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ジスロマックの効果「クラミジアはいつ治る?歯周病や肺炎」について

ジスロマックの効果と効能

ジスロマックの効果と効能
効能・効果
深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ペプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属

ジスロマックはクラミジア・トラコマチスや淋菌、肺炎球菌、マイコプラズマ菌、インフルエンザ菌など、幅広い種類の細菌に対する抗菌効果を持つ抗生物質です。強力な抗菌効果が期待できるため、細菌感染による炎症性疾患の治療に使われています。

尿道炎や咽頭炎など細菌の感染によって引き起こされる疾患は多く存在します。ジスロマックは細菌の増殖を抑制することで、症状の悪化を防いで治癒を早める効果を有しています。

細菌の増殖を抑制する効能から静菌的に働きます。

ジスロマックの有効成分アジスロマイシンは、細菌の増殖に必要なタンパク質の合成を抑制します。タンパク質を合成するリボソームという器官にアジスロマイシンが結合することで、その働きを阻害する効能を発揮します。ジスロマックは細菌のリボソームに対して集中的に作用するため、ヒトの細胞に悪影響を与えることがありません。
このように細菌の発育・増殖を抑える効能を静菌作用といいます。通常は静菌的な効能を示し、高濃度や菌種によっては殺菌作用を示します。

クラミジア感染症に対する効果

性器クラミジアの治療において90%以上の有効率を示します。

性器クラミジアに対するジスロマックの効果は、アジスロマイシンを用いた臨床試験で実証されています。性器クラミジア患者108例に対してアジスロマイシン1000mgを単回投与した結果、90.7%(98/108例)の有効率が確認されました。

ジスロマックの臨床試験におけるクラミジアへの有効性

ジスロマックをたった1回飲むだけで、9割以上の性器クラミジアでは治癒を見込める有効性が証明されました。以上の優れた臨床成績と利便性から、ジスロマックはクラミジア治療において多く第一選択されてます。

効果が出るまでの期間は?

ジスロマックは血中の成分濃度がピークに達する服用後約2時間半から病原体に作用し始め、早い人では1日目から効果が現れます。その後、少しずつクラミジアの症状は緩和していき、服用開始から1週間経つ頃には、自覚症状はほとんど感じられなくなります。

自覚症状が消えたとしてもクラミジアの病原体が完全に死滅しているとは限りません。病原体が完全に死滅するまでには、およそ3〜4週間ほどかかります。仮に自覚症状が治まったとしても、その期間は性交を控えましょう。

なぜクラミジアによく効くのか?

クラミジアに対する高い有効性を可能にしているのが、ジスロマックの持つ「効果の持続時間の長さ」です。

長い効き目で細胞分裂の周期を逃さないジスロマックの効果

効果の持続時間が長いということは、クラミジアの治療においては非常に有利に働きます。
実は、抗生物質がクラミジアの病原体に対して十分な作用を与えることができるのは、3〜4日に1度の周期で訪れる細胞分裂の最終段階の時だけです。10日間にわたって成分の濃度が持続し続けるジスロマックは、細胞分裂の周期を逃すことなく確実に抗菌効果を与えることができます。

咽頭クラミジアには99%の有効性が期待できます。

咽頭クラミジアは、オーラルセックスなどの行為によって喉にクラミジアが感染することで発症します。性器クラミジアと同様にジスロマック単回投与によって治療できます。

ジスロマックには、咽頭炎に対する99.0%(201/203例)の極めて高い臨床成績が確認されています。咽頭クラミジアに対しても同様の高い治療効果が期待できます。

ジスロマックが効かない場合には主に2つの理由が考えられます。

現在ジスロマックに対するクラミジア・トラコマチスの耐性化は問題とされていません。菌の耐性化によってジスロマックが効かないというケースは極めて稀であるといえます。正しい用法・用量で使っている限り、ジスロマックはクラミジアに対してほぼ確実な効果を示します。仮にすぐに効果が見られずとも、2〜4週間は経過を見るべきとされています。

クラミジア感染症の治癒が見られない、もしくは症状が再発したという場合、主にパートナーからの感染と他の病気への感染の2つの原因が考えられます。

①パートナーからの再感染

クラミジアに感染した場合、パートナーも感染している可能性が高く、ともに治療を受けていなければどちらか一方が治療したとしても、また感染してしまいクラミジアが再発する恐れがあります。
クラミジアは感染していても自覚症状が出ない場合があり、パートナーの感染に気づきにくい疾患です。治療の際には必ずパートナーと2人同時に行い、再感染しないように注意しましょう。

②淋菌など他の細菌に感染している

尿道炎や子宮頸管炎の原因菌はクラミジアだけではありません。
特に多く報告されているのは淋病を併発しているケースです。クラミジアと淋病は40%程度の頻度で併発するとされています。淋菌はジスロマックに対する高度な耐性化が進んでいます。運がよければ治療できてしまうこともありますが、淋病に対する効果を期待してジスロマックを使用するべきではありません。

歯周病、マイコプラズマ肺炎、副鼻腔炎に対する効果

いずれの症状にも優れた有効性が実証されています。

クラミジア以外にジスロマックが処方される機会が多い疾患には「歯周病」「マイコプラズマ肺炎」「副鼻腔炎」が挙げられます。それぞれの疾患に対する有効率と症例数は以下の通りです。

疾患名 有効率 症例数
歯周病 85.9% 73/85例
肺炎
(マイコプラズマ肺炎含む)
98.0% 100/102例
副鼻腔炎 100% 36/36例

歯周病への効果

歯周病に対する有効率は85.9%(73/85例)です。
歯周病の原因となる細菌は、歯に付着しているプラーク(歯垢)の中だけでなく歯の根元にある歯周ポケットにも存在します。ジスロマックの効果により、歯磨きでは除去しきれない歯周ポケットに潜んだ歯周病菌を取り除くことが可能です。

マイコプラズマ肺炎への効果

マイコプラズマ肺炎に対する有効率は98.0%(100/102例)です。
マイコプラズマ肺炎は発熱・咳・鼻水などを伴います。飲み始めから48〜72時間以内に効果が現れて症状が治癒します。期間内に効果が確認できない場合は別の薬に切り替える必要があります。

副鼻腔炎への効果

副鼻腔炎に対する有効率は100%(36/36例)です。
ジスロマックは副鼻腔炎に対して、細菌の抑制および鼻腔内の自浄作用を高める効能から優れた有効率を示しています。慢性化した副鼻腔炎は、粘液が過剰に分泌したり、線毛の運動が滞っていたりなど鼻腔内の自浄作用は低下していると考えられます。ジスロマックの粘膜機能を正常化させる効果により、自浄作用が高まります。

このようなジスロマックの効果を利用した治療を「保存療法」といいます。軽症例では保存療法のみで完治が可能です。重症例には保存療法と直接膿を吸い出す局所療法を並行して実施します。

淋菌感染症に対する効果

淋菌感染症(いわゆる淋病)の治療において、最初からジスロマックを使用することは推奨されません。高度な薬剤耐性化が進んでいる淋菌には、ジスロマックが効果を示さない可能性があります。実際にアジスロマイシンに対する耐性株の出現や治療失敗例が、臨床の現場で少なからず報告されています。

淋菌感染症の治療には、主にセフトリアキソンやスペクチノマイシンといった注射薬が使用されます。ジスロマックが治療薬として選択されるのは、アレルギーなどの理由から上記2剤が使用できない場合のみです。

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