はじめての方ですか?無料新規登録
会員登録とお客様のメリット

ED原因徹底解説 - 世代別/年齢別・タイプ別で見る勃起不全のすべて

勃起不全の原因について

勃起不全(ED)は、陰茎への血流不足が主な原因で、血管や神経の問題により引き起こされます。EDは、勃起のメカニズム(性的刺激によって陰茎動脈が弛緩・拡張して血液が流れ込む)が様々な要因で阻害されることで発症します。

阻害される要因は大きく4つに分類され、身体的な問題による器質性ED、ストレスや精神的な問題が原因の心因性ED、薬剤が原因の薬剤性ED、そしてこれらが組み合わさった混合性EDがあります。

各原因は加齢や生活習慣、既存の疾患などと密接に関連しており、特に40代以上での発症が多い傾向にあります。加齢によるテストステロンの低下や動脈硬化、精神疾患、糖尿病、高血圧などが勃起不全のリスクを高める主な要因です。

治療にあたっては、原因に応じたアプローチが必要で、場合によっては薬剤の見直しや生活習慣の改善が推奨されます。

勃起不全の原因は勃起の仕組みに関わる血管や神経のトラブル

勃起不全(ED)は血管や神経のトラブルによる陰茎への血流不足が直接的な原因となります。
以下に紹介する勃起が成立するまでの仕組みが、動脈硬化や精神的ストレスなどの原因により阻害されることでEDは発症します。勃起不全に正しく対処するためにも、陰茎が勃起するメカニズムや勃起の硬さが維持される仕組みついて理解しておきましょう。
勃起の硬さは、次のようなサイクルが繰り返されることによって維持されています。

  1. 性的刺激が神経を介して脳から陰茎に伝わる
  2. 陰茎動脈や海綿体が弛緩・拡張する
  3. 十分な量の血液が陰茎の動脈から流れ込む
  4. 海綿体が膨張して勃起が硬さが維持される

脳から陰茎に性的刺激を伝える神経が正常に働けなくなると、陰茎の動脈や海綿体が拡張しづらくなります。すると、勃起の硬さを持続させるために必要な血流を確保できなくなり、EDが発症します。血管そのものに障害が起こり拡張しづらくなっている場合も同様です。

タイプ別・世代別/年齢別にみるEDの原因

勃起不全の原因となる血管や神経のトラブルは、動脈硬化を合併しやすい他の病気や疲労・寝不足といった日常生活で生じる心身のストレスなど様々な理由によって起こります。

EDが発症してしまう理由を大まかに分類すると、次のような4つのタイプに分けられます。

1. 器質性ED
  • このタイプは身体的な問題によるものです。血管の問題や糖尿病、高血圧などが主な原因で勃起不全を発症します。
  • 50代以上の男性に多く見られ、体の老化や基礎疾患の影響が大きいとされています​​。
2. 心因性ED
  • ストレスや精神的な問題が原因で勃起不全を発症します。
  • 30代の男性に多く、仕事や家庭のプレッシャーが原因となることが多いです​​。
3. 薬剤性ED:
  • 一部の薬剤がEDを引き起こすことがあります。特に中枢神経系や循環器系に作用する薬剤が原因となることが多いです​。
  • 基本的には年齢(加齢)による発症はありません。
4. 混合性ED:
  • 器質性EDと心因性EDが組み合わさったタイプの勃起不全です。
  • 50代、60代の男性に多く見られ、身体的な疾患に加えて精神的な要素も絡んでくることが一般的です​​。

いずれの原因によるEDにも、加齢による肉体の衰えが深く関わっています。下記のグラフは、日本国内で実施された統計調査により推定されている年齢別にみた勃起不全の有病率です。

勃起不全(ED)の年齢別にみる有病率グラフ

年代(年齢)別にEDの原因、傾向を区分したものが以下です。ただし、EDの原因のほとんどは年齢に直接関係しているのではなく、上述した4タイプ(器質性ED、心因性ED、薬剤性ED、混合性ED)の根本的な医学的問題に関係しています。

20代(20歳~29歳): EDの発症や原因の要素
20代男女カップル
心因性EDが多く、性的自信の欠如やパートナーとの関係問題、重度のストレスが主な原因です。不健康なライフスタイルや過度なアルコール・薬物の使用も影響を与えます。
30代(30歳~39歳): EDの発症や原因の要素
30代男女カップル
キャリアや家庭生活に関連するストレスが増加し、心因性EDの発症率が上昇します。同時に、運動不足や不健康な食生活が初期の健康問題を引き起こし、性機能に影響します。
40代(40歳~49歳): EDの発症や原因の要素
40代男女カップル
生活習慣病のリスクが高まり、心因性と器質性の両方の要因がEDを引き起こします。特に、メタボリックシンドロームや糖尿病が主なリスクファクターです。
50代(50歳~59歳): EDの発症や原因の要素
50代男女カップル
器質性EDの原因が顕著になり、心血管疾患や糖尿病が直接的な影響を与えます。また、テストステロンの低下もEDに寄与します。
60代以上(60歳以上): EDの発症や原因の要素
60代男女カップル
血管の老化と慢性疾患の進行が勃起機能に影響を与えます。テストステロンの更なる低下により、健康管理がED予防に重要になります。

