ヤーズ

ヤーズの概要

ヤーズは女性の負担を軽減する、体にやさしい超低用量ピル

つらい生理痛（月経困難症）や月経周期異常などの治療薬。

月経前症候群（PMS）や月経前気分障害（PMDD）の症状の治療にも。

従来の低用量ピルよりも副作用が軽減されています。

ヤーズの適応症

• 月経困難症

ヤーズの成分

• エチニルエストラジオール
• ドロスピレノン

ヤーズ（ヤーズ配合錠 / YAZ combination tablets）は、女性ホルモンを補充し、卵胞の成熟、排卵をおさえることで、月経困難症や月経周期異常などを治療する薬です。他にも、月経前不快気分障害（PMDD）や尋常性ざ瘡（ニキビ）の治療にも用いられます。日本国内の医療機関で処方されるヤーズ配合錠は、バイエル薬品株式会社が製造販売を行っている日本国内向け商品です。通販できる海外製のYAZは、ドイツのBayer AG（バイエル）社が製造を行っているインド国内向け商品です。YAZの錠数や有効成分の含有量は、ヤーズ配合錠とまったく同じです。バイエル社の正規品として、安全にお使いいただけます。

ヤーズ（YAZ）のご購入について

ヤーズを安心してご購入いただくための取り組み

偽物が混入しない安全な流通ルートを確保するために、以下の対策を徹底しております。

(1) ご注文の取り次ぎ先となるサプライヤーが持つ医薬品の取り扱いライセンスを十分に吟味しております。
(2) 専門機関への成分鑑定依頼を定期的に行い、偽造品混入の予防に最大限努めております。

ヤーズをご注文されたお客様の声

当サイトで実際にヤーズをご注文されたお客様の声・レビューの一部を抜粋して紹介いたします。

ヤーズの口コミを全部見る

ヤーズの特徴

ヤーズは、女性のつらい生理痛（月経困難症）や生理不順（月経周期異常）、PMS、PMDDの症状の治療、尋常性ざ瘡（ニキビ）の治療にも使用される医薬品です。

有効成分：淡赤色フィルムコーティング錠（24錠）

Drospirenone BP / ドロスピレノン：3.0mg

Ethinylestradiol IP / エチニルエストラジオール：0.02mg

有効成分：白色フィルムコーティング錠（4錠）

含有せず（プラセボ錠）

添加物：

乳糖、ポビドンK25、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、タルク、酸化チタン、三二酸化鉄

低用量ピルは開発されて以来、副作用の発現をおさえるよう、主に卵胞ホルモン（女性ホルモンの一種）の含有量を可能な限り少なくする試行錯誤がされてきました。
ヤーズに配合されている卵胞ホルモンの含有量は0.02mgですので、従来の低用量ピルと比べて2/3から1/2の量におさえられています。生理痛を軽減させる効果を持ちつつも副作用の発現は少ない、女性にやさしい理想的なピルです。

ヤーズは月経（生理）に伴う不調から女性の負担を減らすために開発された低用量ピルです。卵胞ホルモンの配合量が少ない低用量ピルの中でも特に成分含量が少ないヤーズは「超低用量ピル」と呼ばれています。

従来の低用量ピルと比べてニキビやムダ毛が増える副作用がおさえられています。

従来の低用量ピルに配合されていた黄体ホルモンは、男性ホルモンと成分の構造が似ており、アンドロゲン作用を促進させることがあります。身体の男性化を促すアンドロゲン作用によって、筋肉の増進、体毛やニキビの増加など、女性にとって好ましくない副作用がありました。

ヤーズに配合されているドロスピレノンという黄体ホルモンの成分構造には、男性ホルモンと明確な違いがあります。そのため、従来の低用量ピルと比較して、ヤーズはニキビやムダ毛といった副作用が大幅に軽減されています。

