しています。トラセミドは利尿作用が強力なループ利尿剤の中でも、とりわけ効果が強い薬です。
有効成分トラセミドを使った臨床試験では、浮腫（むくみ）の患者に対して76.0％の有効率が確認されています。［6］
他のループ利尿剤よりもカリウム保持性が優れています。低カリウム血症の副作用をおこしづらいため、安全性にも優れています。
日本におけるトラセミド配合の先発薬としてルプラックがあります。トールは、ルプラックの海外版ジェネリックといえる医薬品です。
ルプラックの有効成分含有量は4mgまたは8mgですが、トールの場合は5mgと20mgの錠剤があります。
| 商品名 | トール5mg/20mg |
|---|---|
| 販売価格 | 1,980円/2,380円 |
| 有効成分 | トラセミド |
| 内容量 | 10錠/15錠 |
| 販売元 | インタス |
| 特徴 | 利尿作用が強い ループ利尿剤の中では低カリウム血症になりにくい ルプラックと同じ成分の薬 |
むくみやすい体質で、利尿剤を常用しています。病院で処方してもらっているのと同じトラセミドをこちらのサイトで見つけて注文しています。今はご時世的に薬をもらいに行くためだけに病院に通うのも不安がありますので、こちらから購入しています。品質も良く、満足しています。
今回入手しましたが、禁忌欄をよく見ると「痛風治療中は服用できない」とのこと。 サイト側に非はなく、こちらのミスですね。 残念ですが諦めます。 ☆は中間の３にしておきます。
ダイトールは、強力な利尿作用が特徴のループ利尿剤です。
有効成分にはルプラックやトールと同じトラセミドが使用されていますが、その含有量は10mgと異なります。
トラセミドは1日1回5mgで十分な利尿作用があります。服用の際にはダイトールを半分に割って有効成分を5mgに調節してください。
| 商品名 | ダイトール10mg |
|---|---|
| 販売価格 | 2,980円 |
| 有効成分 | トラセミド |
| 内容量 | 15錠 |
| 販売元 | シプラ |
| 特徴 | 利尿作用が強い ループ利尿剤の中では低カリウム血症になりにくい ルプラックと同じ成分の薬 |
高血圧の薬で私は高血圧でもありますが、むくみがひどく、利尿剤が欲しくこちらを購入しました。 トイレの回数が増え、立ち仕事のあとでも脚がすっきりしています。 とてもお気に入りです。残り6錠になってしまったので、次も早く購入したいです！
買ってから気付いたんですが、これ1回半錠で飲むんですね。毎回半分に割るのがちょっと面倒です。初めから半分の用量で作ってくれればいいのになー。ちなみに効果はちゃんとあります。顔がシュッとしますね。
アルダクトンは、有効成分スピロノラクトンが配合されているカリウム保持性利尿剤です。
最大の特徴は、体内のカリウム量を維持したまま水とナトリウムの排泄を促進することです。
これにより、利尿剤にみられがちな低カリウム血症の副作用がおこりづらくなっています。
利尿作用は比較的穏やかに効きます。むくみの解消や血圧低下などを目的に使用されます。
他の利尿剤による血中カリウムの低下リスクへの対策や降圧薬の補助役として一緒に使用されることもあります。
当サイトで扱っているアルダクトンは海外製です。日本製のアルダクトンAと比較すると、1錠に配合されている有効成分スピロノラクトンの量が多めになっています。
服用の際は、錠剤を分割するなどして用量を調節してください。
| 商品名 | アルダクトン100mg |
|---|---|
| 販売価格 | 2,480円 |
| 有効成分 | スピロノラクトン |
| 内容量 | 16錠 |
| 販売元 | アリ・レイフ |
| 特徴 | 低カリウム血症がおこりづらい 利尿作用は比較的穏やか 海外製のアルダクトン |
寝不足や飲み過ぎで顔がパンパンに浮腫んでいるときに使っています。これを飲むと、おしっこの量が増えて、午前中のうちに顔がすっきりしてきます。逆に飲んでないと、顔がデカくないか不安になるくらいですｗ
足のむくみが取れるのは良いんですが、やっぱりトイレの回数は増えますね。まぁそういう薬なんで、仕方ないのですが…。