各世代に共通する要素として、心因性と器質性の要因が混在していることがわかります。年齢が上がるにつれて、身体の健康状態が直接EDに影響を与える傾向が強くなります。

特に40代以上になると勃起不全が発症しやすい傾向にあります。加齢による肉体的な衰えを念頭において、各タイプの原因を確認してみましょう。

1. 器質性ED: 血管の問題や糖尿病、高血圧などが原因

器質性EDは血管の問題や糖尿病、高血圧などが原因

器質性EDは、糖尿病などの慢性疾患や外傷による血管や神経の障害が原因となって発症する勃起不全です。
加齢による肉体の衰えが特に強く関係しています。主に50代を超えた男性に発症しやすいのが器質性EDの特徴です。生活習慣の乱れにより肉体の衰えが早まると、40代以下の男性でも器質性EDを発症する可能性があります。

血管の老化(動脈硬化)

勃起不全の最も代表的な原因といえるのが、加齢による動脈硬化です。動脈硬化が進行すると、性的興奮を受けた後に陰茎周辺の血管が拡張されづらくなり、海綿体への十分な血流を確保できなくなります。陰茎の動脈や海綿体は他の血管に比べて細いため、動脈硬化の影響を受けやすい特徴を持っています。

勃起不全の原因になる動脈硬化は、喫煙や過度の飲酒、偏った食事、運動不足、寝不足など好ましくない生活習慣により悪化が早まります。血管の老化が早まると慢性的な血行不良に陥り、勃起不全の原因となる様々な病気を招きやすくなります。動脈硬化の発生リスクは高齢者ほど高くなりますので、EDにおいても若年者より高齢者の方が発症しやすいと考えられます。

勃起不全を併発しやすい病気

勃起不全は、糖尿病や高血圧をはじめとした血管に障害を起こす病気や脳卒中やパーキンソン病など神経の障害を起こす病気が原因となる場合があります。これらの病気がある方は健常な成人男性よりもEDを発症しやすいとされています。例として、痛風がある方は痛風がない方と比べて1.2倍ほど勃起不全になりやすいという調査結果が出ています。
勃起不全を発症する原因の1つとして考えられている病気は次のとおりです。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 前立腺肥大症
  • 慢性腎臓病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 脳卒中
  • パーキンソン病
  • てんかん
  • 痛風

上記に挙げた病気の内、治療に使用される薬剤がEDの原因になることもあります。代表的な薬剤は、高血圧の治療に使用される降圧剤です。とはいえ、器質性の勃起不全が発症する主な原因は病気そのものにある可能性もあり、薬剤の服用を中断しても症状が改善するとは限りません。そのため、EDの原因となる病気を薬剤で治療している場合、服薬が中断されるケースは少ないようです。

手術や外傷などによる神経の損傷

勃起不全は、陰茎周辺の手術が原因になり発症する可能性があります。代表的な例には、前立腺や膀胱を摘出する手術が挙げられます。この場合、EDになる主な原因は血管や神経に受けた物理的な損傷ですが、手術による精神的な影響が関係するとも考えられています。

脊髄損傷に代表される外傷が勃起不全の原因になるケースもあります。脊髄損傷よりも身近なEDの原因として、自転車のサドルに陰茎周辺の動脈や神経が圧迫されることによる血流障害や神経障害が挙げられます。

男性ホルモン(テストステロン)の分泌量低下

勃起に関わる神経や血管の機能が正常に保たれているのは、テストステロンという体内で分泌される男性ホルモンの働きによってです。
テストステロンの分泌量は20代をピークに加齢が進むにつれて減少し、特に40代を超えると明確に減少し始めます。ホルモンバランスの乱れは、男性更年期障害やうつ病といった勃起不全の原因とされる精神疾患を招く引き金にもなります。

2. 心因性ED: ストレスや精神的な問題が原因

心因性EDはストレスや精神的な問題が原因

心因性EDは、日常生活における様々な悩みなどのストレスが主な原因になるタイプの勃起不全です。
20代の若年層や30代〜40代といった比較的年齢が若い男性はストレスによる心因性EDを起こしやすいと考えられています。
以下にあげるようなストレスがEDの原因となり得ます。ストレスによって陰茎の動脈や海綿体を拡張させる働きを持つ自律神経が正常に機能しなくなることで勃起不全に至ります。