抗アンドロゲン作用を持つヤーズはニキビの改善についても検証が行われており、使用した女性の多くに改善が見られています。

ヤーズは月経痛などの月経困難症を軽くする効果があります。

ヤーズは、日本で初めて承認された月経困難症（生理に伴う腹痛や頭痛などの不快な症状）の治療薬です。
月経困難症の患者を対象にした臨床試験によって、ヤーズの有効性は実証されています。
臨床試験では、月経困難症に悩む女性を2つのグループに分けて、それぞれにヤーズとプラセボ（有効成分を含まない偽薬）が投与されました。
4周期（約112日）にわたって投与したところ、プラセボに比べてヤーズを投与したグループに明確な症状の改善が確認されました。

月経困難症スコアによる軽減率の検証

月経に伴う病的な症状の重症度を測る「月経困難症スコア」を用いて、試験前と試験後のスコアの比較をする方法でヤーズの効果が検証されました。
月経困難症スコアは「仕事（学業・家事）にどのくらい支障があるか」「月経期間中に鎮痛薬を何回使うか」という2つの質問の合計で算出されます。2つの質問の合計点数は0から6で集計され、数値が大きいほど重症であることを表しています。

試験前に集計した月経困難症スコアの平均値は（症状としてやや重い）4.0点でした。ヤーズを使った4周期の臨床試験を行った結果、月経困難症スコアには次のような変化が見られました。

4周期後の集計では、プラセボを服用したグループ3.0点、ヤーズを服用したグループ2.1点という結果でした。
ヤーズを服用した女性の月経困難症スコアは試験前のおよそ半分まで改善されています。

子宮内膜の増殖を抑制するヤーズの効果

ヤーズの臨床試験では、子宮内膜の成長を抑制する効果についての検証も行われました。
ヤーズを投与する前に測定された子宮内膜の厚さは平均10mmでした。臨床試験終了時に再度測定を行った結果、子宮内膜の厚さが平均5mmまで減少しました。

子宮内膜の厚さは、生理痛やそれに伴う出血に大きく関わりがあります。子宮内膜の成長をおさえる効果が確認されたことで、ヤーズは生理の痛みや出血を大幅に軽減することがわかりました。

経口避妊薬と同様の避妊効果も

ヤーズ（海外版YAZ）の添付文書の適応症の欄には、妊娠を防ぐための経口避妊薬と明記されています。

しかし、日本国内の医療機関では、ヤーズはあくまで月経困難症の治療薬で、避妊目的では使用しないと定められています。理由は、日本国内では避妊目的での有効性や安全性の試験データがないからです。ヤーズの国内向け添付文書には、「本剤を避妊目的で使用しないこと。日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていない」という注意事項が書かれています。

ヤーズの効果

効能・効果

月経困難症

(1) 生理痛など月経期間中に起こる病的な症状を軽減します。
(2) 妊娠のリスクを最小限にします。
(3) ニキビ、多毛症の改善にも有効です。

ヤーズは女性ホルモンの補充による体の変化を利用して月経困難症を解消します。
ヤーズによって女性ホルモンを補充すると、体内のホルモンバランスが変化します。生理による腹痛や吐き気などが軽減したり、出血の量を減少させたりする効果があります。

ヤーズの効果は服用1週間後から発現します。

ヤーズの効果が得られるのは、服用を始めてからおよそ1週間後となります。ヤーズを飲み始めた時点から生理周期に変化が起こります。ヤーズの効果が現れるのと同時に月経困難症の軽減や避妊効果が得られるようになります。

女性ホルモンのバランスを調整してプロスタグランジンの分泌を抑制します。

ヤーズには、エチニルエストラジオール（卵胞ホルモンの一種）とドロスピレノン（黄体ホルモンの一種）という2種類の女性ホルモンが配合されています。これらの女性ホルモンによって、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンの分泌が抑制されます。
エチニルエストラジオールとドロスピレノンが体内に吸収されると、血中濃度の上昇がホルモンの分泌を調節する視床下部に伝達されます。視床下部に血中濃度の上昇が伝わると、性線刺激ホルモンの一種である卵胞刺激ホルモンの分泌がおさえられ、卵胞の成長が抑制されます。

