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ザイロリックの副作用「重大な副作用と初期症状」について

ザイロリックの主な副作用

ザイロリックを服用した後に比較的現れやすい副作用は下記の症状です。

<主な副作用>
食欲不振、下痢、軟便、倦怠感、発疹、脱毛など。

ザイロリックの臨床試験は、2,866名を対象に行われました。そのうち118名(4.12%)に、何らかの副作用が認められました。

ザイロリックの主な副作用を皮膚系・消化器系・その他の3つに分類し、症状の発現率をまとめました。

皮膚系の主な副作用

報告が多いザイロリックの副作用は、皮膚への症状です。主な皮膚系の副作用と発現率は下記の通りです。

副作用 発現数 発現率
皮疹 26 0.91%
脱毛 3 0.11%
浮腫 2 0.07%

ザイロリックの皮膚系の副作用には、皮疹、脱毛、浮腫などがあります。

ザイロリックで起こり得るすべての副作用の中で、最も現れやすい症状は皮疹です。発現率は0.91%となっています。脱毛(抜け毛)は0.11%で現れており、皮膚系の副作用としては比較的多いです。浮腫はむくみのことをいいます。浮腫の発現率は0.07%です。

消化器系の主な副作用

ザイロリックの消化器系の主な副作用とその発現率は下記の通りです。

副作用 発現数 発現率
胃部不快感 19 0.67%
下痢 14 0.49%
食欲不振 12 0.42%
便秘 9 0.32%
胃部膨満感 3 0.11%
軟便 3 0.11%
吐血 1 0.04%

ザイロリックの消化器系の副作用には、胃部不快感や下痢、食欲不振、便秘、胃部膨満感、軟便、吐血があります。頻度不明のものを含めると、口内炎なども消化器系の副作用として挙げられます。

胃部不快感は比較的多く現れる副作用で発現率は0.67%になっています。これは全体の副作用としても2番目に高い数値です。次に多い消化器系の副作用は下痢(0.49%)、食欲不振(0.42%)です。

その他(自律神経系や血液系など)の主な副作用

ザイロリックの主な副作用である自律神経系や血液系などの症状は下記の通りです。

副作用 発現数 発現率
痛風発作誘発 10 0.35%
倦怠感 5 0.18%
口渇 3 0.11%
貧血 2 0.07%
尿糖誘発 2 0.07%
頭痛 1 0.04%
眩暈 1 0.04%
一過性黄疸 1 0.04%
手のしびれ 1 0.04%

その他の副作用には、痛風発作誘発や倦怠感、口渇、貧血、尿糖誘発、頭痛、眩暈、一過性黄疸、手のしびれなどが挙げられます。この中で最も多く現れるのは痛風発作誘発で0.35%です。続いて倦怠感(0.18%)、口渇(0.11%)です。

ザイロリックの副作用に気づいた際には、我慢せずに医療機関に相談してください。他剤を併用することで症状を緩和したり、減薬で副作用を抑えられる可能性もあります。安全のため、他剤との併用や減薬は医師の指示に従って行いましょう。

まれに起こる重大な副作用と初期症状

<重大な副作用>
中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群・剥脱性皮膚炎などの重篤な皮膚障害または過敏性血管炎、薬剤性過敏症症候群、ショック、アナフィラキシー、 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、劇症肝炎などの重篤な肝機能障害、黄疸、 腎不全・腎不全の増悪・間質性腎炎を含む腎障害、 間質性肺炎、 横紋筋融解症、無菌性髄膜炎など。

ザイロリックはまれに、命にかかわるような重大な副作用が起こり得ます。不測の事態に対応できるように、重大な副作用の初期症状を把握しておきましょう。

ザイロリックの重大な副作用を、皮膚・血管系、血液系、肝臓系、腎臓系、その他の5つに分けて下記に解説します。

皮膚や血管で起こる重大な副作用

<皮膚や血管で起こる重大な副作用>
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎などの重篤な皮膚障害または過敏性血管炎、薬剤性過敏症症候群、ショック、アナフィラキシーなど。