  • 不妊(子作り)に対する心理的なプレッシャー
  • 性交で失敗した体験からくる自信の喪失
  • 性的知識・性体験の不足による焦り
  • 仕事の重圧や人間関係のトラブル
  • 経済的な問題による精神疲労

このように、自律神経の乱れを起こし勃起不全の原因となるストレスは、性交にまつわるものだけではありません。職場における人間関係や経済的な問題などから精神的疲労が溜まり、性交と直接的に関係のないストレスによってEDを発症する場合もあります。

うつ病や統合失調症などの精神疾患がEDの原因になることもある

自律神経の乱れを招くうつ病や統合失調症などの精神疾患は、勃起不全の原因になる可能性があります。EDを発症する原因になる他の精神疾患には、過去に受けたトラウマによるPTSD(心的外傷後ストレス障害)が挙げられます。また、症状はあるのに明らかな精神的病気がなく、体にEDの原因となる異常が見つからなければ、自律神経失調症が疑われます。
抗うつ薬や精神安定剤などの薬剤を服薬している場合、まずはこれらの病気の治療が優先されます。

3. 薬剤性ED: 一部の薬剤が原因でEDを発症する

一部の薬剤が原因でEDを発症する

薬剤性EDは、ある種の薬剤が原因で起こる勃起不全のことを指します。発症しやすい年齢に特定の制限はなく、幅広い年代の男性がこの問題に直面する可能性があります。特に中高年の方で、既存の疾患に対する治療薬を服用している場合、その副作用としてEDが現れることがあります。

薬剤性EDの原因となる薬剤は多岐にわたりますが、主には中枢神経系に作用する薬剤、循環器系に作用する薬剤、ホルモン治療薬などが挙げられます。例えば、高血圧治療薬の中には性機能に影響を与えるものがあり、抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬などの精神科系の薬剤も、性欲減退や勃起不全を引き起こす可能性があります​​。以下はEDの原因になり得る具体的な薬剤の例です。

  • 循環器系に作用する薬剤: 不整脈治療薬、降圧剤、利尿剤など
  • 中枢神経に作用する薬剤: 抗不安薬・抗うつ薬、抗けいれん薬、抗精神病薬、睡眠薬を含む向精神薬など
  • 末梢神経や消化管に作用する薬剤: 消化性潰瘍治療薬、麻酔薬、抗コリン薬、筋弛緩薬など

これらの薬剤が、EDを引き起こすリスクを高めることは広く知られています。これらの薬剤は、性機能に直接的、または間接的に影響を及ぼし、勃起のメカニズムに干渉することでEDを引き起こします。

治療にあたっては、まずは服用している薬剤がEDの原因であるかどうかを医師と相談し、可能であれば別の薬剤に変更するか、または用量の調整を行うことが重要です。ただし、薬剤の変更や減薬は医師の指導のもとで行う必要があり、自己判断で行わないよう注意が必要です。

4. 混合性ED: 心因性と器質性など2つ以上の要因が組み合わさったタイプ

心因性と器質性など2つ以上の要因が組み合わさったタイプ

混合性EDは、動脈硬化や生活習慣病など器質的な原因に精神的なストレスが加わることで、発症する勃起不全です。主に60代や70代といった高齢者に混合性EDは起こりやすい特徴があります。

年齢的な男性機能の衰えからくる性交への不安といったような、器質的な原因そのものがストレスになる場合もあります。加齢が進むにつれて勃起不全が発病しやすくなる背景には、病気やこうした高齢者ならではの悩みも深く関係しています。

EDの原因 世代別/年齢別・タイプ別まとめ

勃起不全(ED)は、性的刺激による陰茎への血流不足が原因であり、血管や神経の問題が直接的な要因となることが多いです。

この状態は、器質性、心因性、薬剤性、混合性の4つの主要なタイプに分類され、各々が異なる原因で発症します。

器質性EDは身体的な問題、特に血管の問題や慢性疾患が関係しています。心因性EDは精神的ストレスやプレッシャーが原因です。薬剤性EDは特定の薬剤の副作用によるもので、混合性EDはこれらの要因が組み合わさっています。年代別の傾向として、若年層では心因性EDが、年齢が上がるにつれて器質性EDの発症率が高くなる傾向にあります。加齢に伴うテストステロンの低下や生活習慣の悪化もEDのリスクを高めます。

治療にあたっては、原因に応じたアプローチが重要で、場合によっては生活習慣の改善や薬剤の見直しが必要になります。

勃起不全(ED)とは?

勃起不全(ぼっきふぜん)とは?

最近チェックした商品

まだチェックした商品はありません。閲覧した商品がここには表示されます。