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ラミシールクリームの効果「カンジダや水虫の治療・期間・効かない」について

ラミシールクリームの効果と効能

効能・効果
白癬(足部白癬、体部白癬、股部白癬)、皮膚カンジダ症(指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑)、癜風
(1) 塗布面において真菌の細胞膜の機能を低下させます。

ラミシールクリームは、真菌が原因の感染症に効果を発揮する抗真菌薬です。1日1回患部に塗ることで、感染症の症状を解消します。

有効成分のテルビナフィン塩酸塩が、水虫やカンジダなどの原因菌を殺菌します。しっかりと治療することで、症状の根本的な治療が可能です。

水虫患者の7割、いんきんたむし患者の9割に有効

ラミシールクリームの効果は、真菌感染症の患者を対象に行われた臨床試験で、有効性が確認されています。真菌感染症の患者645名に対して、ラミシールクリームを塗布(1日1回)しました。

臨床試験の結果は、真菌感染症の種類ごとに、以下のような結果となりました。

疾患名 有効率 症例数
股部白癬(いんきんたむし) 91.5% 75 / 82例
間擦疹 91.3% 84 / 92例
癜風 87.0% 67 / 77例
体部白癬 85.6% 83 / 97例
指間びらん症 85.2% 23 / 27例
足白癬(水虫) 74.3% 142 / 191例

ラミシールクリームの有効性が最も高く確認されたのは、患者の9割が改善した股部白癬でした。

一般的な水虫として知られている足白癬には、7割の有効性と他の感染症に比べて劣る結果となっています。しかし、足白癬の検証結果には、外用薬では治療が難しい角質増殖型水虫も含まれています。治療の難しい重度の水虫を含む結果としては、十分な有効性だといえます。

テルビナフィンが真菌細胞の生成を阻害する

ラミシールクリームの効果は、有効成分テルビナフィンによって発揮されています。真菌の細胞膜を作るエルゴステロールの生成を阻害します。

テルビナフィンは、エルゴステロールの中間体を生成する酵素(スクアレンエポキシダーゼ)の働きを阻害します。スクアレンエポキシダーゼは、中間体であるスクアレンを次の段階に変換します。スクアレンの生成が阻害されて、エルゴステロールに必須となる素材が不足し、真菌の細胞膜に障害を発生させます。菌の生命活動を止めることで、水虫やカンジダなどの感染症を改善します。

抗菌作用は真菌のみに発揮される

ラミシールクリームは、細胞膜に障害を起こすことで、真菌を除去する薬です。とはいえ、真菌のみに作用するため、安全性の高い医薬品となっています。

人間の細胞にも真菌と同様に細胞膜があり、生命活動の重要な役割を担っています。しかし、人間の細胞膜には真菌と違い、エルゴステロールが使われていません。テルビナフィンは、エルゴステロールの生成だけに働くので、人間の細胞膜には影響しません。真菌に高い効き目を発揮しながら、人間の細胞膜には害の少ない医薬品となっています。

カンジダと水虫の治療期間

ラミシールクリームで真菌をすべて除去するには、使い続ける必要があり、期間は2〜4週間となります。足白癬(水虫)なら4週間、股部白癬や体部白癬、皮膚カンジダ、癜風なら2週間で真菌を完全に除去できます。

肌の奥深くの真菌も最大4週間で除去

ラミシールクリームを塗布すると、皮膚表面の真菌が速やかに除去されます。肌の奥深くに潜んだ菌も、4週間ほどで殺菌されます。

奥深くに潜む真菌は、肌の新陳代謝によって皮膚表面へと移動します。真菌が皮膚表面に移動することでラミシールクリームが十分な効き目を発揮します。新陳代謝に必要な2〜4週間ほどで、真菌を完全に除去できます。

真菌が引き起こす皮むけや水ぶくれなどの症状は、塗布後、数日で解消されます。

軽度の足白癬・水虫なら1週間で完治

ラミシールクリームは、足白癬に対する短期の治療効果が実証されています。皮膚の硬化が起きていない水虫なら、1週間の塗布で十分な効果を得られます。

対象となる疾患は、足の指の間に発症する趾間型(ジクジク水虫)と、小さな水ぶくれが発生する小水疱型(ボツボツ水虫)です。趾間型や小水疱型の水虫であれば、1週間の塗布で4週間の治療と同等の有効性が確認されています。

ラミシールクリームは、軽度の水虫であれば、1週間の治療で十分な効果が見込めます。

カンジダ症なら2週間で完治

ラミシールクリームの効果は、皮膚表面に発症するカンジダ症にも有効です。

性器やその周辺に起こる症状であれば、ラミシールクリームを2週間塗るだけで、十分な効果を得られます。臨床試験でも、皮膚カンジダ症患者の89.9%に有効性が証明されています。

女性の膣内に発症する膣カンジダ症に対して、ラミシールクリームは使うことができません。その場合はカーネステン膣錠など別の治療薬を利用しましょう。

良くなってきても途中で治療を止めずに使い切る

ラミシールクリームで症状を完治させるためのポイントは、医師から指示された期間、患部に使い続けることです。

ラミシールクリームを使いはじめると、皮膚表面の真菌が除去されて、症状が数日で改善します。このとき、症状が良くなったからとラミシールクリームの塗布を中止してしまうと、皮膚の奥深くに潜む真菌を残してしまいます。

残った真菌が活動を再開することで、感染症が再発し、治療自体が失敗に終わります。ラミシールクリームの効果を十分に発揮させるには、決められた期間を守り使い続けることが必要となります。

悪化した水虫の治療には長い時間が必要

足白癬に有効なラミシールクリームでも、なかには効きづらい水虫もあります。

効果があらわれるまで時間がかかる原因は、皮膚が厚い部分に発症していたり、角層が硬化していたりするためです。ラミシールクリームが効くには、有効成分のテルビナフィンが皮膚に浸透する必要があります。しかし、角層が硬化したり、厚い皮膚に発症している場合、外用薬では十分に浸透せずに効き目が薄くなります。そのため、これらの足白癬は通常よりも治療に時間が長くかかります。

ラミシールクリームを塗り続けても症状が改善しない場合は、医師の診察を受けに行きましょう。足白癬の状態によっては、内服薬との併用で効率的な治療が可能です。

真菌が爪まで感染した爪水虫には飲み薬を併用する

水虫が悪化すると、足の皮膚から爪に真菌が感染して、爪水虫が発症します。

爪水虫は治療が難しい感染症として知られています。硬いケラチンが爪の内部を守っており、ラミシールクリームを塗ってもテルビナフィンが浸透せず、真菌を除去できません。症状が進行すれば歩けなくなる可能性もあるため、早急な治療が必要な状態といえます。

爪水虫を治療する場合、体の内側から働きかける必要があります。テルビナフィン(ラミシール錠)の服用を併用する治療法に切り替えましょう。

原因が真菌以外の感染症には効果なし

ラミシールクリームは真菌を除去する医薬品です。原因が真菌以外の感染症に使っても、症状が改善することはありません。

足の皮が剥ける、水ぶくれなどの症状があっても、水虫ではない似た疾患の可能性もあります。水虫に似た代表的な疾患は、以下の5種類です。

水虫と間違えやすい疾患
湿疹
皮膚炎群
汗疱
掌蹠膿疱症
疥癬

これらの疾患の治療には別の医薬品が必要となる場合もあります。ラミシールクリームを使っても症状が改善しない場合は、医師の診察を受けましょう。

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