最強の毛生え薬ランキング|ズバリ!薄毛に1番効く発毛剤はどれ?
- 公開日
- 2024年10月02日
- 更新日

髪の悩みを抱えていませんか?抜け毛の増加や髪の細りに気づき始めたなら、それはAGA(男性型脱毛症)の兆候かもしれません。AGA治療には様々な医薬品が使われていますが、結局、どの薬が最も効果的なのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ある研究によって示されたデータを参照して作成した、最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキングを紹介しています。
最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキングTOP7
最新の研究結果を踏まえた効果的な治療法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキング

男性型脱毛症(AGA)の治療で使われる代表的な医薬品として、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル(内服・外用)が挙げられますが、実際にどれが最も効果的なのでしょうか?
2022年にJAMA Dermatology誌に掲載された研究(Relative Efficacy of Minoxidil and the 5-α Reductase Inhibitors in Androgenetic Alopecia Treatment of Male Patients[リンク])では、これらのAGA治療薬を使った治療の有効性を比較した「ネットワークメタ分析」が行われました。
- ネットワークメタ分析とは
- 複数の臨床試験の結果をまとめて分析する統計的な手法です。この論文では23件の臨床試験のデータが参照され、24週間および48週間後の総毛髪数と硬毛(太く成長した毛)の増加数を基に各治療法の有効性が評価されました。
ネットワークメタ分析を行った結果、著者は最も高い有効性が期待できる薬剤として「デュタステリド0.5mg」を筆頭に、「フィナステリド5mg」や「ミノキシジル5mg」を含む合計7つを挙げています。
以下の表は、その記述を元に作成した最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキングです。
順位 | 使用された薬剤 | 投与経路 |
---|---|---|
1位 | デュタステリド0.5mg | 内服 |
2位 | フィナステリド5mg | 内服 |
3位 | ミノキシジル5mg | 内服 |
4位 | フィナステリド1mg | 内服 |
5位 | ミノキシジル5% | 外用 |
6位 | ミノキシジル2% | 外用 |
7位 | ミノキシジル0.25mg | 内服 |
以下、それぞれの薬剤で確認された効果や日本での処方状況などについて、詳しく解説します。
1位:デュタステリド0.5mg
- デュタステリドは日本では「ザガーロカプセル」などの販売名で承認されている
- 1日0.5mgの用量は日本におけるデュタステリドの最大用量にあたる
- 1cm²あたりの総毛髪数の増加において最も高い有効性が示された
今回の研究で最も高い有効性が示唆されたのが、デュタステリドを1日0.5mgの用量で投与する治療法です。
デュタステリドとは、日本において「ザガーロカプセル」や「デュタステリドカプセル」などの販売名で処方されているAGA治療薬です。日本では0.1mgと0.5mgの2種類の用量が承認されています。今回の研究で最も優れた有効性が示されたのは後者であり、日本における最大用量のデュタステリドにあたります。
今回の研究で特に優れた有効性が示されたのが「24週間後の総毛髪数の増加」という評価項目です。デュタステリド0.5mgを24週間投与した患者には、1cm²あたりの総毛髪数に、プラセボと比較して平均で18.7本の増加が確認されました。この増加数がフィナステリドやミノキシジルといった他の薬よりも優れていたことから、デュタステリド0.5mgの有効性が高く評価されたのです。
デュタステリド0.5mg配合の通販商品
当サイトでは、デュタステリド0.5mgを配合したザガーロの海外製ジェネリックを紹介しています。ジェネリックならではの優れたコストパフォーマンスが魅力であり、海外通販で高い人気を集めています。
デュタステリド0.5mg配合の通販おすすめ商品4選
商品名 | デュタライズ | デュタス | ベルトリド | デュプロスト |
---|---|---|---|---|
商品写真 | ![]() |
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内容量 | 100錠 | 30カプセル | 100錠 | 100カプセル |
