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クラリチンの副作用「眠気、倦怠感、腹痛」について

クラリチン(ロラタジン)は、アレルギー症状を和らげるために広く使用されている抗ヒスタミン薬です。その安全性が高いと評価されている一方で、眠気や倦怠感、腹痛などの副作用が報告されています。

本記事では、クラリチンの主な副作用、発生頻度、重篤な副作用、および副作用発生時の対処法について詳しく解説します。クラリチン使用時には、これらの情報を理解し、適切に対応することが重要です。

クラリチンの主な副作用

クラリチンは抗ヒスタミン薬です。脳に対して鎮静作用があり、眠気や倦怠感といった副作用があります。

主な副作用
眠気、倦怠感、腹痛、口渇、吐き気など。

眠気や倦怠感などの副作用が報告されています。

臨床試験で確認された主な副作用は眠気、倦怠感、腹痛、口の乾き、吐き気などです。

クラリチンの有効成分ロラタジン(クラリチンの有効成分)を用いた臨床試験では、患者1,653例中173例(10.47%)に副作用が確認されました。副作用として報告された症状の内訳は以下の通りです。

副作用の症状 発現数 発現率
眠気 105例 6.35%
倦怠感 23例 1.39%
腹痛 15例 0.91%
口渇 15例 0.91%
吐き気 8例 0.48%
めまい 7例 0.42%
頭痛 7例 0.42%

クラリチンは鎮静作用が抑えられており、臨床試験でも車の運転や作業に差し支えが出ないことが示されています。

眠気対策は薬の切り替えが有効

クラリチンからの切り替えにおすすめの薬として「ビラノア」が挙げられます。

ビラノアの添付文書に記載されている「眠気」の副作用の発症率は1%未満とされており、クラリチンよりも低いです。

また眠気の強さに深く関わる「脳内ヒスタミンH1受容体占拠率」という数値において、クラリチン(ロラタジン)よりも、ビラノア(ビラスチン)の方が低値が示されています。

薬の効き方には個人差があるので一概にはいえませんが、クラリチンからビラノアへの切り替えで眠気が改善される可能性があります。

ビラノアは病院でのみ扱われる処方薬ですが、海外版の「ビラクステン」であれば通販購入が可能です。

その他に起こりうる副作用

上記以外でも、臨床試験で確認された副作用として以下の症状が報告されています。

まれに起きる副作用
下痢、便秘、発疹、蕁麻疹、かゆみ、発赤、脱毛、喉の痛み、鼻・口唇・眼球の乾燥、口内炎、胃炎、動悸、頻脈、耳鳴り、難聴、ほてり、手足のむくみ、胸の不快感や痛み、不正子宮出血、尿閉

これらの発症頻度はいずれも1%未満です。このうち比較的多く報告されているのは過敏症による発疹と、便秘や下痢などの胃腸障害です。クラリチンを服用していてこれらの症状がたびたび出た場合や強く出た場合、服用を中止して医師や薬剤師に相談しましょう。

重篤な副作用

クラリチンではごくまれに以下の重篤な症状が起こることがあります。

注意すべき副作用
ショック(アナフィラキシー)、てんかん発作、痙攣、肝機能障害、黄疸など。

これらの発症頻度はいずれも不明ですが、臨床試験で発症が報告されています。

ショック(アナフィラキシー)の症状は、服用してすぐにじんましんや皮膚のかゆみ、声のかすれ、喉のかゆみ、くしゃみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁などが出ます。

てんかん発作は、てんかん患者に見られる筋肉のつっぱりや震え、意識障害などの症状です。肝機能障害の症状は発熱、かゆみ、発疹、全身の倦怠感、褐色の尿、食欲不振などです。黄疸は肝機能障害によって皮膚や白目が黄色くなる症状です。

