メトホルミンで若返る?話題のアンチエイジング効果を徹底解剖!
- 公開日
- 2023年11月29日
- 更新日

- シミやシワ、たるみが気になる…
- 以前に比べて疲れやすくなった…
- 頭痛や腰痛などの不調を感じる日が増えた…
- 齢をとってからの健康が心配…
これらの老化に伴って現れる悩みは、30代を迎えたあたりからどんどん増えていくものです。
老化は「抗えない生理現象」と考えられていましたが、近年「治療できる疾患」という説が生まれ、注目されています。
そして老化の治療薬として有望視されているのが、糖尿病の薬であるメトホルミンです。
このページでは、メトホルミンによる若返り効果や、疾患を防いで寿命を延ばす効果などを解説します。
また、アンチエイジング効果を得るための飲み方や、通販で買える安価なメトホルミンジェネリックも紹介。
老化を本格的に予防したい方は、ぜひ参考にしてください。
別名「奇跡の薬」とも呼ばれるメトホルミン

メトホルミンは糖尿病治療薬として活用される一方で、ダイエットやアンチエイジング、疾患予防などの効果も期待されています。
実際にメトホルミンを服用している人は、そうでない人に比べて長生きする傾向が示された研究データもあります*。
この研究では、メトホルミンで治療を受けた約7万8千人の糖尿病患者と、糖尿病のない健康な約9万人を対象に6年間の生存率が検証されました(いずれも71~75歳)。
調査の結果、メトホルミンで治療を受けた糖尿病患者の方が、そうでない人に比べて平均生存期間が15%長いことが示されたのです。
作用機序はまだ不明な点もありますが、幅広い働きによって細胞の老化を防いでいる、と考えられています。
メトホルミンは60年以上の治療実績があり、高い安全性が確立されています。
古い薬でありながら、今なおコロナ後遺症予防など新しい効果が次々と発見されています。
また、薬価が安く、治療費も非常に低コストで済む点も魅力です。
こうした様々なメリットがあることから、メトホルミンは米国では「奇跡の薬」とも呼ばれています。
- ※メトホルミンを服用した患者の寿命延長に関する参考サイト
- C A Bannister, et al. "Can people with type 2 diabetes live longer than those without? A comparison of mortality in people initiated with metformin or sulphonylurea monotherapy and matched, non-diabetic controls"Diabetes Obes Metab. 2014 Nov;16(11):1165-73.
- Gowing Life - Can Diabetics On Metformin Really Outlive Non-Diabetics? Revisiting An Old Longevity Mystery
生体年齢が若返った臨床データ

またメトホルミンによる若返り効果が実際に示された報告もあります。
これは、次世代の年齢指標である「エピジェネティック時計」を測った研究です。
遺伝子の活動状況から算出した「生体年齢」のこと。誕生からの経過年数を数える実年齢とは異なり、身体の健康状態や老化の進行具合による肉体の年齢を示した概念である。
この研究では、メトホルミンで服薬治療中の糖尿病患者16名(平均実年齢:72.9歳)と、メトホルミン非投与の糖尿病患者16名(平均実年齢:73.6歳)で、エピジェネティック時計が測定されました*。
測定の結果、メトホルミンを投与された患者グループの方が、平均して2.77歳若いことが示されたのです。
この結果は、メトホルミンが老化を予防するのみならず、実際に体を若返らせる可能性を示唆しています。
- ※エピジェネティック時計を使った研究に関する参考サイト
- Man Li, et al. "Effect of metformin on the epigenetic age of peripheral blood in patients with diabetes mellitus"Front Genet. 2022 Sep 26:13:955835.
メトホルミンに期待できる4つのアンチエイジング効果
メトホルミンを服用すると、運動や食事制限を行った時の身体と同じような状態になります。
運動や食事制限は、糖尿病治療やダイエット、アンチエイジングにおいて非常に重要です。
メトホルミンは、飲むだけでこれらの取り組みを「行ったことにしてくれる」薬なのです。
メトホルミンを服用することで得られる具体的な効果として、主に以下の4つが挙げられます。
①肌の老化を防ぎ美肌を維持

