ラミシール錠の飲み方「爪白癬や角化型水虫の服用期間」について
ラミシール錠の飲み方(用量・用法)
下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
1回の用量 | 1/2錠 (テルビナフィンとして125mg) |
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1日の使用回数 | 1回 |
服用期間 | (1) たむしなど生毛部白癬 … 2週間 (2) 角質増殖型の水虫 … 8週間 (3) 爪水虫 … 24週間 |
服用間隔 | 必ず24時間空けること |
- ラミシール錠の注意事項
- <使用に関して>
外用薬で治療が困難な真菌感染症に対してのみ使用してください。 - <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
テルビナフィン塩酸塩に過敏症がある、重篤な肝障害、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少等の血液障害 - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
妊娠中、高齢者(65歳以上)、肝障害、腎障害、相互作用を招く可能性のある薬を服用中(シメチジン、フルコナゾール、リファンピシン、三環系抗うつ剤、マプロチリン、デキストロメトルファン、黄体・卵胞ホルモン混合製剤、シクロスポリンなど)
ラミシール錠との飲み合わせが悪い薬には、低用量ピル、抗生物質、抗真菌薬など様々な種類の薬が含まれます。ほかに飲んでいる薬がある場合は、ラミシール錠の使用の可否を医師に確認してください。
ラミシール錠の服用期間中の飲酒はなるべく控えてください。アルコールを多量に摂取すると、胃腸障害や肝臓障害などの発症リスクが高くなります。
1回につき125mgを飲みます。
1回の服用で有効成分として125mgを摂取するのが、ラミシール錠の正しい飲み方です。
ラミシール250mg錠には1錠につき有効成分テルビナフィン250mgが含有されています。適正な用量で飲むには、錠剤を半分にカットして飲む必要があります。半錠にカットする際には、ピルカッターを用いると便利です。
服用回数は1日1回です。効果を一定に保つためにも、できるだけ24時間の服用間隔を空けるようにしましょう。
なるべく毎日同じ時間に服用してください。服用する時間帯は朝でも夜でも結構です。
服用期間は水虫の症状によって異なります。
治療に必要なラミシール錠の服用期間は症状や患者の状態によって異なるため、はっきりと明記されていません。
目安として、爪白癬では24週間、手・足白癬(角質増殖型)では8週間、生毛部白癬では2週間の継続的な服用で有効性と安全性が確認されています。以下、各症状の飲み方について詳しく紹介します。
爪白癬の服用期間は24週間
爪白癬(爪水虫)とは、爪が黄色く濁ったり、厚くなったり、変形したりする水虫のことです。
臨床試験では、24週間の服用で有効性が示されていますが、まだ爪に透明な部分が多い軽症例であれば12週の服用で済むこともあります。
逆に重症例では1年以上の服用が必要です。特に濁った部分が線状(もしくは楔状)になっていたり、爪の甲が浮いて白く見える状態である場合には外科的な切除の併用が必要となります。
手・足白癬(角質増殖型)の服用期間は8週間
角質増殖型の手・足白癬とは、皮膚が厚い角質層に覆われて硬くなっている状態の水虫のことです。
臨床試験では8週間の治療で有効性が示されましたが、症状によっては4週間ほどの服用で済むこともあります。
再発の防止には外用薬との併用が有効とされており、ラミシール錠の服用期間終了後もラミシールクリームなどの外用薬を2〜3ヶ月ほど塗り続けることで再発リスクが低下します。
いんきんたむしなど生毛部白癬の服用期間は2週間
生毛部白癬とは、俗にいんきんたむしと呼ばれる股部にできる白癬や、それ以外の部位にできる白癬を(体部白癬)指します。外用薬を用いた治療が基本であり、ラミシール錠を用いるのは病変部が広範囲に及んでいる場合など特殊なケースに限られます。ほとんどの場合、2週間の服用で完治すると思われます。
食前?食後?服用するタイミング
食後に服用してください。
ラミシール錠は、食事の際に分泌される胃酸を利用して吸収されます。空腹時や食前に服用してしまうと、有効成分の吸収率が低下して薬効が減弱する恐れがあります。正しい効果を得るためにも、ラミシール錠を服用するタイミングは必ず食後に合わせましょう。食後であれば、朝食時でも夕食時でも構いません。
飲み忘れたときは?
ラミシール錠を飲み忘れた場合には、気が付いた時点ですぐに飲みます。食事から時間が経ってしまっている場合は、何か口にしてから服用しましょう。
次の服用の時間まで数時間しかない状況であれば、1回分を飛ばします。
2回分を一度に飲んではいけません。過量摂取は、吐き気やめまいなどの副作用の発現を招きます。