利尿剤を通販で購入する場合には、個人輸入代行サイトを利用します。個人輸入代行サイトでは、海外製の医薬品が多数取り扱われています。
日本では病院で処方される以外に入手方法がない利尿剤も販売されています。ただし、利尿剤を通販で購入する際は、下記の3つのことに注意してください。
以下、詳しく解説します。
ループ利尿剤の代表といえるラシックス（有効成分フロセミド）は、個人輸入が規制されています。
そのため、現在は通販で購入できません。ラシックスでなくても有効成分としてフロセミドが配合されている医薬品は規制の対象です。
薬監証明など特別な許可を得ていれば、現在でも個人輸入できますが、従来通りに代行サイトを利用しての購入はできません。
フロセミドの個人輸入が規制されるようになったのは、2019年1月1日からです。
当時、フロセミドはむくみの解消に効果的として通販人気が高い商品でした。フロセミドの規制には、処方せんなしでの乱用を防ぐ目的があったと考えられます。
ラシックスのような利尿剤は、優れた効果が期待できる反面、使い方を誤ると思わぬ副作用を招くリスクがあります。
個人輸入を利用する際には、薬の使い方や危険性などを十分に理解することが必要です。
ラシックスの代替品としては、トールもしくはダイトールがおすすめです。フロセミドと同じループ利尿剤であるトラセミドを配合しています。ラシックス以上の強力な利尿作用と、副作用がおこりにくい安全性に優れた薬です。
通販（個人輸入）で購入できる医薬品の利尿剤は、全て海外製品です。海外で販売されている薬を取り寄せることで、医師の処方せんなしで購入できます。
同じアルダクトンであっても、病院で処方されているものは日本製、通販で買えるものは海外製です。それぞれメーカーや含有量が異なります。
| 国内製 | 海外製 | |
|---|---|---|
| メーカー | ファイザー | アリ・レイフ |
| 購入方法 | 病院処方 | 通販（個人輸入） |
| 有効成分 | スピロノラクトン | スピロノラクトン |
| シートの表記 | 日本語 | 英語 |
| 含有量 | 25mgもしくは50mg | 100mgのみ |
| 1回に飲む錠数 | 25mg：2～4錠 50mg：1～2錠 |
1/2～1錠 |
海外製の医薬品は、当然ながら海外の人が服用する前提で販売されています。
そのため、世界的にみると小柄な人が多い日本よりも有効成分含有量が多い傾向があります。
アルダクトンだと海外製は100mgですが、日本製は25mgまたは50mgの有効成分を含有しています。
国内製でも海外製でも有効成分が同じであれば得られる薬効も同様になります。
ただし、配合されている有効成分の量が多いほど薬効は強くなります。
服用の際に用量を自分に合うように調節して使用すれば病院で処方される薬と変わらない効果が期待できます。
どんな医薬品でも副作用のリスクが存在します。利尿剤の場合は、利尿作用によって水分やミネラルが排出された結果、体に不調を来すおそれがあります。
利尿剤に特有といえる副作用としては、以下が挙げられます。
個人輸入した医薬品の使用は自己責任が原則です。万が一、薬の使用によって体調に異変を来した際には、自身で病院を受診して医師に相談する必要があります。
利尿剤はむくみの解消に優れた効果を示す医薬品です。
体内の余分な水分を減らすことで、顔や足などのむくみを取り、ボディラインをすっきりとさせます。
ただし、利尿剤をダイエットに使用するのはおすすめできません。
利尿作用による水分の排出で体重が落ちることはありますが、あくまで一時的なものです。
減量効果には限界があり、水分を摂れば体重も元に戻ります。
ダイエットには、水分を出すよりも脂肪の吸収を抑える方が効率的です。
下記のリンク先にあるページでは、ダイエットに役立つ薬を紹介しています。よろしければ参考にしてみてください。
脂肪の吸収を抑えるなどダイエットに役立つ薬やサプリメントを紹介。有名なダイエット薬ゼニカルのジェネリックや肥満治療にも使用される糖尿病治療薬など。