価格 | 8,880円 | 4,880円 | 8,900円 | 9,300円 |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ |
2位:フィナステリド5mg
- 日本で承認されているフィナステリドの5倍にあたる高用量である
- 国内におけるフィナステリドの承認用量は0.2mgと1mgだけである
- 1cm²あたりの総毛髪数の増加において2番目に優れた効果が確認された
第2位にランクインしたのは、フィナステリドを高用量で投与する治療法です。
フィナステリドとは、日本において「プロペシア錠」や「フィナステリド錠」などの販売名で処方されているAGA治療薬です。日本では0.2mgと1mgが承認されています。よって今回の研究で投与されたフィナステリド5mgは、日本における最大用量(1mg)の5倍にあたります。
今回の研究では「24週間後の総毛髪数の増加」の評価項目において、デュタステリド0.5mgについで高い有効性が示されました。24週間投与で、1cm²あたりの総毛髪数に、プラセボと比較して平均で16.4本の増加が確認されたのです。また48週間後には平均21.5本の増加が示され、最も高い有効性が認められました(デュタステリド0.5mgの48週間後のデータは記載されていません)。
フィナステリド5mgは高い有効性が示されていますが、前述のとおり、日本では承認されていない用量です。海外でも5mgは前立腺肥大症の治療に用いられる用量であり、AGA治療薬として承認されている国はありません。一部のケースでは、通常用量で効果が見られない場合に適応外処方されることがありますが、基本的には処方されない用量であることを覚えておきましょう。
フィナステリドの高用量投与によるAGA治療に関心のある方は、必ず医師に相談してください。自己判断での使用は避けましょう。
フィナステリド5mg配合の通販商品
当サイトでは、フィナステリド5mgを配合した前立腺肥大症の薬を紹介しています。錠剤を分割することで、一般的にAGA治療で投与されている用量に調整することが可能です。
フィナステリド5mg配合の通販おすすめ商品3選
3位:ミノキシジル5mg(内服)
- ミノキシジルを内服する治療法は日本を含む世界中で承認されていない
- 近年では高い有効性や安全性を示すデータが報告されてきたことで適応外処方されている
- 太くて丈夫な硬毛を増やす効果が特に優れていた
第3位にランクインしたのは、ミノキシジル5mgを1日1回内服する治療法です。
内服タイプのミノキシジルは、未承認薬として国内外のAGA治療で活躍している薬です。というのも、ミノキシジルの内服療法が承認されている国は、日本を含めた世界中のどこにもありません。ミノキシジルが承認されているのは外用薬のみであり、内服薬はAGA治療におけるエビデンスが不足していることから、現在のところ、承認が見送られています。
しかし近年、ミノキシジル内服の効果と安全性を示すデータが増えてきたことから、国内外の一部のクリニックでも適応外処方として使用されるケースが増えてきました。
今回の研究でも「24週間後の硬毛(太くて健康な毛髪のこと)数の変化」という項目において、最も優れた効果が示されました。
1cm²あたりの硬毛数に、プラセボと比較して平均で40.5本の増加が確認されたのです。つまり、ミノキシジル5mgの内服療法は、細くなった毛髪(軟毛)を、再び太く健康な硬毛に戻す効果が高いということです。
先述したデュタステリドやフィナステリドとの比較データはありませんが、このような硬毛数を増やす効果が高く評価された結果、ミノキシジル5mgの内服療法の有効性が高く評価されたのです。
ミノキシジル5mg配合の通販商品
当サイトでは、ミノキシジル5mgを配合した内服薬を紹介しています。以下では人気の高い4商品をピックアップしました。
ミノキシジル5mg配合の通販おすすめ商品4選
商品名 | ミノキライズ | ミノキシトップタブレット5mg | ロニタブ5mg | ディルミノックス |
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商品写真 | ![]() |
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内容量 | 100錠 | 50錠 | 10錠 | 100錠 |
価格 | 5,790円 | 3,680円 | 2,480円 | 11,304円 |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ |
4位:フィナステリド1mg
- フィナステリドは世界中で最も中心的に処方されているAGA治療薬
- フィナステリドの1日1mg投与は日本で承認されている最大用量にあたる
- 48週間後の総毛髪数および硬毛数の増加の項目で高い有効性が示された
第4位にランクインしたのは、フィナステリド1mgを1日1回投与する治療法です。
