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イミグランの効果「強さと発現時間、効かない場合」について

イミグランの効果と効能

効能・効果
片頭痛
(1) 脳血管の拡張に伴う頭痛、嘔吐、感覚過敏といった片頭痛の症状を鎮めます。
(2) 片頭痛の発作の治療に用います。片頭痛の予防には使用できません。

イミグランには、片頭痛による発作を鎮める効果があります。痛みだけでなく、嘔吐や吐き気、目がチカチカするなどの随伴症状も和らげます。

血管収縮と抗炎症で症状を改善

イミグランの鎮痛効果は、血管収縮作用と抗炎症作用が同時に働くことで発揮されます。

片頭痛では、過度に拡がった血管が三叉神経を刺激することによって放出される痛みの原因物質が炎症を起こしています。

イミグランは血管を正常な太さに収縮しつつ、痛みの原因物質の放出を抑えることで炎症を鎮めます。

片頭痛の予防には効果なし

イミグランは、片頭痛の発作が出た際に頓服して症状を抑える薬です。片頭痛の発作が起こらないよう予防する効果はありません。発作が起きる前や前兆が出ている段階など早めに飲んでしまうと、かえって効果が得られない可能性があります。

片頭痛に8割の有効率が期待できる

イミグランの有効性は、片頭痛患者を対象に行われた臨床試験によって検証されています。

イミグラン50mgと100mgが投与された臨床試験では、それぞれ77.1%(199名/258名)と76.6%(196名/256名)の有効率が確認されました。

イミグランの効果は、プラセボ(偽薬)との比較によっても検証されています。

臨床試験では、有効成分の含まれていないプラセボの投与も行われており、その有効率は39.0%(34名/87名)でした。プラセボの有効率が半分程度に留まったことで、イミグランの有効性が「患者の思い込み」ではなく、確かな薬効によるものであることが実証されました。

イミグラン錠には群発頭痛への適応がない

群発頭痛に対する適応があるのは、イミグランの注射剤のみです。

適応外処方でイミグランの点鼻薬が使用されることはありますが、錠剤は使用されていません。イミグランの錠剤には、群発頭痛に対する有効な治療効果が確認されていません。

イミグランの効き目の強さ

イミグランは、「トリプタン」と呼ばれる種類の片頭痛治療薬です。最も強力な片頭痛治療薬であり、痛みを和らげる効果は、ロキソニンなどの「NSAIDs」よりも強力です。

片頭痛の治療においては、症状の程度が軽度〜中等度の患者にはNSAIDs、中等度〜重度の患者にはトリプタン、といったように薬剤が使い分けられます。

NSAIDs一覧:軽度〜中等度の痛みにのみ有効
ロキソニン(ロキソプロフェン)
ボルタレン(ジクロフェナク)
バファリン配合錠A330(アスピリン)など
トリプタン一覧:中等度〜重度の痛みにも有効
イミグラン(スマトプリタン)
マクサルト(リザトリプタン)
ゾーミッグ(ゾルミトリプタン)
レルパックス(エレトリプタン)
アマージ(ナラトリプタン)など

トリプタンごとの効き目の強さには大きな差はありませんが、アマージとレルパックスは作用がやや穏やかです。その2剤と比べれば、イミグランの効き目は強い部類であるといえます。

とはいえ、各トリプタンの効き目には個人差があります。患者との相性によって効きやすい薬が異なりますので、一概にどのトリプタンが強いとは言い切ることができません。

効果が発現する時間

効きはじめ 30分後から
効果のピーク 2時間後から
効果の持続時間 4時間

イミグランの鎮痛効果は、服用後30分程度から効き始めます。

片頭痛の発作が現れた時点ですぐに飲むことで、痛みのピークを迎える前に症状を抑えることができます。

服用から2時間が経過する頃には、有効成分の血中濃度が最高値に達して、イミグランの効果も最大限発揮された状態になります。服用から2時間の時点で頭痛が軽快しない場合には、イミグランを追加で服用することも可能です。

イミグランの効果は、服用から4時間後くらいまで発現し続けます。片頭痛の発作が長く持続する方では、イミグランの効き目が切れた頃に痛みが再燃することもあります。痛みがぶり返した場合には、2時間の服用間隔を空ければ、最大で1日4回までイミグランを使用できます。

イミグランが効かない場合は?

イミグランを飲んでも片頭痛が改善されない場合は、原因として以下が考えられます。

  • 片頭痛以外の頭痛である
  • 服用 のタイミングが間違っている
  • 薬との相性が悪い

頭痛の症状が片頭痛ではない

イミグランの効果が期待できるのは片頭痛に対してのみです。肩こりなどから生じる緊張型頭痛や群発頭痛(注射剤と点鼻薬は効果あり)には効果がありません。

インフルエンザなど風邪で生じる頭痛に対しても同様です。自身の頭痛の原因が判明していない場合には、先に診断を受けてからイミグランによる治療を開始するべきです。

服用のタイミングが悪い

イミグランの効果を十分に引き出すためには、片頭痛発作が始まった初期段階で服用することが重要です。

服用のタイミングを逃して片頭痛の症状が激しく出てしまうと、脳が痛みに対して敏感になります。通常よりも痛みを感じやすくなるため、イミグランが効きにくくなってしまいます。

試しても改善されない場合は、他剤へ切り替え

適切に服用しているにも関わらずイミグランが効かない場合には、別のトリプタンへの変更が必要です。

各トリプタンの効き方には相性があり、患者によって効きやすい薬が異なります。患者に有効なトリプタンが見つかるまで試行錯誤を要することもありますので、イミグランでは効きが悪いと感じた場合には医師に相談してください。

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