エリアス

眠くなりにくい花粉症の薬「デザレックス」の海外版

集中力の低下に影響しないため自動車を運転する際にも安心。

1回の服用で効果が24時間しっかり持続する。

食前・食後や空腹時を問わずに服用できる。

従来薬ロラタジン（クラリチン）と比べてあらゆる性能が向上。

エリアスの適応症

• アレルギー性鼻炎
• アトピー性皮膚炎

エリアスの成分

• デスロラタジン

エリアスはデスロラタジンを有効成分とした花粉症治療薬です。持続性に秀でており、1錠を飲むだけで長時間花粉症の症状を緩和します。眠くなりにくく、食前食後問わず服用できます。処方せん医薬品「デザレックス」の代替薬として使用できます。Merk Sharp and Dohme（メルクシャープアンドドーム）社より製造販売されています。

エリアスのご購入について

エリアスの特徴

エリアスはデスロラタジンを主成分とした第二世代抗ヒスタミン薬です。

日本でも「デザレックス」という名前で、デスロラタジンを主成分とした花粉症治療薬が処方されています。

「エリアス（Aerius 5 mg film-coated tablets）」は、欧州におけるデスロラタジンの販売名です。

同等の効果が期待できるため、市販薬のないデザレックスの代替薬としておすすめです。

エリアスの特徴は、花粉症の薬で起こりがちな眠気の副作用がほぼないところです。

日本国内で行われたデスロラタジンの臨床試験では、眠気の副作用の発現率が、プラセボ（効果のない偽薬）と比較されました。

眠気の副作用の発現率を比較

デスロラタジン・・・1％（5/505例）

プラセボ・・・0.8％（4/505例）

臨床試験の結果、プラセボの方がわずかに発現率が低かったものの「有意な差ではない」と判断されました。よってデスロラタジンは、服用後に眠くなる心配がほとんどないことが実証されたのです。

また、海外で行われたデスロラタジンの自動車運転能力試験においても、眠気の増加や運転能力の低下は認められていません。

上記の理由からデスロラタジンを有効成分とするエリアスやデザレックスには、自動車の運転や精密機器の操作に関する注意事項が記載されていません。

集中力や判断力の低下といった心配がないため、日常的に運転したり機器を操作する方でも、エリアスなら安心です。

従来薬ロラタジンの改良版といえる薬

エリアスの主成分であるデスロラタジンは、従来から使われているロラタジン（先発薬品名：クラリチン）の活性代謝物です。

活性代謝物とは

ある成分が体内で代謝を受けて生成される別の成分のこと。薬品の場合は、活性代謝物に変化することで薬効を発揮する。

つまり、ロラタジンは代謝によってデスロラタジンに変化する過程を経て、抗アレルギー作用を発揮するのです。

対してデスロラタジンでは、代謝の過程を省略できます。最初から薬効のある状態で摂取できるため、あらゆる面で性能が向上しているのです。

食後服用の指定があるロラタジンに対して、デスロラタジンには服用のタイミングに関する指定がありません。食後だろうが空腹時だろうが服用できます。

効果の持続性を示す半減期も、デスロラタジンの方が大幅に長くなっています。上記表にある国内のデータを比較すると、デスロラタジンでおよそ5時間の延長が見られます。

効き目の個人差については、ロラタジンが代謝される過程で生じる問題です。代謝の過程を経ないデスロラタジンでは克服しており、誰でも安定した効果が得られます。

以上のようにデスロラタジンを配合するエリアスは、ロラタジンを配合するクラリチンなどの薬と比べて、非常に多くの点で優れていることが分かります。

エリアスの効果

効能・効果

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹

(1)花粉症など季節性の鼻炎および通年性のアレルギー性鼻炎の症状緩和に有効です。
(2) 蕁麻疹、湿疹や皮膚炎などの皮膚疾患の症状を和らげます。

エリアスは花粉やハウスダストなどが原因のくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの不快なアレルギーの症状を緩和します。

主成分のデスロラタジンが鼻粘膜の炎症や過敏性を抑制し、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎の症状を改善します。

蕁麻疹や湿疹などのアレルギー性の皮膚疾患にもエリアスは効果的です。皮膚の炎症やかゆみなどの症状を抑えます。

エリアスの効果は24時間持続します。1回の服用で花粉症や蕁麻疹などの症状を1日中抑制し続けることが可能です。

効果が現れるまでの時間について、明確に示すデータはありません。血中の成分濃度が上昇し始める服用30分後から、最大濃度に達する3時間後までが、おおよその目安になります。

