バイアグラの飲み方「服用のタイミングと食事の影響」について
バイアグラの飲み方(用法・用量)

下記の用量を守って、性交の1時間前に水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
1回の用量 | 50mg錠の場合 … 1/2錠〜1錠 100mg錠の場合 … 1/4錠〜1/2錠 (シルデナフィルとして25mg〜50mg) |
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1日の服用回数 | 1回まで |
服用間隔 | 必ず24時間空けること |
服用のタイミング | 性交の1時間前 |
- バイアグラの注意事項
- <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
シルデナフィルに過敏症がある、心血管系障害、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の病歴が半年以内にある、狭心症、原発性肺高血圧症、低血圧、高血圧、重度の肝機能障害、網膜色素変性症 - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
高齢者(65歳以上)、未成年、女性、陰茎の欠陥(陰茎の線維化・屈曲、ペロニー病など)、鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病、出血性疾患または消化性潰瘍、肝障害(脂肪肝など)、薬剤の排泄に影響する成分を服用中(リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾール、ボセンタン、リファンピシンなど)、降圧作用を増強する成分を服用中(降圧剤、α遮断剤、カルペリチド) - <併用禁忌薬>
下記の薬品を服用中の方は使用前に医師に相談してください。
硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)、アミオダロン塩酸塩※経口剤、リオシグアト
バイアグラとの飲み合わせが悪い薬には、狭心症や高血圧症、心不全、HIV、真菌症、細菌感染症など幅広い領域の疾病で使われている薬剤が含まれます。何らかの薬を使用中の方や病気を治療中の方は、事前に医師への相談を行いましょう。
1回に飲めるのは50mgまで。
日本国内で承認されているバイアグラの用量は、1回あたりシルデナフィルとして50mgまでが上限です。肝臓や腎臓に障害を抱えていない方であれば、バイアグラ50mg錠を服用開始時の推奨用量として利用できます。
勃起不全に対する有効性を正しく引き出すためにも、ご自身に合った用量を把握しておくことが大切です。
高齢者や持病がある方は25mgから服用する
65歳以上の高齢者や肝臓や腎臓に軽度な障害を抱えている方は、シルデナフィルとして25mgから服用を開始しましょう。これは、若い方や内臓機能が健康な方に比べて、薬剤の代謝が遅れる分だけ血液中における有効成分の濃度が高くなりやすい傾向があるためです。つまり薬剤の代謝機能が衰えている方の場合は、シルデナフィルの用量が25mgであっても用量以上の効き目が得られます。効果が不十分であった場合は50mgに増量を検討しましょう。
1日に飲める回数は1回まで。
バイアグラの服用回数は、用量に関わらず1日1回までとなります。
2日以上にわたり連続して使用する場合は、最低でも24時間の間隔を空けてください。
短時間の連続した服用はできない
短時間の内に2回以上連続して飲んだ場合、有効成分を摂り過ぎている状態になります。
バイアグラの有効成分は肝臓や腎臓で分解されます。血液中に吸収された有効成分が体外へと排出されるのは、服用したタイミングから24時間後です。
バイアグラの効き目は、服用したタイミングから5時間が経過する頃にはなくなります。ですが、一定量の有効成分は血液中に含まれているため、濃度が高くなり過ぎてしまいます。
24時間の服用間隔を守れば毎日でも飲める
バイアグラを1日1回7日間にわたり連続して成人男性に投与した臨床試験では、有効成分の明らかな蓄積は無かったことが確認されています。1回あたりの適正用量や1日あたりの服用回数・間隔を守れば、バイアグラは毎日でも利用できます。
バイアグラを飲むタイミング
性交の1時間前のタイミングで飲みましょう。
性交の1時間前にバイアグラを服用することで、効き目が最も強くあらわれた状態で行為に臨めます。
バイアグラの効き目は、有効成分であるシルデナフィルの血液中における濃度が高くなるほど強くなります。
空腹の状態で内服することによって有効成分が腸から速やかに取り込まれ、血液中における濃度が約1時間後にピークを迎えます。
空腹の状態なら性交30分前でも十分
有効成分の吸収効率が良い空腹時に限り、基本的なタイミングから30分ほど遅れてバイアグラを服用しても性交を開始する際には十分な効き目が発現します。先ほど述べた性交の1時間前というのは、あくまでも効き目のピークを見越したタイミングです。錠剤に配合されたシルデナフィルは、飲んでから30分ほどで大半が血液中に吸収されます。
バイアグラの服用前後に食事をする場合

2時間前までに食事を済ませましょう。
バイアグラの効き目を正確に得るためにも、食事は服用の2時間前までには済ませておきましょう。先にも述べたように、シルデナフィルの有効性が引き出される理想的なタイミングは空腹時です。
油っこいメニューは避ける
なるべく焼肉や中華料理など油っこいメニューは避けてください。蕎麦(そば)などの脂肪分の少ない食事を満腹にならない適量で済ませるのが理想です。油ものを食べ過ぎると腸に油の膜が張り、シルデナフィルが血中へと吸収されづらくなってしまい、十分な効果が発揮されなくなってしまいます。
食事前に服用して後から食事をする
食事前にバイアグラを飲む場合には、バイアグラの服用から30分ほど経ってから食事をするようにしましょう。
空腹の状態でバイアグラを服用すれば、30分ほどで錠剤に含まれたシルデナフィルの大部分は吸収されます。
有効成分が血液中へと吸収されてしまえば、その後の食事では何を食べても問題ありません。とはいえ、満腹状態になるまで食事を摂ると、性交自体に支障をきたす可能性がありますので、食べ過ぎには注意しましょう。