子宮内膜は卵胞から分泌されるエストロゲン（卵胞ホルモンの一種）によって厚く成長します。ヤーズによって卵胞が成長できないとエストロゲンの分泌が減り、子宮内膜が厚くなれないのでプロスタグランジンの分泌がおさえられます。子宮内膜の成長がおさえられると剥離によって起こる生理の出血量が減ります。

ヤーズの効果について

ドロスピレノンが配合されている通販商品と成分について

エチニルエストラジオールが配合されている通販商品と成分について

ヤーズの飲み方（用量・用法）

下記の用量を守って、毎日決まった時間に水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

ピンク色24錠（1から24日まで）→ 白色4錠（25から28日まで）の順番で服用します。なるべく決まった時間にヤーズを服用してください。
白色の錠剤を服用する期間では、生理のときのような出血が起こります。まれに出血が起きないことがありますが問題ありません。そのままヤーズの服用を継続してください。

すべての錠剤を飲み終えたら、1サイクルが終了です。継続して服用する場合は、2シート目のヤーズを同じように服用してください。

生理を前後にずらすヤーズの飲み方。

ピンク色の錠剤を飲む期間を増減すると、生理を前後にずらすことができます。
生理を早くしたいときは、ヤーズのピンク色の錠剤を飲む期間を減らしましょう。
生理を遅らせたいときは、ヤーズのピンク色の錠剤を飲む期間を多くしましょう。

ヤーズを飲み忘れてしまった場合。

飲み忘れたのが白い錠剤であればまったく問題ありません。
ピンク色の錠剤を1錠飲み忘れた場合でも、気付いた時点ですぐに服用すれば大きな影響はありません。

ピンク色の錠剤は、2錠以上飲み忘れてしまうとヤーズの効果が得られなくなる場合があります。飲み忘れに気づいたらすぐに1錠を服用し、次に服用する時刻になったらその日の分を1錠飲んでください。
2錠以上飲み忘れてしまった場合、ヤーズの避妊効果が低下していることが予想されます。念のため、コンドームなどその他の方法で避妊をしてください。

ヤーズの飲み方について

ヤーズの注意事項

基本的な注意事項

ヤーズは避妊目的で使用しないでください。日本人における避妊目的でのヤーズの有効性や安全性は確認されていません。

ヤーズの服用により、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので、血栓症が疑われる症状（下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、頭痛、嘔気・嘔吐など）があらわれた場合は、服用を中止してください。

体を動かせない状態、顕著な血圧上昇、脱水等がある場合は、服用しないでください。血栓症のリスクが高まる可能性があります。

年齢及び喫煙量により心血管系の重篤な副作用の危険性が増大するとの報告があるので、ヤーズの服用中は禁煙してください。

ヤーズの服用にあたって血圧測定、乳房・腹部の検査を6ヵ月ごとに受けてください。また、1年に1回以上、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査や子宮頸部の細胞診を受けてください。

不正性器出血の発現に注意し、定期的に内診及び超音波検査等の診察を受けてください。

ヤーズの服用中は、期待する効果が得られない場合には漫然と服用を継続せず、他の治療方法への切り替えを検討してください。

ヤーズの服用中に激しい下痢、嘔吐が続いた場合には>ヤーズの吸収不良を来すことがあり、不正性器出血の発現の可能性及び妊娠のリスクが高くなるので注意してください。

月経異常や不正性器出血がみられることがあります。通常の月経に比べて出血量が多く持続日数が長い場合あるいは月経が来ない場合には、医師へ相談してください。

ヤーズは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合剤です。黄体ホルモンまたは卵胞ホルモンを含有する薬剤（経口避妊剤等）を使用している場合は、ヤーズの服用開始前に中止してください。