クラリチンを服用していて万一これらの症状が出た場合は、服用を中止してただちに医療機関を受診してください。

副作用のリスクを高める要因

クラリチンの使用にあたって、副作用の発症リスクを高める要因がいくつかあります。

まず第一に、他の抗ヒスタミン薬(アレグラ等)との併用は過剰摂取となり、副作用が起こりやすくなったり症状が強まったりする恐れがあります。クラリチンの服用中は他の抗ヒスタミン薬を使用しないでください。

クラリチンを1日2回服用するなど、定められた用量を超えた使用に関しても同様です。医薬品の用法・用量は効き目と副作用のバランスを考慮して決められており、過剰量の服用は効果よりも副作用のリスクが高まります。

薬が効きづらい場合は、より強力な効果が期待できる抗ヒスタミン薬への切り替えを検討しましょう。

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肝臓や腎臓に障害がある方は、クラリチンの代謝および排泄の機能が低下し、血液中で成分の濃度が上がって副作用が強まる要因となります。肝臓病や腎臓病の診断を受けている方は、クラリチンを使用する前に必ず主治医に相談してください。

高齢者は疾患の有無に関わらず肝臓や腎臓の機能が低下しており、同様に薬の濃度が上がって作用が強まる恐れがあります。クラリチンを使用する前に医師や薬剤師に相談しましょう。

発症を疑われている副作用

クラリチンは、しばしば他の抗ヒスタミン薬に見られる副作用が疑われています。クラリチンで発症の可能性が疑われている副作用として、以下の2つがあります。

クラリチンの副作用で太る?

クラリチン以外の抗ヒスタミン薬で副作用として確認されているのが、食欲の増加および体重の増加です。これは強めの抗ヒスタミン薬が、脳の中枢神経に抗ヒスタミン作用をおよぼした場合に起こりうる副作用です。

クラリチンは抗ヒスタミン薬の中でも、脳の中枢神経への影響が最も少ない部類の薬です。食欲の増加やそれに伴う体重の増加は確認されていません。ただし、クラリチンでも似たような副作用として、まれに手足のむくみが起こる可能性はあります。

クラリチンの副作用で緑内障が悪化する?

抗ヒスタミン薬の中でも特に作用が強い第1世代抗ヒスタミン薬では、抗コリン作用によって緑内障が悪化するリスクがあります。このため緑内障の患者は第1世代抗ヒスタミン薬の服用が禁忌となります。

クラリチンは抗コリン作用が軽減された第2世代抗ヒスタミン薬であり、緑内障に対する安全性が認められています。第2世代抗ヒスタミン薬の中でも最も作用が抑えられたのがクラリチンです。服用によって緑内障が悪化するようなことはありません。

クラリチンの副作用で悪夢を見る?

アレグラやザイザルなど他の抗ヒスタミン薬でまれに起こる副作用として、悪夢があります。

発症のメカニズムは不明ではあるものの、ヒスタミンを含む神経伝達物質は睡眠の調整にも関係しており、抗ヒスタミン作用や鎮静作用が悪夢を引き起こしている可能性があります。クラリチンは最も作用が抑えられた抗ヒスタミン薬であり、臨床試験で悪夢の副作用は報告されていません。

クラリチンは悪夢や睡眠障害といった中枢神経に関する副作用もありません。安全性が高い抗ヒスタミン薬であると言えます。

クラリチンの副作用まとめ

クラリチンは、アレルギー症状の緩和に有効な抗ヒスタミン薬でありながら、眠気や倦怠感などの副作用が比較的少ない薬です。しかし、腹痛、口渇、吐き気といった副作用や、まれに重篤な副作用が発生することがあります。

これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医療機関に相談することが重要です。また、クラリチンの服用に際しては、他の抗ヒスタミン薬との併用や過剰摂取を避け、用法・用量を守ることが副作用を最小限に抑える鍵です。

個人の体質や症状に合わせた薬の選択や、必要に応じて医師や薬剤師との相談を通じて、安全かつ効果的なアレルギー治療を心がけましょう。

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