ニゾラールシャンプーの副作用「軽度な皮膚症状」について
ニゾラールシャンプーの主な副作用
- <主な副作用>
- 軽度のかゆみ刺激感、肌の乾燥、髪の質感の異常、頭皮の膿疱など。
ニゾラールシャンプーの副作用はほとんどが軽い症状です。頭皮がヒリヒリする、赤くなる、かぶれるといった症状が報告されています。
稀な副作用には、髪質の変化や変色、乾燥、発疹、蕁麻疹、血管浮腫などがあります。重篤な副作用の症状は報告されていません。
脂漏性皮膚炎に効果のあるニゾラールシャンプーですが、必ず合うわけではありません。使用中に違和感や炎症、抜け毛が増える、かゆみやフケが増加するなどがあれば一度使うのを止めましょう。医師に診断をしてもらい使用量を減らす、ケトコナゾールが配合されていないシャンプーに変更するなどの対処をしてください。
ニゾラールシャンプーの主な使用禁忌・禁忌薬
ニゾラールシャンプーの禁忌や禁忌薬は使用前に確認をしておきましょう。注意しておくことで副作用や症状の悪化から回避することができます。
注意すべき使用禁忌
ニゾラールシャンプーは禁忌の少ない商品です。それでも医薬成分が配合されている商品のため、以下の点には注意してください。
過去にケトコナゾールに過敏症があった人は使用しないでください。再び過敏症が出たり、症状が悪化したりする可能性が高まります。
有効成分ケトコナゾールの他、含まれている添加物にも過去に過敏症があった場合も、使用はしないでください。何に過敏症があるかは使用前にしっかりと確認をしておきましょう。
他に注意しておかないといけないのは妊婦・授乳中の方です。臨床試験で妊婦や授乳中の人が使用をして問題がないかを対象とした十分な結果があげられていません。ニゾラールシャンプーを使用した場合、胎児に影響がでる可能性があります。現在のところ、有効成分が母乳から移行するか、授乳した乳児に対し有害なのか、明確にされていません。
妊婦に対して絶対に使用をしてはいけないということではありません。治療のために医師が判断して使うこともあります。臨床試験でもニゾラールシャンプーを長期で使った人から血漿中にケトコナゾールは検出されませんでした。自分で使用するかしないかを決めず、必ず医師または薬剤師に相談した上で、使うことが大切です。
また、ニゾラールシャンプーは大人が使用するために作られたものです。子供が安全に使えるかどうか、効果があるのかは明確ではありません。子供の使用は避けておきましょう。
すでに皮膚炎を起こしている人、患部が潰瘍になっている場合も、使用は控えましょう。
注意すべき禁忌薬
有効成分ケトコナゾールは臨床試験の結果、禁忌にあたる薬は報告されていません。しかし、医薬品であるため、他の薬との併用が安全というわけではありません。
現在、治療のために他の薬を使用してる人、サプリメントを服用してる人は、先に医師や薬剤師に問題がないかを確認しましょう。今後、ニゾラールシャンプーの使用中に薬やサプリメントを服用する場合も同じです。副作用を出さないためにも、確認をして安全に使用することが大切です。
ニゾラールシャンプーと服用している治療薬やサプリメントが合わない時は、他の成分のシャンプーにすることもあります。または服用している薬やサプリメントを変更して、ニゾラールシャンプーを継続する場合もあります。
ニゾラールシャンプーの管理方法
ニゾラールシャンプーを正しく保管することで、製品の質を保つ他に劣化などから防ぎ、効果や副作用にも悪影響がないようにしましょう。
安全な保管の仕方
ニゾラールシャンプーは高温多湿の場所での保管は避けてください。直射日光など光があたる場所に置いておくと温度が上昇してしまいます。光を避け、25℃以下で保管をしてください。長時間にわたって日のあたる場所に置いておくのも避けましょう。
子供は使用できないため、子供の手の届く場所には保管しないようにしてください。
ニゾラールシャンプーの使用の期限は製造から36ヶ月以内と決められています。入手した時点で使用期限を確認し、使用中に過ぎてしまった場合には破棄をして新しいニゾラールシャンプーを使いましょう。
ニゾラールシャンプーの使用上の注意
ニゾラールシャンプーは外用ですので、服用してはいけません。誤飲などはしないようにしてください。万が一、飲み込んでしまった場合は、病院などで適切な処置を行いましょう。
シャンプーですので、洗髪中に目に入ってしまう可能性があります。目に入った場合には流水でしっかりと洗い流しましょう。その後に異常があれば、医師の診察を受けましょう。
ニゾラールシャンプーも治療薬ですので、用法用量や使用期限などを守ることで副作用を回避することに繋がります。使用中に違和感や異変、改善に向かわない場合にはすぐに使用を中止して医師の診察を受けましょう。