リピトールの飲み方「服用時間やグレープフルーツとの相性」について
リピトールの飲み方(用量・用法)
下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
1回の用量 | 1錠 (アトルバスタチンとして10mg) |
---|---|
1日の服用回数 | 1回 |
- リピトールの注意事項
- <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
アトルバスタチンに過敏症がある、肝代謝能が低下していると考えられる(急性肝炎、慢性肝炎の急性憎悪、肝硬変、肝がん、黄疸)、妊娠中 - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
肝障害またはその既往歴がある、アルコール中毒、腎障害またはその既往歴がある、糖尿病、甲状腺機能低下症、遺伝性の筋疾患またはその家族歴がある、薬剤性の筋障害の既往歴がある、高齢者、フィブラート系薬剤(ベザフィブラートなど)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、ニコチン製剤剤(ニセリトロールなど)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)、エリスロマイシンなどを服用中 - <併用禁忌薬>
下記の薬品を服用中の方は使用前に医師に相談してください。
テラビック(テラプレビル)、ヴィキラックス(オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル)、マヴィレット(グレカプレビル・ピブレンタスビル)
服用開始時の用量は10mg
リピトールは、基本用量の10mgから服用を開始してください。
リピトールの開始用量は、有効成分アトルバスタチンとして2.5mg・5mg・10mg・20mgの有効性および安全性を比較した試験によって設定されています。試験の結果から、1日10mgという用量は、総コレステロール値を動脈硬化予防の目標である220mg/dL未満に低下させるのに必要な成分量と考えられています。
年齢や症状に合わせて用量を増量できる
リピトールは、年齢や症状など状況に応じて用量を調節できます。基本用量の10mgで十分にコレステロールを下げられない場合には、リピトールの増量を検討してください。
用量の上限は、リピトールを使用する目的によって異なります。高コレステロール血症の重症例には、最大で1日20mgまで増量が認められています。家族性高コレステロール血症の重症例では、より強い効果が必要となることから1日40mgまで服用できます。
リピトールの用量を増やす際は、段階的に少しずつ増やすようにしてください。急な増量は副作用の発生リスクを高めます。副作用を出さずに十分な効果を得るためには、用量を少しずつ増やして、自分に合ったリピトールの用量を確かめる必要があります。
服用に適した時間とタイミング
リピトールの服用する時間やタイミングは、明確には決められていません。リピトールを処方された際に、医師や薬剤師から服用時間について指示があった場合には、その指示に従って服用してください。
毎日決まった時間に服用すると効き目が安定
リピトールは、1日1回という飲み方を守っていれば、服用時間に制限はありません。朝昼晩いずれのタイミングでも構いませんが、毎日決まった時間にリピトールを飲むようにすると、効き目が安定しやすくなります。
リピトールを朝7時に飲んだ場合と夕方18時に飲んだ場合で、総コレステロール値・LDLコレステロール値・中性脂肪の低下率は同等であることが、日本国外の臨床試験によって示されています。
コレステロールの合成は夜間に活発になることから、リピトールのようなコレステロールの生成を阻害する薬は、朝よりも夜に服用する方が効果が高いとされています。しかし、夜は有効成分の吸収速度や吸収効率が低下するため、結果として朝と夜のどっちのタイミングで服薬しても効き目は変わりません。
食事の影響なし!空腹時・食後どちらでも服用可能
リピトールの有効成分アトルバスタチンは、食後に服用した場合も吸収率がほとんど変わらないことが分かっています。基本的には薬効に影響が出ることないので、使用するタイミングは空腹時と食後のどちらでも構いません。
朝昼晩と毎日規則的な時間帯に食事ができている場合、朝食後・昼食後・夕食後のいずれかに服薬のタイミングを合わせると、飲み間違いや飲み忘れを減らすうえで効果的です。
服用期間はいつまで?
高コレステロール血症の治療は、血中のコレステロール値を適切に保つために、長期間にわたってリピトールなどの治療薬を服用する必要があります。長期的にコレステロール値を良好にコントロールすることで、動脈硬化などの合併症を予防できます。
52週間にわたる長期投与試験で安全性は実証済み
高脂血症の患者を対象にして52週間の長期投与試験が行われました。投与開始から28週間は1日1回夕食後に10mg、その後は24週までのコレステロールの推移や安全性を考慮して5mgまたは20mgに用量を増減できるようにしました。リピトールは、投与開始4週後から52週後まで一定の効果を示し、長期使用が可能であることが証明されました。
リピトールの止めどきを早めるには?
食事療法や運動療法によって、コレステロールを制御できるようになれば、リピトールの服用は止められます。リピトールの使用目的は、動脈硬化などの合併症を防ぐことです。リピトールなしでも動脈硬化を予防できるのであれば、服用する必要がありません。
リピトールの服用の止めどきは、個人の判断だけでなく医師に相談したうえで決定してください。
グレープフルーツとの飲み合わせについて
リピトールには、併用不可とされる医薬品の他にも飲み合わせに注意が必要な食べ物や飲み物があります。
グレープフルーツは、有効成分アトルバスタチンの代謝を抑制し、血中濃度を上昇させることがあります。副作用が発生しやすくなりますので、リピトールの服用中はグレープフルーツジュースなどは飲まないようにしましょう。