メトホルミンには、肌の老化防止に効果的である「抗糖化作用」「抗酸化作用」「抗炎症作用」が期待されています。
抗糖化作用は肌のハリを保つことに繋がり、抗酸化作用はシミの元になるメラニンを抑制します。抗炎症作用はニキビや肌荒れ防止に効果的です。
これらの作用は、病気の予防や寿命の延長といった全身の若返り効果にも関連しています。作用の詳しい仕組みは「アンチエイジング効果を発揮する仕組み」のセクションで解説しています。
その他にも、メトホルミンには「長寿遺伝子」とも呼ばれるSIRT1という遺伝子を活性化する働きがあり、肌細胞の老化を防ぐ効果も期待できます。
以上の様々な作用から、メトホルミンを皮膚科の治療薬に転用する研究も進められています。
ある調査では、メトホルミンが「ニキビ」「アレルギー性皮膚炎」「乾癬」といった炎症性の皮膚疾患の治療に有効であることが示唆されました*。
- ※メトホルミンと皮膚疾患に関する参考サイト
- Ji-Eun Chang, et al. "A Molecular Perspective on the Potential Benefits of Metformin for the Treatment of Inflammatory Skin Disorders"Int J Mol Sci. 2020 Dec; 21(23): 8960.
②中年太りを解消し食欲を抑制

メトホルミンは優れた減量効果を持っており、痩せる薬としても人気があります。
食欲を抑えるとともに満腹感を持続させる働きがあり、食べ過ぎによるカロリーオーバーを防げます。
さらに、体内のブドウ糖を便と一緒に排出させる働きによって、ブドウ糖によるカロリーも減少させます。
ドイツで行われた臨床試験では、メトホルミンを6ヶ月服用することで、平均5.8kgの減量が確認されました。
食欲の抑制は、アンチエイジングにも非常に重要です。
食事量を減らして身体に軽度の負荷をかけると、身体を修復する機能が活性化し、老化予防にも繋がります。

メトホルミンで痩せるって本当?-5.8kgのダイエット効果とは?
メトホルミンのダイエット効果の仕組みや実際に減量が確認されたデータ、飲み方などを紹介。海外の研究によると、メトホルミンには6ヶ月の治療で5.8kgの減量が確認されている。
③加齢による虚弱や筋力低下を予防

加齢において避けられない症状が、虚弱(フレイル)や筋肉量減少(サルコペニア)です。
フレイルになると、身体の健康・活力を維持する機能が弱まり、体力や気力が衰えて病気にかかりやすくなります。
また、サルコペニアによって筋力が低下すれば、力仕事はできなくなり、家事や歩行にも支障を来します。
メトホルミンには、フレイルやサルコペニアを予防する効果も期待できます。
糖尿病外来を受診した60歳以上の患者を対象とした研究によると、メトホルミンを服用している患者では、そうでない患者に比べて、フレイルになるリスクが96.1%低いことが示されたのです*。
さらにメトホルミンは、筋肉の老化細胞を減らし、繊維化や硬化を抑制します。これによって筋肉の回復力が高まり、サルコペニアを予防できます。
- ※フレイルの研究に関する参考サイト
- Stevent Sumantri, et al. "Relationship between metformin and frailty syndrome in elderly people with type 2 diabetes"Acta Med Indones. 2014 Jul;46(3):183-8.
④長寿に関係する機能を向上

メトホルミンは、長寿遺伝子とも呼ばれているサーチュイン遺伝子(SIRT1)を活性化させます。
SIRT1は、活性酸素を除去して酸化を防ぎます。さらに損傷した遺伝子を修復し、細胞の老化を防ぎます。
老化のスピードを遅らせるとともに、免疫機能を高め、長寿の妨げになる疾患を予防します。
また、メトホルミンはオートファジーと呼ばれる機能も活性化させます。
オートファジーは、細胞内の老廃物や有害物質を分解・リサイクルし、再利用できるようにします。
タンパク質を新たに作る働きもあり、長寿のための資源を生み出す機能といえます。
メトホルミンで防げる疾患
メトホルミンは糖尿病にとどまらず、いくつかの疾患を予防・治療する効果も持っています。
加齢は単に身体の老化だけでなく、様々な疾患のリスクを高めます。
アンチエイジングにおいて、長寿の大敵となる重篤な疾患を防ぐことも非常に重要です。
メトホルミンで予防できる主な疾患は以下の通りです。
がん

