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アボダートの副作用「性機能の低下、肝機能障害など」について

アボダートの主な副作用

アボダートは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制するデュタステリド製剤です。有効成分デュタステリドを服用した場合は、主に以下のような副作用が起こります。

<主な副作用>
勃起不全、性欲減退、射精障害、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)

日本で前立腺肥大症患者を対象として行われたデュタステリド製剤(アボルブ)の臨床試験では、全403例中、44例(10.9%)の患者に副作用が確認されました。
臨床試験で報告された主な副作用と発現率は以下の通りです。

副作用の症状 発現数 発現率
勃起不全 13件 3.2%
性欲減退 7件 1.7%
乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感) 6件 1.5%

韓国でAGA患者を対象として行われたデュタステリド製剤(ザガーロ)の臨床試験では、全557例中、95例(17.1%)の患者に副作用が確認されました。対象患者の中には日本人も120例含まれます。
臨床試験で報告された主な副作用と発現率は以下の通りです。

副作用の症状 発現数 発現率
勃起不全 24件 4.3%
性欲減退 22件 3.9%
精液量減少 7件 1.3%

アボダートのようなデュタステリド製剤の副作用として、勃起不全が最も多く報告されています。ついで性欲減退、精液の減少、乳房障害の順に起こりやすいことが伺えます。

男性ホルモンの減少による症状

性機能の低下や乳房障害といったアボダートの副作用は、いずれも男性ホルモンであるテストステロンが減少して起こる症状です。デュタステリドは、強力なホルモン抑制作用があります。

アボダートを服用している期間中は、性機能の低下や不妊が起こりえます。子作りをお考えの方は、よく考慮したうえでアボダートを服用しましょう。

乳房障害の副作用は、女性ホルモンが優位となって体が女性化している状態です。乳房がふっくらとするにつれて、痛みを伴う場合もあります。

これらの症状は、同じAGA治療薬フィナステリド(プロペシア)を服用した場合においても起こりえます。デュタステリドのホルモン抑制作用はフィナステリドよりも強力なので、その分だけ副作用の頻度も高くなります。

その他まれに起こりうる副作用

アボダートを服用すると、頭痛や腹部不快感、腹痛、下痢などがおこる可能性があります。アボルブやザガーロといったデュタステリド製剤の臨床試験では、極めて低い発症率ながら以下の副作用も報告されています。

発症頻度 症状
1%未満 発疹、頭痛、抑うつ気分、腹部不快感、めまい、倦怠感
頻度不明 蕁麻疹、アレルギー反応、かゆみ、むくみ、味覚異常、精巣(睾丸)の痛みや腫れ、体毛の抜け毛、多毛症、腹痛、下痢、CPK値の増加

いずれの副作用も、服用開始の時期に起こりやすいと考えられます。とはいえ、一時的である場合が多く、アボダートの薬効に慣れるにつれて軽減していきます。

抑うつ気分は、気分が落ち込んだり無気力になったりする症状です。慢性化するとうつ病を発症します。

CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)は筋肉の代謝を行っている酵素です。CPK値が増加すると筋肉量や筋力の低下につながります。

発疹、蕁麻疹、かゆみはデュタステリドに対して過敏症(アレルギー反応)を起こしている可能性があります。

過敏症が出た場合や症状が強く出た場合は、お近くの医療機関を受診して下さい。

アボダートの副作用で太る?

アボダートの副作用として、体重増加の副作用が報告されています。とはいえ太る可能性は極僅かです。

アボルブやザガーロといったアボダートと同じデュタステリド製剤の臨床試験では、合計557件中、1件のみ体重増加の副作用が報告されています。発症率は0.0018%となります。

アボダート単剤で太るリスクはありませんが、AGA治療の場合、ミノキシジルとの併用で太る可能性はあります。

ミノキシジルは、血管を広げる作用によって体内の水分を急激に増加させます。このため、副作用としてむくみや体重の増加が起こりやすくなります。

ミノキシジルとアボダートの併用によって太っている場合は、まず ミノキシジルの使用を止めて様子を見ましょう。

注意すべき副作用は肝機能障害

<重篤な副作用>
皮膚や白目が黄色くなる、茶褐色の尿がでる、だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹

アボダートで注意すべき重篤な副作用は肝機能障害および黄疸です。

肝臓は、摂取した食べ物や飲み物の中から毒素を検出します。排除するフィルターの役割を果たしており、非常に重要な臓器です。薬の代謝やアルコールの摂取によって肝臓への負担が増していくと、肝機能が低下して障害となります。

アボダートは肝機能障害のリスクが高い薬です。3〜5週間という長い期間をかけて代謝されるため、肝臓へ大きな負担がかかります。

アボダートなどの医薬品を服用することで起きる肝機能障害は、薬剤性肝炎と呼ばれます。倦怠感や吐き気、嘔吐、食欲不振、かゆみなどが、薬剤性肝炎の代表的な症状です。

肝機能の低下によって黄疸が出る場合もあります。黄疸の症状として、白目や皮膚が黄色くなったり尿の色が褐色になったりします。肝臓において、ビリルビンと呼ばれる色素が過剰に増えることで発症します。

肝機能障害を放置すると、肝硬変や肝不全など重篤な疾患を引き起こします。

上記のような症状や明らかな異変を感じたら、医療機関を受診してください。

肝機能障害を予防するには

アボダートは肝機能障害のリスクを防ぐためにも、服用前に血液検査で肝機能の測定を行っておきましょう。特に重度の肝機能障害がある場合はアボダートを服用できませんのでご注意下さい。

肝臓の疾患は、目立った初期症状が起きにくい特徴があります。そのため、体の異変に気がついたときには既に疾患が重篤化しているケースも少なくありません。

アボダートの服用期間中は、自覚症状の有無に関わらず定期的に血液検査を行うことが望ましいです。

初期脱毛は副作用ではなく効果

アボダートでAGA治療を行うと、まれに初期脱毛と呼ばれる症状が起こることがあります。初期脱毛はアボダートを飲み始めてから1〜2週間ほど経った頃に、抜け毛が急激に増加する症状です。

アボダート服用中の初期脱毛は、毛髪が新しく生え替わる前兆です。アボダートが正しく効いている証拠であり、副作用ではありません。

ザガーロの添付文書には、副作用として「脱毛症(主に体毛脱落)」として記載されているのみです。臨床試験において、頭髪の脱毛に関する副作用は報告されていません。

初期脱毛が起きる原因

AGAは、頭髪の寿命であるヘアサイクルがDHTによって乱されている状態です。成長期が短縮し、抜け毛や軟毛化が起こります。

アボダートによってDHTが減少すると、それまでDHTによって乱れていたヘアサイクルがリセットされます。健康な毛髪への生え変わりが促進されるため、一時的に抜け毛がどっと増えます。

初期脱毛による精神的なストレスを軽減させるうえで、アボダートによる初期脱毛の仕組みを理解しておくことが大切です。

初期脱毛は1〜3ヶ月ほどで落ち着く

初期脱毛は一時的なものであり、期間に個人差はありますが1〜3ヶ月ほどで治まります。過剰な不安はストレスとなって薄毛の治療に支障をきたしますので、あまり心配せずに様子を見ましょう。

初期脱毛が終わると、健全な毛髪へと一気に生え変わります。ヘアサイクルが正常化されるため、髪の毛が太く長く成長していきます。一般的には服用開始の6ヶ月後ぐらいから薄毛改善効果が実感できるようになります。

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