フィナステリドは、AGA治療の第一選択として日本を含む世界中で広く処方されており、主要な治療法の1つです。日本では0.2mgと1mgの2種類の用量が承認されており、今回の研究で優れた有効性が確認されたのは1mgの方です。
フィナステリド1mgで高い有効性が示されたのが、48週間後における「総毛髪数の増加」と「硬毛数の増加」の2項目です。1cm²あたりの総毛髪数においては平均16.4本の増加が示され、1cm²あたりの硬毛数においては平均40.7本の増加が示されました。
総毛髪数の増加は「フィナステリド5mg」にはやや劣るものの、治療効果は十分に確認されています。また、安全性の面からも、1日1mgがフィナステリドの最適な用量と考えられています。
フィナステリド1mg配合の通販商品
当サイトでは、通販で購入できるフィナステリド1mg配合のAGA治療薬を紹介しています。先発薬のプロペシアや、コストパフォーマンスに優れた海外製のジェネリックなど多数の商品から選べます。
フィナステリド1mg配合の通販おすすめ商品5選
商品名 | プロペシア | フィナライズ | フィンペシア | フィナロ | エフペシア |
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商品写真 | ![]() |
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内容量 | 28錠 | 100錠 | 100錠 / 150錠 | 100錠 | 100錠 |
価格 | 11,980円 | 3,780円 | 3,980円~ | 3,980円 | 3,980円 |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ |
5位:ミノキシジル5%(外用)
- ミノキシジルの外用薬は日本で「リアップ」などの商品名で知られている
- 5%の濃度は日本における最大用量であり、最も高い有効性が期待されている
- 1cm²あたりの総毛髪数の増加において3番目に優れた効果が示された
第5位にランクインしたのは、ミノキシジルを5%の濃度で配合した外用薬を用いた治療法です。
ミノキシジル配合の外用薬は、日本で「リアップ」などの商品名で市販されています。第1類医薬品として承認されており、薬剤師のいるドラッグストアや薬局で購入が可能です。5%という濃度は、日本国内で承認されているミノキシジルの最大濃度であり、発毛効果が最も高いとされています。
海外では10%以上の濃度のミノキシジル製品も存在しますが、多くの研究で、5%濃度が最も高い発毛効果を示す可能性が支持されています。
今回の研究では、24週間後の総毛髪数の増加において、ミノキシジル5%はプラセボと比較して1cm²あたり平均15.3本の毛髪増加が確認されました。これは、デュタステリド0.5mgやフィナステリド5mgに次ぐ有効性であり、優れた発毛効果が評価されました。
ミノキシジル5%配合の通販商品
当サイトではミノキシジル5%を配合した外用薬を紹介しています。以下では人気の高い4商品をピックアップしました。
ミノキシジル5%配合の通販おすすめ商品4選
商品名 | ツゲイン5% | ミノキシトップ5% | ミントップ | ヘアフォーユー5% |
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商品写真 | ![]() |
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内容量 | 60ml | 60ml | 60ml | 60ml |
価格 | 5,180円 | 2,980円 | 4,480円 | 4,980円 |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ | 詳細ページ |
6位:ミノキシジル2%(外用)
- 女性用のミノキシジル発毛剤にも配合されることがある低濃度配合
- マイルドな効き目でありながらも一定の効果が確認されている
第6位にランクインしたのは、ミノキシジルを2%の濃度で配合した外用薬を用いた治療法です。
ミノキシジル2%の外用薬は、先述した5%外用薬と同様に日本で市販されている発毛剤です。日本では、主に女性用の発毛剤として広く使用されています。低濃度であるため、特に副作用のリスクが懸念される方にも比較的安心して使用できるのが特徴です。
24週間後の総毛髪数の増加では、プラセボと比較して1cm²あたり10.2本の増加が確認されました。発毛効果では5%濃度のミノキシジルや経口治療薬に劣るものの、外用薬としては一定の効果が確認された結果です。
ミノキシジル2%配合の通販商品
当サイトではミノキシジル2%配合の外用薬を紹介しています。以下では女性用の商品を含む2商品をピックアップしました。
ミノキシジル2%配合の通販おすすめ商品2選