がんは、命に関わる重大な疾患です。宣告を受けた時のショックと絶望感は計り知れません。
メトホルミンは、がんの予防および治療に対しても有用性が認められているのです。
活性酸素を除去する働きによって、がんに対する免疫力となる「免疫T細胞」を増やします。
さらに、がん細胞を増殖させるインスリンを減らし、がん細胞の防衛機能である「制御性T細胞」を抑制します。
すべてのがんに効くわけではありませんが、特に有効なのは肺がん、結腸・直腸がん、膵臓がん、乳がんです。
膵臓がんにおいては、メトホルミンの服用によって発症リスクを62%も下げられるというデータがあります*。
- ※膵臓がんの予防効果に関する参考サイト
- Fuming Zi, et al."Metformin and cancer: An existing drug for cancer prevention and therapy"Oncol Lett. 2018 Jan; 15(1): 683–690.
心血管系疾患

メトホルミンは、様々な心血管系疾患を予防します。
加齢によって、血管では活性酸素が増え、酸化ストレスと呼ばれるダメージが加わります。
このダメージを受けた血管は、次第に弾力性がなくなって硬くなり、やがて動脈硬化が引き起こされます。
動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞、大動脈瘤など命に関わる病の引き金となる疾患です。
メトホルミンは、抗酸化作用によって血管内の活性酸素を除去し、酸化ストレスを軽減します。
68~81歳の高齢者を対象とした調査では、メトホルミンの服用によって、心血管系疾患の発症リスクが19%減少しました*。
- ※心血管系疾患の発症リスクに関する参考書籍
- デビッド・A・シンクレア (著)、マシュー・D・ラプラント(著)、 梶山 あゆみ(翻訳) (2020). LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界 東洋経済新報社
認知症

メトホルミンには、脳細胞の機能低下を防ぐ働きがあり、認知症の発症リスクを低下させる効果も期待されています。
認知症や脳機能の低下が引き起こされるのは、加齢によって脳細胞内に溜まる有害なタンパク質が原因です。
メトホルミンは、AMPKという酵素を活性化させます。この酵素が有害なタンパク質を除去し、認知症や脳機能の低下を防ぐのです。
メトホルミンの服用によって、認知症の発症リスクが81%減少したという研究データもあります*1。
また、メトホルミンを服用していない患者は、服用している患者よりも認知症リスクが5.29倍になったことも確認されています*2。
- 認知症の予防効果に関する参考サイト
- ※1:Marisel Rosell-Díaz, et al."Metformin, Cognitive Function, and Changes in the Gut Microbiome"Endocrine Reviews. 21 August 2023.
- ※2:Katherine Samaras, et al."Metformin Use Is Associated With Slowed Cognitive Decline and Reduced Incident Dementia in Older Adults With Type 2 Diabetes: The Sydney Memory and Ageing Study"Diabetes Care. 2020 Nov;43(11):2691-2701.
アンチエイジング効果を発揮する仕組み

メトホルミンは「細胞の発電所」とも呼ばれているミトコンドリアの働きを遅らせます。
ミトコンドリアの活動が遅くなると、運動をした後や空腹時のように軽い負荷がかかった状態になります。
すると身体は、負荷を自己修復させるために、AMPKやSIRT1を活性化させます。
このAMPKやSIRT1が、アンチエイジングに関係する様々な働きを行うのです。
具体的には、以下のような作用があります。
糖化を防ぐ作用
糖化とは、過剰量の糖によって細胞が焦げている状態を指します。
糖化が起こると、肌や髪、骨などが老化し、糖尿病や骨粗鬆症、認知症などの原因にもなり得ます。
糖化の主な原因は、糖分の摂りすぎや食後高血糖です。
メトホルミンを服用し、AMPKが活性化することで、肝臓での糖の生成が抑制されます。
さらに、メトホルミンには体内のブドウ糖を便とともに排泄させる働きもあります。
これらの働きによって体内の糖分が減少し、糖化を防げるのです。
酸化を防ぐ作用

