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イミグランの副作用「吐き気、胸が苦しい、飲み過ぎ」について

イミグランの主な副作用

イミグランでは、主な副作用として以下の症状が報告されています。

<主な副作用>
動悸、吐き気、眠気、めまい、錯感覚、しびれ、倦怠感、痛みなど。

イミグランの安全性が検証された臨床試験では、上記の症状を始めとした副作用が152例中、48例(31.6%)に報告されました。48例には、自覚症状を伴わない検査値の異常なども含まれます。イミグランを使用した患者のうち、3割には何らかの副作用が確認されています。

吐き気など臨床試験で多く報告された副作用

イミグランの臨床試験で報告された副作用のなかでも、特に発症率が高かったのは、以下の症状です。

症状 症例数 発症率
身体各部の痛み 10例 6.6%
悪心・嘔吐 10例 6.6%
動悸 7例 4.6%
倦怠感 7例 4.6%

特に頻度が高い「身体各部の痛み」には、頭痛や筋肉痛、関節痛、背部痛、頚部(首)痛などが含まれます。片頭痛とは異なる痛みを感じた場合には、副作用の発現が疑われます。

その他、悪心や嘔吐、動悸、倦怠感などが比較的多く報告されています。吐き気やムカつきを感じる、心臓がバクバクする、身体がだるいなどの症状がみられる場合には要注意です。

ただし、吐き気や嘔吐に関しては、片頭痛と共に現れる随伴症状である場合もあります。随伴症状では、普段よりも光を眩しく感じる、音や匂いを不快に感じる、などといった不調を伴うのが特徴です。随伴症状は、制吐剤の併用もしくは別のトリプタンへの変更で改善が見込めます。吐き気・嘔吐の症状が強い場合には、医師に相談してください。

比較的に眠気やめまいが起こりにくいトリプタン

イミグランは、他のトリプタンに比べて、脳にある中枢神経への移行が少ない薬です。中枢神経への移行は、薬の脂溶性(油への溶けやすさ)にしたがって高くなります。イミグランはトリプタンの中でも特に脂溶性が低いことから、眠気やめまいなどの中枢神経に関わる副作用が比較的起こりづらいとされています。

他のトリプタンに比べれば起こりづらいとはいえ、眠気もめまいも1%以上の頻度で報告されている注意すべき副作用である点は変わりません。

また片頭痛自体が眠気の誘因となる場合もあります。意識の低下による事故を防ぐために、イミグランの服用中には「自動車の運転など危険を伴う機械操作」を避けるよう注意喚起がされています。

喉や胸が苦しいと感じるトリプタン感覚

イミグランを服用後30分程度で以下のような症状が見られた場合には、「トリプタン感覚」と呼ばれる副作用を生じている可能性があります。

  • 喉や胸が苦しい
  • 首や肩に締め付けを感じる
  • 圧迫感がある
  • つっぱり感がある
  • 痛みを感じる

トリプタン感覚は、イミグランを始めとするトリプタン製剤全般に見られる副作用です。首や食道の筋肉の収縮によって生じる一過性の症状であり、通常では10分程度、長くても2〜3時間以内に自然に消失します。

要注意なのは、初期症状が似ている虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)が疑われる場合です。イミグランでは1%未満のごく稀な頻度ですが、重大な副作用として虚血性心疾患が報告されています。特に40歳以上の男性や閉経後の女性では、虚血性心疾患のリスクが高いことから、イミグランの慎重な投与が必要とされています。

虚血性心疾患の有無は心電図検査で確認できます。トリプタン感覚であった場合でも、症状がきつい場合には違うトリプタンへの変更で改善される可能性があります。胸の痛みや締め付け感などの症状がみられる場合には、我慢せず早急に医師に相談してください。

飲み過ぎで生じる薬物乱用頭痛

適正な頻度を超えてイミグランを使用し続けた場合、薬物乱用頭痛が引き起こされるおそれがあります。薬物乱用頭痛とは、トリプタンやNSAIDsなどといった痛み止めの飲み過ぎによって引き起こされる頭痛です。片頭痛の頻度が増加した締め付けられるような強い痛みを伴う緊張型頭痛が起こります。

薬物乱用頭痛は、3ヶ月を超えて、月に10日以上の頻度によるイミグランの服用が続いた場合に起こりやすくなります。イミグランを使用する頻度は、月に10日以内に留めてください。

今まで効いていたイミグランが効きづらくなった場合には、既に薬物乱用頭痛を生じている可能性があるため要注意です。

薬物乱用頭痛を生じた場合には、どのようにイミグランの使用を中止するのかを、医師とよく相談して決めることが大切です。イミグランを中止した際には、数日以内に離脱症状が起こります。一時的な頭痛の増悪が平均4日程度続きますので、鎮痛剤(NSAIDs)や抗不安薬、制吐薬などを用いた十分な対策が必要です。

イミグランの重大な副作用

イミグランでは、重大な副作用として以下が報告されています。いずれも発症頻度は1%未満もしくは不明(日本国内では未確認)とされています。

<重大な副作用>
アナフィラキシーショック、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈を含む)、てんかん様発作、薬物乱用頭痛

アナフィラキシーショックと虚血性心疾患では、初期症状に注意してください。
アナフィラキシーショックでは、蕁麻疹や冷や汗、顔面蒼白、手足の冷え、しびれ、顔のむくみ、目の前が暗くなるなどの症状が見られます。

虚血性心疾患では、胸の痛みや違和感、圧迫感、動悸など、上述したトリプタン感覚と似た症状が見られます。

てんかん様発作では痙攣(けいれん)の症状、薬物乱用頭痛では頭痛の悪化が生じます。それぞれ併用禁忌薬との飲み合わせやイミグランの飲み過ぎで引き起こされる副作用です。適切にイミグランを用いることで避けることができます。

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