7位:ミノキシジル0.25mg(内服)
- ミノキシジル内服の低用量療法であり、副作用リスクが軽減されている
- 日本では未承認の治療法であり、医師の適応外処方に頼る必要がある
第7位にランクインしたのは、ミノキシジル0.25mgを内服する治療法です。
この低用量の内服療法は、高用量に比べて副作用のリスクが少ないとされており、特に心臓への影響が懸念される患者に対して使用されています。
ただし、低用量とはいえ、ミノキシジル内服は日本では承認されていないため、AGA治療において適応外処方となります。思わぬ副作用が生じるリスクもあることから、医師の厳密な管理の下で使用する必要があります。
併用によってさらに効果が強力になるAGA治療薬

異なる作用機序を持つ薬剤を併用することで、単剤使用では得られない相乗効果が期待されます。
例えば、フィナステリドやデュタステリドは「5αリダクターゼ阻害薬」として、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制し、それによって脱毛の進行を防ぎます。一方、ミノキシジルは「血管拡張薬」として、頭皮の血流を改善し、毛包への酸素や栄養の供給を増やすことで発毛を促進します。
つまり、フィナステリドやデュタステリドは脱毛の原因そのものに対処し、ミノキシジルは毛包を活性化して発毛を促進します。これらの薬剤を併用することで、AGAに対して異なる角度からアプローチでき、より効果的な治療が可能となります。
フィナステリドとミノキシジル外用は相乗効果が確認されている

実際にフィナステリドとミノキシジル(外用)に関しては、併用による相乗効果が証明されています。
AGA患者450人を対象に中国で行われた研究(Combined treatment with oral finasteride and topical minoxidil in male androgenetic alopecia: a randomized and comparative study in Chinese patients[リンク])では、フィナステリド(1mg/日)、5%ミノキシジル外用薬、そしてこれらを併用したグループに分け、12ヶ月間の治療効果が評価されました。
その結果、それぞれの治療グループでは、以下のような改善率が示されたのです。
治療法 | 改善率 |
---|---|
①フィナステリド1mg(内服) | 80.5% |
②ミノキシジル5%(外用) | 59.0% |
①と②の併用 | 94.1% |
いずれの治療グループにおいても有意な改善率が示されましたが、特に併用療法では単剤使用に比べて著しく高い治療効果が得られました。以上の結果から、フィナステリドとミノキシジルの併用は、AGA治療において最も有効な選択肢の一つであり、より高い治療効果が期待できることが実証されたのです。
それぞれのAGA治療薬のリスクを比較

フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル(内服・外用)の安全性を直接比較したデータはありません。これらのAGA治療薬を安全性や副作用の強さのみで単純に優劣をつけることは難しいのが現状です。
以下は医薬品に関する包括的な情報を提供している「Drugs.com」に掲載されていた各薬剤の副作用とその発現率です。
薬剤 | 発症頻度 | 症状 |
---|---|---|
フィナステリド | 非常に多い(10%以上) | インポテンス |
一般的(1%~10%) | 射精障害、女性化乳房、勃起不全、精巣痛、男性不妊症、精液の質の低下など | |
まれ(0.1%~1%) | 乳房の圧痛、乳房の肥大、発疹、鼻炎、呼吸困難 | |
デュタステリド | 非常に多い(10%以上) | なし |
一般的(1%~10%) | インポテンス、性欲減退、射精障害、乳房障害、高悪性度前立腺がん | |
まれ(0.1%~1%) | 心不全、脱毛症(主に体毛の脱毛)、多毛症、めまい、神経系障害 | |
ミノキシジル外用 | 非常に多い(10%以上) | 頭痛 |
一般的(1%~10%) | 多毛症、掻痒、発疹、過敏症反応、胸痛、体重増加、末梢浮腫 | |
まれ(0.1%~1%) | 動悸、めまい、吐き気、呼吸困難 | |
ミノキシジル内服 | 非常に多い(10%以上) | 多毛症、毛髪の色の変化、心電図異常、頻脈、心膜炎 |
一般的(1%~10%) | 心嚢液貯留、心タンポナーデ、胃腸障害、体液貯留、浮腫 | |
まれ(0.1%~1%) | 白血球減少症、血小板減少症、乳房の圧痛、胸水 |
日本のガイドラインにおける見解
日本におけるAGA治療の指針を示す「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」では、内服ミノキシジルの使用が推奨されていません。当ガイドラインにおいて、フィナステリド、デュタステリド、外用ミノキシジルの使用が推奨度A(行うよう強く勧める)であるのに対して、内服ミノキシジルの推奨度はD(行うべきではない)とされています。
