エムラクリームの使い方「効果的な使い方、早漏改善に使用する方法」について
エムラクリームの使い方(用量・用法)
下記の用量を守って、適量を皮膚に塗った後、洗い流してください。
1回の用量 | 10gまで |
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※年齢によって異なる。詳しくは下記『小児の場合』参照。
- エムラクリームの注意事項
- <使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
リドカインおよびプロピトカインまたはアミド型局所麻酔剤に過敏症がある、メトヘモグロビン血症 - <使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠乏、心刺激伝導障害、重度の肝障害・腎障害 - <併用注意薬>
下記の薬品を使用中の方は使用前に医師に相談してください。
クラス�V抗不整脈剤、サルファ剤、エステル型局所麻酔薬、硝酸薬、アミド型局所麻酔剤、クラス�T抗不整脈薬
エムラクリームの使用方法は成人と小児で異なる
エムラクリームの使用方法は成人と小児で異なります。
エムラクリームの1回の使用量は成人と小児は同じで、最大10mgまでです。しかし、塗布時間が異なります。
成人の場合
成人の場合は、塗る予定部位に10cm2あたりエムラクリーム1gを密封法(ODT)により60分間塗布します。1回あたりの最大塗布量は10gまでで、塗布時間は最長120分と定められています。
小児の場合
小児の場合も塗る予定部位に10cm2あたりエムラクリーム1gを密封法(ODT)により60分間塗布します。ここまでは同じですが、1回あたりの塗布量および塗布時間が異なります。
年齢(月齢) | 体重 | 最大塗布量 | 最大塗布時間 |
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0〜2ヶ月 | - | 1g | 60分 |
0〜2ヶ月 | 5kg以下 | 1g | 60分 |
5kg超 | 2g | 60分 | |
1〜14歳 | 5kg以下 | 1g | 60分 |
5kg超10kg以下 | 2g | 120分 | |
10kg超 | 10g | 120分 |
エムラクリームの効果的な使い方
エムラクリームは、予定部に10cm2あたり1gを塗布します。1回あたりの塗布量は最大10mgです。塗布には舌圧子(ぜつあつし)などを用いましょう。
塗布する範囲の目安は、人差し指と親指で作った輪の大きさです。クリームの厚さは1mm程度が適当で塗布した部分の皮膚が見えないように厚く塗りましょう。
エムラクリームを塗った後、ポリエイチレンフィルムあるいはフィルムドレッシング材等で密封します。その後、60分間密封状態を保ちます。
この間、密封した部分に触れると、クリームが予定部位以外の部分まで拡がってしまうので、密封中は触れないようにしましょう。
フィルムを剥がした後、皮膚に残ったクリームをティッシュ等で除去します。クリームが残っている時は十分麻酔効果が得られない場合があるので、洗浄してしまっても構いません。
こちらの使い方はエムラクリームを脱毛で使用する場合も同じです。
エムラクリームを早漏改善に使う
エムラクリームを早漏防止目的で使う場合、陰茎に塗布した後、15分から20分経ったら塗布部を洗い流しましょう。エムラクリームは、陰茎や女性器などの粘膜に使用する場合は吸収率が高く、60分も待つ必要がありません。
ただし、そのまま挿入してしまうと、女性側の女性器の感度まで下げてしまうことになります。エムラクリームを陰茎に塗った場合は、しっかりと洗った後、コンドームをつけましょう。
早漏対策での使用は自己責任で
エムラクリームに配合されている「プロピトカイン」や「リドカイン」は、早漏治療にも応用されている麻酔成分です。局所麻酔効果による感覚の鈍化は、性的刺激を緩和して、早漏症の改善をサポートします。
ただし、エムラクリームに関しては、あくまで痛みの緩和を目的に開発された薬です。早漏症に対する有効性や性器、粘膜に使用した際の安全性が確立していません。
エムラクリームを早漏対策で使用し、何らかの副作用や症状が出た場合は自己責任となるので、注意しましょう。