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クリンダマイシンが配合されている通販商品

クリンダマイシンの禁忌事項

下記に該当する方はクリンダマイシンを使用しないでください。

  • クリンダマイシンに対して過敏症をおこしたことがある
  • リンコマイシン系抗生物質に対して過敏症をおこしたことがある

以前にクリンダマイシンを使用した際、痒みや発赤などの過敏症が出た経験のある方は使うことができません。再度の使用により、高い確率で症状が発現することが予想されます。クリンダマイシンが属するリンコマイシン系抗生物質に対して過敏症が出たことのある方も同様です。

クリンダマイシンの働きと効果

効能・効果
尋常性ざ瘡
(1) 化膿性の炎症を伴うニキビに有効です。
(2) 炎症後にできる色素沈着の予防にも有効です。

一般名:クリンダマイシンリン酸エステル

尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に使われる抗生物質(細菌感染症治療剤)です。
アクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖するのを防ぐ抗菌効果により、炎症や化膿を伴うニキビを改善します。抗菌効果は使用開始時から発揮され、最長4週間を目安に1日2回の塗布を続ければ症状の大幅な改善が見込めます。

ニキビは角栓で毛穴が塞がると、その中でアクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖することで炎症や化膿を伴うようになり、表皮や真皮の細胞にダメージを与えます。炎症を鎮めるタイミングが早くなるほど、色素沈着やクレーターといった炎症によるニキビ跡ができるリスクを減らせます。

抗生物質の種類は、細菌の組織を破壊する殺菌的な効果がある薬と、細菌が増殖する仕組みを阻害する静菌的な効果がある薬の2つに分けられます。クリンダマイシンは、ニキビの治療に適した静菌的な効果があるリコマイシン系の抗生物質に分類されます。

クリンダマイシンは、1967年にアメリカのアップジョン社(現:ファイザー社)によって開発された抗菌薬です。日本では炎症を伴うニキビの治療薬として2002年9月より販売が開始され、炎症や化膿を伴うニキビの治療において多くの場合で第一選択されています。ニキビを根本から治す治療薬アダパレンとの併用による治療方法が推奨されています。

クリンダマイシンがアクネ菌の増殖に必要なタンパク質の合成を阻害します。

クリンダマイシンの作用イメージ

クリンダマイシンは、アクネ菌や黄色ブドウ球菌が増殖するために欠かせないリボソームという器官の働きを抑えます。細菌のリボソームは、30Sと50Sという形・重さ・役割が違う2つの物質が正しく働くことで増殖を促します。
30Sは細菌の設計図である遺伝情報を読み取り転写する役割があり、その遺伝子情報を元に50Sは複数のアミノ酸を組み合わせてタンパク質の合成を行います。毛穴に浸透したクリンダマイシンは50Sに結びつき、その働きを阻害します。

クリンダマイシンが50Sに結びつくと、細菌は30Sが転写した遺伝子情報を元にアミノ酸の組み立てを行えなくなります。毛穴の中で増殖できなくなった細菌の数は徐々に減っていき、炎症や化膿を伴うニキビが改善します。

クリンダマイシンは細菌のリボソームのみに働きかけます。人間の細胞にもリボソームは存在しますが、細菌のリボソームとは形や重さが違うためクリンダマイシンの影響を受けません。

クリンダマイシンの臨床成績では80%を凌ぐ有効率が得られました。

クリンダマイシンの抗菌効果は、4週間にわたって16~35歳の炎症を伴うニキビを持つ患者を対象に行われた臨床試験*で確かめられています。
効果の検証方法は、クリンダマイシン1%、クリンダマイシン2%、他のゲル基剤で塗布するグループを3つに分け、薬の塗布を開始してから4週間後の有効率を比較するという内容です。