薬剤 | ガイドラインの推奨度 |
---|---|
フィナステリド | A(行うよう強く勧める) |
デュタステリド | |
ミノキシジル外用 | |
ミノキシジル内服 | D(行うべきではない) |
つまり、日本におけるAGA治療では、内服ミノキシジルは推奨されていません。その理由について、ガイドラインには以下のように記載されています。
ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる
引用:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
要するに、ミノキシジル内服療法の効果や安全性に関するデータが現時点で不十分であるため、使用は推奨されていないのです。
近年、内服ミノキシジルの安全性を示すエビデンスも増えている
ただし、ガイドラインが作成された2017年当時と比べると、近年では内服ミノキシジルの有効性を示すエビデンスが増えています。
例えば、2023年に公開されたある研究(Clinical efficacy and safety of low-dose oral minoxidil versus topical solution in the improvement of androgenetic alopecia: A randomized controlled trial[リンク])では、内服ミノキシジル(1mg/日)が、外用ミノキシジル5%と同等の安全性を示すという結果が報告されています。両剤ともに有効性も良好であり、AGA治療における内服ミノキシジルの有意性が示されました。
また2021年に行われた1,404名の脱毛症患者を対象とした大規模な研究(Safety of low-dose oral minoxidil for hair loss: A multicenter study of 1404 patients[リンク])では、ほとんどの患者に全身性の重い副作用が見られなかったとされています。この研究ではミノキシジルの副作用で治療の中止に至ったのはわずか1.7%であり、ほとんどの患者で良好な安全性が示されました。
以上のように、 内服ミノキシジルの有効性と安全性に関するエビデンスが増えてきたことで、将来的にガイドラインの改訂が行われ、推奨度が見直される可能性もあります。しかし、現時点では慎重な姿勢が求められており、患者一人ひとりのリスクや効果を考慮した治療選択が重要です。
未承認薬のリスクについて

未承認医薬品を使用する場合、副作用救済制度の対象外となる点に注意が必要です。副作用救済制度は、承認された医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用によって健康被害が発生した際に、救済措置を受けられる制度です。
しかし、未承認の医薬品を使用した場合は、この制度の適用外となり、副作用が発生しても公的な補償や支援を受けることができません。日本で承認されていないAGA治療薬の例としては、以下が挙げられます。
未承認薬の例 | 解説 |
---|---|
含有量が1mg以上のフィナステリド | 日本で承認されているフィナステリドの含有量は1mgまでであり、それ以上のものは未承認です。海外で販売されている5mg含有量のフィナステリドは、前立腺肥大症の治療を目的とした製品です。AGA治療の用途で承認されているものではありません。 |
濃度が5%以上の外用ミノキシジル | 日本で承認されている外用ミノキシジルの濃度は5%までであり、それ以上のものは未承認です。海外では10%や15%といった高濃度のミノキシジルも販売されていますが、日本では5%が最大濃度とされています。 |
外用タイプのフィナステリド | 日本ではフィナステリドを配合した外用薬は承認されていません。一部の医療機関で外用タイプのフィナステリドの処方を行っている場合もありますが、こちらも同様に未承認薬なので十分に理解したうえで治療を受けることが大切です。 |
内服タイプのミノキシジル | 日本ではミノキシジルを配合した内服薬が承認されていません。一部の医療機関で内服タイプのミノキシジルの処方を行っている場合もありますが、こちらも同様に未承認薬なので十分に理解したうえで治療を受けることが大切です。 |
上記に該当する薬は、その使用による副作用が発生した場合でも救済制度の対象にならないため、リスクが高いと言えます。したがって、未承認医薬品の使用には十分な注意が必要であり、可能な限り医師と相談し、承認された治療法を選択することが推奨されます。
AGA治療薬の強さに関するQ&A
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- 内服と外用のミノキシジルはどちらが効果的?