酸化とは、細胞が錆びている状態を指します。規則正しい生活を送っていても、加齢とともに避けることができない老化現象といえます。
呼吸によって酸素を身体に取り込むと、ほかの物質と結びついて活性酸素に変わります。他にも、活性酸素はミトコンドリアで作られます。
この活性酸素が前述のように酸化ストレスを与え、身体を老化させてしまうのです。
酸化は、心血管系疾患の発症リスクを高めるだけでなく、シミやくすみなどの肌トラブルを引き起こします。
メトホルミンは、ミトコンドリアの活動を遅らせることで、活性酸素の生成を抑えます。
さらに、血糖値を下げる働きによって、高血糖による酸化ストレスを防ぎます。
慢性炎症を防ぐ作用
慢性炎症とは、本来であれば一過性で治まるはずの炎症が慢性化し、長期間にわたって持続している状態を指します。
ケガや疾患による急性炎症とは異なり、自覚症状はありません。
このことから、慢性炎症は「サイレントキラー」とも呼ばれています。
糖化や酸化と同じく、シミやシワなど肌トラブルの原因となります。
身体の機能を全体的に低下させ、心不全や腎不全など多くの疾患リスクを高めます。
慢性炎症の主な原因は、肥満です。内臓に脂肪が溜まると、炎症性物質を放出するようになります。
メトホルミンは脂肪の燃焼を促し、内臓脂肪および放出される炎症性物質を減少させます。
さらに、AMPKの活性化によって増えたミトコンドリアも炎症の抑制に役立ちます。
遺伝子を保護する作用

メトホルミンはサーチュイン遺伝子(SIRT1)を活性化させることで、遺伝子にある「テロメア」に働きかけます。
遺伝子を格納している染色体には、末端部分にテロメアと呼ばれる構造があります。
テロメアは細胞の寿命に関係しており、細胞が分裂するたびに長さが短くなっていきます。
テロメアが一定の短さになると、細胞はそれ以上分裂できなくなり、老化細胞となります。
老化細胞はゾンビ細胞とも呼ばれ、身体に残り続けて様々な老化現象を引き起こします。
SIRT1はテロメアを保護して細胞の寿命を延ばし、老化細胞の発生を遅らせます。
アンチエイジングに使用する際の飲み方

メトホルミンはアンチエイジングに対する適応が無いため、正式な用法・用量は定められていません。医師の指示によって適宜用量が調整されます。
もっとも一般的な飲み方は、1回500mgを1日2回です。
副作用のリスクを抑えるために、最初は1回250mgの低用量から始めることが多いです。
効果を安定させるためにも、飲む時間を決めて服用間隔を12時間に保ちましょう。
また、アンチエイジング効果が発揮されるのは、軽度の負担がかかった時のみです。
運動を行ったうえでメトホルミンを服用すると、負担が過剰になってしまうため、運動をした日は服用を避けてください。
健康な人が飲んでも良い?
米国FDAでは、メトホルミンの適応外処方を認めており、理論上は2型糖尿病ではない人が飲んでも問題ありません。
自由診療のクリニックでは、ダイエットやアンチエイジングの薬として、誰にでもメトホルミンを処方しています。
ただし、処方薬ですので、副作用や禁忌事項があり、使用には注意が必要です。
健康な人がメトホルミンを服用する際は、用法・用量や注意事項をよく読み、自己責任でお使いください。
不安な方は、必要に応じて医師や薬剤師に相談しましょう。
メトホルミンの注意点

メトホルミンを服用すると、副作用として下痢、腹痛、吐き気、嘔吐などの胃腸障害が起こることがあります。特に下痢は、臨床試験において40.5%という頻度で確認されています。
他にもごくまれに、乳酸アシドーシスと呼ばれる重篤な副作用が起こる可能性があります。
乳酸アシドーシスは急激に血糖値が高まる状態で、命に関わる場合もあります。
重度の胃腸障害、倦怠感、呼吸困難、筋肉痛といった症状は乳酸アシドーシスが疑われますので、医療機関を受診してください。
過度なアルコールとの併用は、乳酸アシドーシスのリスクを高めるため、禁忌とされています。ビールであれば500ml、日本酒であれば1合までにしておきましょう。
同様に、脱水症状も乳酸アシドーシスのリスクを高めます。服用期間中は、こまめに水分を補給しましょう。
まれに、メトホルミンによって低血糖が起こる場合があります。空腹感、脱力感、発汗、震えなどが出たら、糖分(ラムネがおすすめ)を摂取しましょう。
若さを保つ効果が期待されているメトホルミン

メトホルミンのアンチエイジング効果は、臨床データが不十分な段階ではありますが、世界中で期待が高まっています。
現在、メトホルミンを抗老化薬として認可するための研究(TAME:Targeting Aging with Metformin)が進められています。
既にインターネット上では、実際にアンチエイジング効果を実感している使用者の口コミが見受けられます。
このページでは、メトホルミンの若返り・疾患予防の効果やその仕組み、アンチエイジングの飲み方について説明しました。
2型糖尿病ではない方も、副作用などに注意しつつ正しく服用すれば、さまざまな若返り効果が期待できます。
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