リベルサスの飲み方「水の量や飲むタイミング、飲み忘れ」について
リベルサスの飲み方(用法用量)
下記の用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
1回の用量 | 開始用量 … 3mg 維持用量 … 7~14mg |
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1日の服用回数 | 1回 |
リベルサスは、1日1回の服用が基本です。飲み始めの4週間は3mgの錠剤を使用し、それ以降は7mgの錠剤に増量して継続します。
7mgの錠剤を4週間継続しても効果が不十分な場合があります。その場合は、14mgの錠剤に増量することが可能です。
リベルサスの服用は、必ず1回につき1錠です。増量する場合には、その用量に適した錠剤を使用してください。
成分の吸収に影響して薬効が低下するおそれがあるため、服用時に錠剤を割ったり噛み砕いたりしないでください。
空腹時の服用が必須

リベルサスは空腹時に服用してください。胃の中に食べ物や飲み物があると有効成分が吸収されず、十分に効果が発揮されません。
リベルサスの服用に適しているのは、6時間以上なにも飲食していない状態です。
服用後は少なくとも30分は空腹状態を保つ必要があります。リベルサス以外の薬を服用する場合も30分以上経ってからにしましょう。
服用のタイミングは起床時がおすすめ
リベルサスを服用するタイミングとして最適なのは起床時です。朝起きてから最初の飲食の前であれば、空腹時に合わせてリベルサスを服用できます。
ただし、睡眠時間が短い場合は、就寝前の飲食を控えて、6時間以上何も口にしていない状態を確保してください。
コップ半分程度の少ない量の水で服用する

リベルサスは、コップ半分程度(約120ml以下)の水で服用してください。
リベルサスの錠剤には、有効成分の吸収を高める添加物(吸収促進剤)が含まれています。
服用時の飲水量が多過ぎると、添加物の濃度が薄まってしまい、有効成分の吸収効率が低下するおそれがあるのです。
リベルサスの服用後に水分補給をする場合にも、30分程度の間隔を空けてください。
リベルサスの服用における3つのNG行為
リベルサスを服用する際には、以下の3つのNG行為に注意する必要があります。
- 2錠以上を一度に飲む
- お茶やコーヒーで飲む
- シートから錠剤を出したまま保管する
これらの行為はリベルサスの吸収効率などに影響して本来の効果が発揮できない原因となります。リベルサスの効果を最大限に得るために正しい服用方法を守りましょう。
①2錠以上を一度に飲む

リベルサスの服用は、必ず1回につき1錠で行ってください。
リベルサスには、有効成分の吸収を高める添加物が、1錠の中に絶妙なバランスで含まれています。一度に2錠以上を飲んでしまうと、添加物の量が過多になり、かえって吸収効率が落ちてしまうのです。
そのため、リベルサスは用量に関係なく1回1錠の服用を徹底する必要があります。
例えば「7mgの錠剤を2錠飲んで14mgの用量で使用する…」といった使い方をしてはいけません。もちろん、3mg錠を2つ以上使用するのもNGです。
服用状況に合わせて適した配合量のリベルサスを使用してください。
②お茶やコーヒーで飲む

リベルサスはお茶やコーヒー、服薬用のゼリーなどでは服用できません。リベルサスを服用する際は必ず水で飲むようにしてください。
水以外と一緒にリベルサスを服用すると、有効成分の吸収に影響して効果が弱まる可能性があります。
③シートから錠剤を出したまま保管する

リベルサスは、シートから出さずに保管して服用の直前に取り出すようにしてください。シートが破れている場合は、正しく保管されている別の錠剤を使用してください。
リベルサスは、光や湿気に弱い薬です。シートから出して保管していると光や湿気の影響で十分な効果が得られないおそれがあります。
飲み忘れた場合の対処法

リベルサスを飲み忘れた場合は、その日は服用しないようにして、翌日に1回分を飲むようにしてください。
飲み忘れに気づいても正しい服用タイミング(1日の最初の飲食の前)を逃してしまっていたら、リベルサスを服用しないでください。また、飲み忘れた分を取り返そうと思っても2回分を1度に服用してはいけません。
リベルサスの服用前に飲食をしてしまった場合も同様の対応をとってください。飲食の後にリベルサスを服用しても、本来の効果が発揮されません。
他の糖尿病治療薬と飲み合わせる際には低血糖に注意

リベルサスと他の糖尿病治療薬の飲み合わせには注意が必要です。血糖降下作用が増強されて低血糖を起こしやすくなるおそれがあります。
糖尿病治療薬の中でも低血糖が生じるリスクが高い「スルホニルウレア剤」や「インスリン製剤」と併用する場合には、特に慎重な投与が必要とされています。
分類 | 主な治療薬(成分名) |
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ビグアナイド系薬剤 | メトグルコ(メトホルミン塩酸塩)、ジベトス(ブホルミン塩酸塩) |
スルホニルウレア剤(低血糖が生じやすい) | アマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、グリミクロン(グリクラジド) |
速効型インスリン分泌促進剤 | スターシス(ナテグリニド)、ファスティック(ナテグリニド)、グルファスト(ミチグリニドカルシウム水和物)、シュアポスト(レパグリニド) |
α-グルコシダーゼ阻害剤 | グルコバイ(アカルボース)、ベイスン(ボグリボース)、セイブル(ミグリトール) |
チアゾリジン系薬剤 | アクトス(ピオグリタゾン) |
DPP-4阻害剤 | ジャヌビア(シタグリプチンリン)、エクア(ビルダグリプチン)、ネシーナ(アログリプチン)、トラゼンタ(リナグリプチン)、テネリア(テネリグリプチン) |
SGLT2阻害剤 | フォシーガ(ダパグリフロジン)、ジャディアンス(エンパグリフロジン)、スーグラ(イプラグリフロジン) |
インスリン製剤(低血糖が生じやすい) | フィアスプ(インスリンアスパルト)、ルムジェブ(インスリンリスプロ)、アピドラ(インスリングルリジン) |
リベルサスと他の糖尿病治療薬の併用が必要な場合は、組み合わせや用量について医師と十分に相談してください。