- 内服ミノキシジルの方が強い効果が期待されますが、国内では未承認であり、使用には慎重な判断が必要です。内服薬は全身に作用するため、むくみや心拍数の増加などの副作用が出るリスクがあります。一方、外用ミノキシジルは安全性が高く、比較的軽い副作用で局所的に効果を発揮します。長期間の使用を考える場合は、外用ミノキシジルの方が安心して使用できるでしょう。
-
- 発毛剤を使い始めてから効果が出るまでどれくらいかかる?
- AGA治療薬の効果が見られるまでには通常3〜6ヶ月かかります。これは、毛髪の成長サイクルが約3ヶ月あるためです。最初の数ヶ月で目に見える改善が見られない場合もありますが、6ヶ月以上使用を続けることが推奨されています。効果が現れるまでの期間は個人差がありますので、気長に継続することが大切です。
-
- 発毛剤をやめたら効果はどうなる?
- AGA治療薬の使用を中止すると、再び脱毛が進行する可能性が高いです。フィナステリドやミノキシジルのような薬剤は、継続的に使用することで効果を維持しますが、使用をやめると元の脱毛状態に戻ることが一般的です。したがって、医薬品は長期的な使用を前提として取り組むことが推奨されます。
-
- フィナステリドよりもデュタステリドの方が強力である理由は?
- フィナステリドと比べてデュタステリドの方が優れた有効性を期待できる理由は、作用点の違いにあります。デュタステリドとフィナステリドは、どちらも5αリダクターゼ阻害薬であり、脱毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制します。違いは、デュタステリドが5αリダクターゼのI型とII型の両方を阻害するのに対し、フィナステリドはII型のみを阻害します。よってデュタステリドの方がDHTの抑制効果が強力であり、薄毛の進行を食い止める効果に優れています。
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- デュタステリドとフィナステリドの副作用は同じ?
- いずれの薬剤においても最もおこりやすい副作用は、性機能障害です。デュタステリドとフィナステリドの安全性を比較した海外の研究では、両剤に共通して勃起不全や性欲減退などの性機能障害の副作用が最も多く確認されました。報告された副作用はいずれも軽度から中等度の症状であり、両剤の副作用発現率には統計的な差がなかったとされています。
それぞれの薬の特性を理解することが大事

この記事では、海外の研究を元に作成した「最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキング」を紹介しました。
最強の毛生え薬(AGA治療薬)ランキング
- 1位:デュタステリド0.5mg
- 2位:フィナステリド5mg
- 3位:内服ミノキシジル5mg
- 4位:フィナステリド1mg
- 5位:外用ミノキシジル5%
- 6位:外用ミノキシジル2%
- 7位:内服ミノキシジル0.25mg
デュタステリドやフィナステリド、ミノキシジルといった薬剤にはそれぞれ特長があり、治療効果や副作用のリスクも異なります。重要なのは、それぞれの薬の効果や副作用、そして国内での承認状況などを正しく理解した上で、自身にとって最適な治療法を選択することです。
また当サイトでは、通販(個人輸入)で入手できる海外製のAGA治療薬を紹介しています。日本では未承認のミノキシジル内服薬や安価な海外製ジェネリックなど、様々な商品を入手できます。欲しい薬剤が具体的に定まっている方、日本では入手しづらい薬が欲しい方は、ぜひ個人輸入をご検討ください。

ミノキシジル内服薬やフィナステリド・デュタステリドを配合した海外製のジェネリック医薬品など国内では入手できないAGA治療薬を紹介しています。