ヤーズの注意事項についての参考サイト

医療用医薬品 : ヤーズ(添付文書情報) - KEGG DRUG

ヤーズの相互作用

併用注意とはヤーズと飲み合わせの悪い薬です。併用すると（1）作用の減弱、（2）副作用の増強など、体に悪い影響がでるおそれがあります。注意しながら使うか、併用は避けることが望ましいでしょう。

併用禁忌とはヤーズと一緒に飲んではいけない薬です。該当する薬はありません。

併用禁忌

なし

併用注意

副腎皮質ホルモン (プレドニゾロン等)

テオフィリン (チザニジン塩酸塩)

リファンピシン (バルビツール酸系製剤 等)

テトラサイクリン系抗生物質 (テトラサイクリン等)

テルビナフィン塩酸塩

Gn-RH誘導体 (ブセレリン酢酸塩等)

血糖降下剤 (インスリン製剤、スルフォニル尿素系製剤、スルフォンアミド系製剤、ビグアナイド系製剤等)

HIVプロテアーゼ阻害剤 (ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル（リトナビル併用時）、ロピナビル・リトナビル配合剤等)

HIVプロテアーゼ阻害剤 (アタザナビル)

非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 (エトラビリン)

セイヨウオトギリソウ（St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート）含有食品

フルコナゾール

ボリコナゾール

アセトアミノフェン

ラモトリギン (モルヒネ 等)

カリウム製剤 (塩化カリウム、グルコン酸カリウム等)

ヤーズの相互作用についての参考サイト

医療用医薬品 : ヤーズ(相互作用情報) - KEGG DRUG

ヤーズの副作用

副作用として、頭痛、吐き気、月経とは異なる軽い出血などの症状が服用初期に見られます。

これらの副作用は、ヤーズの服用を続けることで発現頻度が少なくなり、ほとんどの場合は3ヶ月以内に治まります。

ヤーズの副作用について

発症頻度：5％以上

不正子宮出血（25.4％）、性器出血、月経痛、下腹部痛

悪心（29.8％）

頭痛（41.0％）

凝固検査異常（20.2％）、トロンビン・アンチトロンビンIII複合体上昇、プラスミノーゲン上昇

トリグリセリド上昇

発症頻度：1～5％未満

月経過多、機能性子宮出血、消退出血、無月経、外陰部腟カンジダ症、子宮平滑筋腫

乳房不快感、乳房痛、乳腺症、乳腺線維腺腫、線維のう胞性乳腺疾患

嘔吐、腹部不快感、腹痛、上腹部痛、便秘、下痢、胃炎、胃腸炎、口内炎

傾眠、不眠症、浮動性めまい、回転性めまい、感覚鈍麻

鼻咽頭炎

尿中タンパク陽性

プロテインS低下、フィブリノゲン上昇、フィブリンDダイマー上昇、プロトロンビン時間短縮、血清鉄低下

末梢性浮腫

コレステロール上昇

背部痛

ざ瘡、湿疹、じん麻疹、色素沈着

倦怠感、CRP上昇、体重増加

発症頻度：1％未満

月経前症候群、骨盤痛、CA125上昇、細胞診異常、子宮頸部上皮異形成、子宮頸管ポリープ、卵巣のう腫、出血性卵巣のう胞、腟感染、外陰腟そう痒症

乳房腫瘤

腹部膨満、細菌性胃腸炎、口渇、齲歯

耳鳴、抑うつ気分、うつ病、気力低下

動悸、高血圧

気管支炎、喘息、口腔咽頭痛、アレルギー性鼻炎

肝機能検査異常、Al-P低下、γ-GTP上昇

血小板減少、プロテインC上昇、貧血、鉄欠乏性貧血、白血球増加、白血球減少、血清鉄上昇

顔面浮腫、浮腫

脂質異常

四肢痛、筋骨格硬直

発疹

アレルギー性結膜炎

膀胱炎、発熱

発症頻度：不明

過少月経、性器分泌物、腟炎、腟乾燥

乳房腫大、乳汁分泌

消化不良、鼓腸

情動不安定、リビドー減退、錯感覚、神経過敏、片頭痛

静脈瘤

血漿中レニン活性上昇、血漿中アルドステロン活性上昇

筋痙縮

そう痒症、多形紅斑

無力症、ほてり、多汗、体重減少

ヤーズの副作用についての参考サイト

インタビューフォーム F1_ヤーズ配合錠 - 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構（PDF : 3.31MB）