比較試験におけるクリンダマイシンの有効性を表したグラフ

1日2回、朝と夕方の洗顔後に塗布し続けた後で確認された有効率は、ゲル基剤を塗布したグループが54%、クリンダマイシン1%を塗布したグループだと81.8%、クリンダマイシン2%を塗布したグループだと80.9%でした。
他のゲル基剤との有効率に30%近い差が確認されたことで、クリンダマイシンは炎症を伴うニキビに対して高い抗菌効果を発揮することが実証されました。

ダラシンTゲルを先発薬としたニキビ治療薬の有効成分として配合されています。

クリンダマイシンが配合されているニキビ治療薬
先発薬:ダラシンTゲル(佐藤製薬)
後発薬:クリアウィン(ジードラッグス)

※出典:リンク先、販売名:ダラシンTゲル1%/ダラシンTローション1%のインタビューフォームを参照

クリンダマイシンの副作用

副作用
そう痒、刺激感、紅斑、つっぱり感、パリパリ感、発赤、蕁麻疹、刺激感、ヒリヒリ感、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、総ビリルビンの上昇、ウロビリノーゲン陽性、白血球増加、血小板増加、総コレステロール低下、尿蛋白、尿糖などが生じることがあります。
重大な副作用
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎。

以下はダラシンTゲルのインタビューフォーム*に記載されていた副作用の発現率です。

臨床症状の発現率
副作用の症状発現数発現率
痒み18例5.8%
発赤5例1.6%
刺激感2例0.7%
つっぱり感1例0.3%
パリパリ感1例0.3%
蕁麻疹1例0.3%
刺激感1例0.3%
ヒリヒリ感1例0.3%
臨床検査値異常の発現率
副作用の症状発現数発現率
総ビリルビン上昇4例1.5%
尿蛋白3例1.2%
ALT(GPT)上昇2例0.8%

クリンダマイシンのよくある副作用は、塗布した箇所にあらわれる軽度な皮膚症状です。頻繁にみられる症状は痒みで、次に多く報告されているのは、発赤や皮膚の乾燥によるツッパリ感・パリパリ感などです。これらの症状は、ほとんどが一時的な副作用です。

ごく稀におこる副作用としては、肝機能の低下を示すAST、ALT、Al-P、総ビリルビンの数値といった検査値の上昇が報告されています。とはいえ、即時に重篤な症状につながる心配はほとんどありません。
クリンダマイシンの使用によって強い副作用の症状がみられた場合などは、無理をせず休薬期間を設けましょう。

使用に注意が必要な人
<抗生物質の影響による下痢や大腸炎の既往歴がある>
抗生物質を使用した際にお腹を壊したことのある方では、血便を伴う重い大腸炎が生じるおそれがあります。クリンダマイシンでは重篤な副作用として、偽膜性大腸が報告されています。腹痛や下痢が見られる場合には、クリンダマイシンの使用を中止して医療機関を受診してください。
<アトピー性体質>
上記に該当する場合、重症かつ急性的なアレルギー反応が生じるおそれがあります。アトピー性体質のある人では、クリンダマイシンの経皮吸収が増加する可能性が示唆されています。実際にアトピー性皮膚炎の患者では、正常皮膚の人と比べてクリンダマイシンの血中濃度が高値を示したとの報告があります。
併用注意薬
<エリスロマイシン>
ニキビの治療で選択されることのある抗生物質です。同じ作用点を有するエリスロマイシンを併用することで、クリンダマイシンの作用が拮抗的に妨げられます。
<末梢性筋弛緩剤>
塩化スキサメトニウム、塩化ツボクラリンなど。
麻酔時などに使われる筋弛緩剤です。筋弛緩剤の作用が過度に強く発現するおそれがあります。クリンダマイシンにある神経筋遮断作用という働きが、筋弛緩剤の作用を相乗的に増強します。
クリンダマイシンと関連する成分
アダパレン
あらゆるニキビの症状に効果的を発揮する尋常性ざ瘡の治療薬です。すでにできてしまっているニキビを治すだけでなく、発生そのものを予防する効果もあります。
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