デスロラタジンが化学伝達物質の遊離と受容体の結合を阻害

エリアスは、H1受容体拮抗薬です。アレルギー反応を誘発する化学伝達物質の遊離を抑制したり、受容体との結合を阻害することでくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を抑制します。

植物の花粉や埃など抗原が体内に侵入すると免疫細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどアレルギー反応を誘発させる化学伝達物質が遊離します。

主成分のデスロラタジンが体内に吸収されると免疫細胞に化学伝達物質を遊離させないよう働きかけます。

既に遊離している化学伝達物質に対しては、デスロラタジンが受容体との結合を阻害することでアレルギー反応の発現を防ぎます。

デスロラタジンは免疫細胞と受容体への2種類の働きでアレルギー反応を緩和して、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどを改善します。

エリアスの飲み方（用量・用法）

下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

エリアスは1日1回1錠、有効成分デスロラタジンとして1回5mgを服用します。

食事の有無にかかわらず服用できます。お好みのタイミングでお飲みください。

花粉症の予防のために継続して服用する場合は、服用する時間を決めてなるべく間隔を均等にしましょう。

エリアスの服用を開始するタイミングは、花粉が飛散しはじめる2週間ほど前を目安としてください。

エリアスの注意事項

基本的な注意事項

効果が認められない場合には、長期にわたり服用しないように注意してください。

季節性アレルギー性鼻炎の場合は、好発季節を考えて、その直前から服用を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましいとされています。

エリアスの相互作用

併用注意とはエリアスと飲み合わせの悪い薬です。併用すると（1）作用の減弱、（2）副作用の増強など、体に悪い影響がでるおそれがあります。注意しながら使うか、併用は避けることが望ましいでしょう。

併用禁忌薬に該当する、エリアスと一緒に飲んではいけない薬はありません。

併用注意

エリスロマイシン

ケトコナゾール

エリアスの相互作用についての参考サイト

医療用医薬品 : デザレックス (相互作用情報) - KEGG DRUG

Desloratadine Interactions Checker - Drugs.com

エリアスの副作用

主な副作用として眠気や白血球数増加、血中コレステロール増加などの軽度な症状が報告されています。副作用の発症頻度はいずれも高くありません。その他、さらに低確率な副作用として頭痛や口内乾燥なども確認されています。

発症頻度：2％未満

傾眠

白血球数増加、血中コレステロール増加

発症頻度：不明

頭痛、精神運動亢進

頻脈、動悸

口内乾燥

発疹

疲労

食欲亢進

エリアス の保管方法

光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。

(1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。

エリアスの特徴、効果、飲み方、副作用、注意事項の情報は、商品の説明書の他に、以下のサイトを参考に作成しています。

参考サイト

医療用医薬品：デザレックス

くすりのしおり：デザレックス錠5mg

添付文書 ：デザレックス錠5mg（2021年06月02日）

Aerius, INN-desloratadine - European Medicines Agency（PDF：461KB）

エリアスのQ&A

• エリアスは何の薬？

  花粉症などアレルギー性の鼻炎症状や、蕁麻疹、湿疹や皮膚炎によるかゆみを和らげる薬です。異物（アレルゲン）の侵入に伴うアレルギー反応を抑えて効果を発揮します。花粉症のくしゃみや鼻水、目のかゆみなど不快な症状を緩和します。ハウスダストによる鼻炎やアトピー性皮膚炎などの症状にも有効です。病院で処方されているデザレックスと同じ成分の薬です。

• エリアスの有効成分は？

  有効成分として第2世代抗ヒスタミン薬のデスロラタジンが含まれています。抗ヒスタミン薬のロラタジンを改良し、使いやすくした成分です。ロラタジンが体内で肝臓によって代謝された活性代謝物を薬効成分にしたのがデスロラタジンです。ロラタジンに比べ、代謝の過程が省かれるため吸収性が上がります。結果、服用タイミングや効果、眠気のリスクが改善しています。

• デスロラタジンとロラタジンの違いは？

  ロラタジンより即効性や持続性が優れており、眠気がおこりにくくなります。効果時間はロラタジンが服用の2.3時間後から14.3時間後まで、デスロラタジンが服用の1.75時間後から19.5時間後までです。眠気がおこる頻度はロラタジンが6.35％、デスロラタジンが1.0％です。他にもロラタジンは食後の服用、デスロラタジンはタイミングが自由です。