Yaz (Drospirenone and Ethinyl Estradiol): Side Effects - RxList

ヤーズの保管方法

光、温度、湿度などにより、効果が損なわれる場合があります。以下を守って保管してください。

(1) 高温多湿を避けて、直射日光があたらないところで保管してください。
(2) 日中に長時間にわたって車中に置かないようにしてください。
(3) お子様の手が届かないところで保管してください。
(4) 使用期限を過ぎた場合は破棄してください。

ヤーズのQ&A

• ヤーズは何の薬？

  ヤーズは月経困難症による重度の生理痛を治療するLEP製剤（低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤）です。有効成分はドロスピレノンとエチニルエストラジオールという2種類の女性ホルモンです。排卵を抑えて子宮内膜を薄く保ち、つらい生理を軽くします。また、生理不順やPMS、PMDD、子宮内膜症、ニキビの治療にも使われます。避妊は適応外となります。

• ヤーズの特徴は？

  従来の低用量ピルに比べて副作用が少なく、女性の体に優しい超低用量ピルです。配合されている黄体ホルモンのドロスピレノンには利尿作用があり、むくみが最も起こりにくくなります。ドロスピレノンは、男性ホルモン作用によってニキビやムダ毛などの副作用も大幅に軽減します。休薬期間が4日間と短いので体内変動が少なく、休薬期間中の副作用も軽くなります。

• ヤーズの月経困難症に対する効果は？

  つらい生理痛を緩和する効果は、日本国内で行われたヤーズの臨床試験で実証されています。試験では生理痛の痛みの程度および鎮痛剤の使用頻度を合計してスコアを算出。薬効のない偽薬を比較対象として、平均スコアの変化が測定されました。結果、ヤーズの投与によって平均スコアは投与前の半分になり、偽薬の倍のスコア改善を確認。明確な治療効果が示されました。

• ヤーズのPMSに対する効果は？

  生理前に起こる心身のさまざまな症状を緩和します。イライラ、不安、不眠、うつ、吐き気、頭痛、腹痛などを軽減します。PMSによるこれらの症状は、生理前に女性ホルモンが大きく変動して起こります。ヤーズを飲み続けると女性ホルモンの量がコントロールされ、変動が抑えられます。ホルモンバランスが安定することにより、PMSによる症状が軽くなるのです。

• ヤーズの避妊効果は？

  避妊薬としてのピルと同じく、排卵の抑制、子宮内膜の成長抑制、粘液の変化という3つの働きがあります。ただし、日本においてヤーズはあくまで月経困難症の薬です。海外では避妊薬として認可されているものの、日本では適応外となります。避妊効果を検証する臨床試験も国内では行われていません。避妊目的の場合は、トリキュラーなどの低用量ピルをお使いください。

• ヤーズの飲み方は？飲み始めはいつ？

  月経が始まった日に、シート左上のピンクの錠剤から開始し、1日1錠を決まった時間に飲んでください。24錠飲み終わったら白い錠剤（偽薬）に切り替えます。この期間に月経が来ます。1シートが終わったら、出血が終わっていなくても次のシートを開始しましょう。他のピルから切り替える場合は、1シート（偽薬もしくは休薬期間）を終えてから開始してください。