ザイロリックの重篤な皮膚障害として中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎の報告があります。いずれも肌の炎症が持続することで、皮疹や皮膚のはがれなどが現れます。過敏性血管炎は免疫の不具合によって起こると考えられている血管炎です。

薬剤性過敏症症候群は痒みのある紅斑、リンパ腺の腫れなどがみられる疾患です。ザイロリックの服用を中止した後も悪化することがあるため、注意が必要です。

ショックは、血圧が低下して臓器への酸素の供給が少なくなり、生命の維持が脅かされる病態です。アナフィラキシーは全身に現れるアレルギー反応のことをいいます。

<初期症状(皮膚・血管系)>
発熱、発疹、不安感、眩暈など。

血液に起こる重大な副作用

<血液に起こる重大な副作用>
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少など。

再生不良性貧血は血液中の白血球、赤血球、血小板などが減少する疾患です。これらすべてが減少した状態を汎血球減少といいます。酸素欠乏による眩暈、頭痛、胸痛、細菌感染症にかかりやすくなる、出血しやすくなるといった症状が現れます。

無顆粒球症は白血球の成分である顆粒球が減少する病態です。無顆粒球症になると細菌感染が起こりやすくなります。

血小板減少は止血作用が低下する病態で、肌や粘膜に紫斑をはじめとする出血症状が現れます。また、出血部位に応じて病態は変わります。脳出血であれば意識障害や運動障害、消化管出血であれば吐血や下血などです。

<初期症状(血液系)>
出血斑、口腔内出血、発熱、動悸、息切れ、眩暈、血尿など。

肝臓に起こる重大な副作用

<肝臓に起こる重大な副作用>
劇症肝炎などの重篤な肝機能障害、黄疸など。

劇症肝炎とは急激に肝機能が低下し、心臓や腎臓、肺といったあらゆる臓器で障害がみられる疾患です。最も特徴的な症状は意識障害があげれます。この意識障害は肝性脳症と呼ばれています。

黄疸は、血中でビリルビンという物質が増加し、肌に黄染を認める病態です。全身にかゆみが生じることもあります。

<初期症状(肝臓系)>
倦怠感、食欲不振、尿の色が濃くなる、白目部分が黄色味を帯びるなど。

腎臓に起こる重大な副作用

<腎臓に起こる重大な副作用>
腎不全・腎不全の増悪・間質性腎炎を含む腎障害など。

腎不全は腎臓の機能が低下して正常に働かない状態をいいます。尿量の増減や動悸、息切れ、食欲不振などが現れ、進行すると透析療法や腎移植が必要になるケースもあります。

間質性腎炎は、腎臓の尿細管とその周辺に炎症が起こり、腎機能が低下する病態です。無症状のことが多いですが進行すると腎不全に繋がります。

<初期症状(腎臓系)>
なし
※腎障害は初期症状を自覚することはほとんどありません。尿検査や血液検査の異常値で気づくケースが多いです。健康診断などの結果で異常がみられた際には、すぐに医療機関を受診することが大切です。

その他の重大な副作用

<その他の重大な副作用>
間質性肺炎、横紋筋融解症、無菌性髄膜炎など。

ザイロリックの重大な副作用として、間質性肺炎や横紋筋融解症、無菌性髄膜炎も報告されています。それぞれの病態や初期症状は以下の通りです。

間質性肺炎は、肺の間質に炎症が起こることで酸素が取り込みにくくなる病態です。主な症状は息切れや咳です。進行すると肺がんなどを併発する方もいます。

横紋筋融解症は、筋肉の細胞が破壊されて起こる疾患です。筋細胞が破壊され、血中に大量のミオグロビンが流れ込むことで腎不全などを起こすことがあります。

無菌性髄膜炎は、脳を保護している膜に炎症が起こる疾患です。発熱や頭痛といった風邪と似た症状のほか、悪化すると項部硬直や意識障害なども現れます。

<関節肺炎の初期症状>
発熱、咳嗽、呼吸困難など。
<横紋筋融解症の初期症状>
筋肉痛、脱力感など。
<無菌性髄膜炎の初期症状>
発熱、頭痛、悪心・嘔吐など。
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