• デスロラタジンの強さはどのくらい？

  抗ヒスタミン薬の中では、フェキソフェナジン（先発薬：アレグラ）と同程度の強さです。ロラタジン（先発薬：クラリチン）より強く、レボセチリジン（先発薬：ザイザル）やエピナスチン塩酸塩（先発薬：アレジオン）より弱くなります。眠気のおこりにくさも、アレグラとほぼ同じぐらいです。これはあくまで目安であり、抗ヒスタミン薬は効き方に個人差が出ます。

• エリアスの効き目は？

  日本国内で行われた臨床試験では、花粉症および蕁麻疹の症状に対して明確な改善が認められました。それぞれ鼻炎症状や皮膚症状を採点して変化量を測定し、偽薬との比較検証が行われました。その結果、花粉症においては偽薬の倍以上、蕁麻疹においては偽薬のおよそ1.5倍のスコア減少を確認。いずれにおいても、偽薬に比べて顕著に高い度合いで症状が改善しました。

• エリアスの即効性は？効果は何時間つづく？

  抗ヒスタミン薬の中では、フェキソフェナジン（先発薬：アレグラ）やロラタジン（先発薬：クラリチン）より即効性があります。即効性を示す最高血中濃度の到達時間は服用後1.75時間で、この時が効果のピークです。持続性を示す血中濃度半減期は服用後19.5時間で、この時まで効果は高くなります。その後、次第に弱まりつつ24時間後まで効果が維持されます。

• エリアスがアレルギー症状に効く仕組みは

  アレルギー反応を起こす化学物質の放出や受容体との結合を邪魔して症状を緩和します。花粉や埃といったアレルゲンが体内に侵入すると、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、受容体と結合してアレルギー症状を起こします。デスロラタジンは化学物質の放出を抑えて増加を防ぎます。既に放出された化学物質に対しては、先に受容体と結びついて結合をブロックします。

• エリアスの飲み方は？いつ飲むのが効果的？

  エリアスは1日1回1錠（5mg）を水かぬるま湯と一緒に飲んでください。食事の影響を受けないので、飲むタイミングは自由です。時間を決めておくと、効き目が安定して飲み忘れを防げます。飲み忘れた場合、1度に2回分のまないでください。服用量や回数を増やしてはいけません。花粉が飛びはじめる2週間ほど前から飲み始め、飛散が収まるまで飲み続けましょう。

• エリアスで気をつけるべき飲み合わせは？

  抗菌薬のエリスロシンおよび抗真菌薬のニゾラール錠（日本では未承認）は飲み合わせに注意が必要です。これらの薬と併用すると、副作用のリスクが高まります。併用したい時は、事前に医師に相談してください。ザイザルやアレグラ、モンテルカストなどの抗アレルギー薬やお酒との併用に関しては、特に注意喚起はありません。もし心配であれば医師に相談しましょう。

• エリアスの副作用は？

  主な副作用は眠気、ついで白血球数や血中コレステロールの検査値増加です。臨床試験での発症頻度は0.4～1％です。海外では頭痛、発疹、口の乾き、疲労、頻脈、動悸なども確認されました。頻度は不明ですが、重大な副作用としてショック、アナフィラキシー、てんかん、けいれん、肝機能障害、黄疸も報告されています。全体的に副作用の発症率は非常に低い薬です。

• エリアスは眠くなる？

  飲んでもほとんど眠くなりません。車の運転や機器の操作をする方でも安心して使えます。日本国内で行われたデスロラタジンの臨床試験では、眠気の頻度が1.0％であり、偽薬の0.8％とほぼ同じでした。海外では、自動車の運転能力や飛行機の操縦能力への影響を測定する検証も行われています。いずれにおいても、眠気および運転能力、操縦能力は偽薬と同じでした。

• エリアスの注意点や禁忌は？

  効き目がない時は、漫然と使い続けないでください。妊娠されている方や授乳中の方はお子様への影響が懸念されています。てんかんの方は発作が起きるおそれがあります。腎・肝機能障害のある方や高齢の方は効き目が強まるおそれがあります。該当する方は事前に医師に相談しましょう。デスロラタジンやロラタジンで過敏症を起こしたことがある方は使用できません。

エリアスの評価・口コミ（7件の評価）

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