• ヤーズの白い錠剤は飲まなくても良い？

  飲まなくても、休薬期間の後に次のシートを忘れずに飲み始められれば問題はありません。白い錠剤（偽薬）には薬効成分が含まれていないので、ヤーズの効果には影響しません。偽薬を飲むのは、薬の服用を習慣づけて飲み忘れを防ぐためです。次のシートの飲み始めを忘れないようにするためには、飲んだほうが安心です。飲み忘れなければ、無理に飲む必要はありません。

• ヤーズを飲み忘れた場合は？

  ピンク色の錠剤を飲み忘れた場合、気づいた時点ですぐに1錠を飲んでください。その後、当日分の錠剤をいつも飲んでる時間に飲みます。2錠以上を飲み忘れた場合も同様に対処してください。いつもの服用時間に、前日分の飲み忘れに気がついた場合、当日分とあわせて2錠飲みます。白い錠剤を飲み忘れた場合は、飲み忘れた分を飛ばし、余った錠剤を破棄してください。

• ヤーズを飲むと生理や出血はどうなる？いつ来る？

  生理の期間が通常より短くなり、出血の量も減少して生理が軽くなります。ヤーズを飲んでいる間の生理出血は、白い錠剤（偽薬）を飲んでいる休薬期間に起きます。女性ホルモンが摂取されなくなるため、生理が起きる時と同様にホルモンバランスが変化します。しかし、子宮内膜の成長が抑えられているので、出血量が減少して実際の生理よりも短期間で終わります。

• ヤーズを飲んで生理がこない場合は？原因は？

  適切な避妊をせず性交した場合、妊娠している可能性があります。ヤーズは避妊効果も期待できますが、日本では効果が検証されていません。一方で子宮内膜が薄くなっているため出血が起きない、という場合もあります。休薬期間を終えても出血がない場合は、次のシートを始める前に妊娠検査を受けましょう。妊娠していないことを確認してから使用を再開してください。

• ヤーズと痛み止め（ロキソニンなど）の飲み合わせは？

  ロキソニンのほか、イブプロフェンやアスピリンを含んだ痛み止めも併用できます。これらの薬はヤーズの併用注意には該当しないため、一緒に飲んでも大丈夫です。ただし、同じ痛み止めでもアセトアミノフェンは併用注意薬です。併用するとヤーズの作用が強まると同時にアセトアミノフェンの作用が弱まります。アセトアミノフェンはカロナールなどの市販薬があります。

• ヤーズの副作用は？

  多く見られる副作用は頭痛、吐き気、腹痛、月経とは異なる出血です。吐き気や出血は軽度です。飲み始めて1～2ヶ月の間に見られ、多くは3ヶ月以内に治まります。まれに便秘、下痢、眠気、不眠、胸の張りなども起こりえます。注意すべき副作用は足の痛みやむくみ、胸の痛み、突然の息切れなどです。血栓症が疑われますので、発現したら医療機関を受診してください。

• ヤーズを飲むと太る？

  脂肪を増やして太ることはありませんが、飲み始めて最初の数ヵ月は1～2kgほど体重が増える場合があります。薬に慣れないうちは、ヤーズに含まれる女性ホルモンが体に影響しやすくなります。卵胞ホルモンはむくみ、黄体ホルモンは食欲増進の原因となります。これらはいずれもホルモンバランスの急激な変化によるものです。体が薬に慣れると次第に治まります。

• ヤーズの血栓リスクは？

  低用量ピルに比べると、わずかにリスクは高いとされています。血栓症はピルを飲んでいない人でも、年間に1万人あたり1～5人が発症します。同様にヤーズを飲んだ場合、3～9人という頻度になります。それでも妊娠時（5～20人）や出産時（40～65人）に比べると低いと言えます。血栓リスクを抑えるには、適度に体を動かして水分を補給することが大切です。

ヤーズの評価・口コミ（13件の評価）

ヤーズの口コミを全部見る

女性用の薬カテゴリー

• ピル
• モーニングアフターピル
• 不感症の治療薬
• ホルモン剤
• バストアップサプリ
• 女性の育毛剤