シアリスの効果「硬さと持続時間の長さ」について

シアリスの効果と効能

効能・効果: 勃起不全; (1) 満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない男性に有効です。

シアリスは挿入前に勃起が萎えてしまう、性交中に勃起が維持できないといった勃起不全（ED）を解消する医薬品です。陰茎周辺の血流を促進する効果があり、勃起の硬さを維持しやすいように補助します。

ストレスや加齢などを原因とするEDを改善します。

EDには3つのタイプがあるとされています。
ストレスや性交に対する不安などが原因となる「心因性」、加齢や生活習慣病などによって起こる「器質性」、心因性と器質性の両方が考えられる「混合型」の3つのタイプがあります。
シアリスはどのタイプのEDに対しても高い有効性を発揮します。

勃起が萎える・持続しないなどの不安やプレッシャーから解放

基本的に薬によるEDの治療は対症療法であり、勃起を阻害している根本的な要因は解消できません。しかし、シアリスを使えば、途中で勃起が萎えてしまうのではないかという心配がなくなりますので、自信をもって性交を行えるようになります。
シアリスの効果は長時間持続しますので、途中で効き目がきれて萎えてしまうこともなく、勃起が続かない不安やプレッシャーを気にすることもなくなります。結果として、気持ちの面から発症する心因性のEDを改善する効果が期待できます。

効果が持続しているあいだは性的刺激や興奮によって勃起しやすくなります。

シアリスには陰茎の血管を拡張することで、勃起を萎えさせる血管収縮をコントロールする働きがあり、勃起を持続しやすい状態にするのです。シアリスを服用後、性的な刺激や興奮を感じると、陰茎の血流が促進されて勃起しやすくなります。効果が持続しているあいだは、何度でも勃起が可能になります。
シアリスは勃起を補助する働きをするED治療薬です。性的刺激や興奮がなければ、強制的に勃起が続いてしまうことはありません。

どのくらいの硬さに勃起するのか

勃起の硬さは5段階に分けて考えられています。

勃起の硬さはグレード0〜4の5段階で評価され、EHS（勃起硬度測定評価）という指標によって食べ物に例えられます。グレード4＝りんご、グレード3＝グレープフルーツ、グレード2＝みかん、グレード1＝こんにゃくが勃起時の硬さのEHS指標のイメージとなっています。

グレード4：りんごの硬さ: 陰茎は完全に硬く硬直している
グレード3：グレープフルーツの硬さ: 陰茎は挿入には十分硬さだが完全な硬さではない
グレード2：みかんの硬さ: 陰茎は硬いが挿入に十分ではない
グレード1：こんにゃくの硬さ: 陰茎は大きくなるが硬くない
グレード0: 陰茎がまったく大きくならない

シアリスの有効成分タダラフィルの臨床試験において、80％以上が性交で挿入が可能であったという結果が出ています。上記のEHS評価基準にあてはめると、シアリスを服用した大半が挿入可能であるグレード3（グレープフルーツ）あるいはグレード4（りんご）の硬さに勃起したと考えられます。

持続時間と効き始めるまでの時間

服用からおよそ1時間で効き始めます。

シアリスの勃起を補助する効果は、血中に取り込まれたタダラフィルが一定の濃度を超えることで発現します。効果が得られるまで血中濃度が上昇するのにかかる時間は約1時間とされています。

効き目のピークは服用からおよそ3時間後

タダラフィルは服用後3時間ほどで血中濃度が最高値（ピーク）となり、同時にシアリスの効き目も最も強く得られます。ピークを堺に血中濃度は徐々に減退していき、服用から14時間後には血中濃度と効き目はピーク時の半分程度にまで低下します。

効果の持続時間はED治療薬で最長の36時間です。

体内に吸収されたタダラフィルはゆっくりと分解されるため、36時間という驚異的な持続時間の長さを実現しています。これは従来のED治療薬であるバイアグラ（約5時間持続）、レビトラ（約8時間）と比較すると、4〜7倍もの効果時間がシアリスでは得られるということになります。
効果時間が長いシアリスは、性交の途中に効果が切れることを気にする必要がありません。効果時間が長い利点として、前もって服用しておくことも可能ですので、タイミングを気にせずに性交の準備をしておくことができます。

成分の用量が異なる錠剤による有効性の比較

タダラフィルの配合量によって有効性が異なります。

シアリスは臨床試験において、タダラフィルの含有量別に有効性が検証されています。薬効成分を含まないプラセボ（偽薬）との比較により、いずれの用量でも有意にEDを改善する効果が実証されています。また、タダラフィルの用量が多いほど高い有効率を示し、20mgと10mgはほぼ同等の効き目があることが報告されています。

シアリス20mg錠は最大の有効率が期待できます。臨床試験では、服用者の82.1％が挿入に成功し、68.4％が性交を最後まで行えたと答えています。

シアリス10mg錠は臨床成績において20mgの有効率と近い数値が確認されています。挿入に成功した割合は81.1％、最後まで性交を行えた割合は64.6％です。

シアリス5mg錠を使用した対象者のうち、72.1％が陰茎が挿入可能な硬さに勃起し、51.4％が性交を終えるまで勃起が持続したと回答しています。

シアリスが効かないという場合

使い方に問題がないか確認しましょう。

シアリスを長期的に使い続けても、耐性ができる（薬に慣れてしまう）などの理由で効かなくなるといった報告はありません。効き目が弱いと感じる場合は、以下のことが考えられます。

効き始める前に性交をしている
服用前後に高カロリーな食事をしている
お酒を大量に飲んでいる

シアリスの効果が発現する1時間を経過していない状態では、十分な効果が発揮されません。
服用前に脂っこい食事をすると、腸の内壁に油の膜ができてしまい、成分の吸収効率を損ないます。有効成分の吸収が妨げられ、効果の発現までに時間がかかってしまい十分な効果が得られません。
アルコールは適量であればシアリスの効果に影響しませんが、多量摂取は勃起不全の素因となります。

他のED薬を選択肢に加えてみましょう。

シアリスで効果が実感できなかったという場合、他のED治療薬へ切り替えることも手段の1つです。どの薬にもいえることですが、体質によっては合う・合わないといったこともあります。上記に当てはまる心当たりもなく、シアリスが効かないという場合には、有効成分タダラフィルが体質に合わない可能性もあります。
有効成分が異なるED治療薬には、バイアグラやレビトラがあります。