GLP-1ダイエットで痩せない5つの原因!おすすめ代替薬も紹介
- 公開日
- 2023年06月29日
- 更新日

GLP-1ダイエットを続けていても、なかなか減量効果が見られないことがあります。
その原因は、食事の量が減っていない、もともと痩せている、薬の用量が合っていない、など様々です。
また内服薬(リベルサス)を使用している場合には、少ない量の水で飲むなど、注意点を守って使用しなくては十分な効果が得られません。
薬の用量や使い方を見直しても改善しない場合には、GLP-1ダイエットとは別の方法を探した方が良いでしょう。
GLP-1ダイエットが合わない人には、ゼニカルやフォシーガなどのダイエット薬がおすすめです。
いずれも食欲を抑える働きとは異なるアプローチで減量効果を発揮するため、GLP-1ダイエットでは痩せられない方でも効果が期待できます。
この記事では、GLP-1ダイエットで痩せない原因や、通販で買えるメディカルダイエットの薬などを紹介します。

GLP-1ダイエットとは?減量効果や通販で買える飲み薬を紹介
GLP-1ダイエットの効果や使用される薬の種類などの基本情報を解説。通販で買えるGLP-1作動薬「リベルサス」についても紹介。
GLP-1ダイエットの効果はいつから現れる?

GLP-1ダイエットの減量効果は、1~3ヶ月ほどで現れることが示されたデータがあります。
以下のグラフは、GLP-1受容体作動薬であるセマグルチド注射薬の肥満症に対する効果が検証された臨床試験のデータです。
患者の平均体重減少量が、セマグルチド注射薬とプラセボ(効果のない偽薬)で比較されています。

約3ヶ月間の治療を行った結果、体重の減少が見られなかったプラセボに対して、セマグルチドでは-5kgの減量に成功しました。
1ヶ月目の時点でプラセボとの減量幅に差が開き始めていることから、早い人では1ヶ月以内に減量効果が現れる可能性があります。
ただし、GLP-1ダイエットによって得られる減量効果は、主に食欲抑制作用によるものです。よって、もともとの食事量やその減少幅によって、大きな個人差がみられます。
では食欲抑制効果はいつ頃から実感できるようになるのでしょうか?
こちらにも個人差がありますが、早い人では飲み始めてから数日で感じる場合もあります。
数週間経っても効果が現れないような場合でも、薬の用量を増量したタイミングで強く実感する人も多いです。
- セマグルチド注射薬の肥満症に対する臨床成績の参考サイト
- John Blundell, et al. "Effects of once-weekly semaglutide on appetite, energy intake, control of eating, food preference and body weight in subjects with obesity"Diabetes Obes Metab. 2017 Sep;19(9):1242-1251.
GLP-1ダイエットで痩せない5つの原因
一定期間の治療を継続したにも関わらず、GLP-1ダイエットの効果が得られないのであれば、そこには何かしらの原因があることが考えられます。
GLP-1ダイエットで痩せない原因として、以下の5つが挙げられます。
原因によっては対策が可能な場合もあるので、心当たりがあればチェックしておきましょう。
1.食事の量が減っていない

GLP-1ダイエットの主な働きは、食欲の抑制および空腹感の緩和です。
薬の効果により、食事の量が自然と少なくなっていくことで、体重が減少していきます。
いくら服薬を続けても、食事の量が変わっていないのであれば、減量効果は期待できません。
GLP-1受容体作動薬を使用しても食欲が抑えられないのであれば、摂取した食べ物からカロリーをカットする「ゼニカル」のような内臓脂肪減少薬に切り替えた方が良いでしょう。
食事量は実際どれくらい減少する?
実際の食事量の変化については、セマグルチド注射剤が投与された患者における「摂取カロリーの変化」が検証された臨床試験が参考になります。
試験では、被験者に昼食と夕食、おやつを自由に手に取れるビュッフェ形式で提供して、それぞれの平均摂取カロリーがプラセボと比較されました(朝食は同じ内容)。
内容 | セマグルチド1.0mg | プラセボ(偽薬) |
---|---|---|
昼食 | 568kcal | 868kcal |
夕食 | 827kcal | 1006kcal |
お菓子 | 847kcal | 1092kcal |
トータル | 2241kcal | 2966kcal |
セマグルチドには、昼から夜にかけて1日中食事量を調節する効果が見られました。総摂取カロリーはプラセボよりも約24%低くなっています。
またセマグルチドが投与された患者では、試験を通して「脂っこい食品」を避ける傾向が示されました。
セマグルチドには、単純に食事の摂取量を減らすだけでなく、高カロリーな食事に対する食欲を減退させる働きがあることも示されたのです。
2.もともと痩せている

GLP-1ダイエットは、BMIが高い人ほど効果が得られやすい傾向があります。
反対にBMIが低い人、痩せている人はGLP-1ダイエットを行っても思うように痩せられない可能性が高いです。
以下のグラフは、セマグルチド注射薬が使用された5つの臨床試験(SUSTAIN1~5)の報告がまとめられた論文のデータです。
それぞれBMIで分けられたグループごとの体重減少量が示されています。

一部例外は見られますが、BMIが高くなるにつれて減量幅も大きくなる傾向が見てとれます。
特に医療用語で「高度肥満」とも呼ばれるBMI35以上のグループでは、いずれも6~8kgほどの大きな減量幅が示されました。
一方、普通体重にあたるBMI25未満のグループでは、2kg程度の減量幅にとどまった試験もあります。
BMIが低い人に減量効果が現れにくい原因としては、BMIが高い人に比べて、もともとのGLP-1の分泌量が多いことや、食事の摂取量が少ないことなどが考えられます。
3.用量が適していない

GLP-1ダイエットは、薬の用量を調整しながら行います。はじめは低用量から摂取して、効果と副作用を確認しながら増量していく必要があるのです。
用量が高くなるに従い、減量効果も高くなる傾向があります。
現在の用量に増量の余地があるのであれば、高用量に切り替えることでダイエット効果が得られる可能性が高いでしょう。
以下のデータは、セマグルチド内服薬の減量効果が検証された臨床試験のものです。
体重の5%以上にあたる減量を達成した割合が、投与された薬の用量別に示されています。
- 5%以上の体重減少を達成した割合
- セマグルチド3mg・・・21.3%
- セマグルチド7mg・・・28.7%
- セマグルチド14mg・・・44.3%
セマグルチドを最大用量の14mgで使用した場合、開始用量にあたる3mgの2倍ほどの割合の患者が5%以上の減量に成功していることが分かります。
ただし、セマグルチド内服薬の最大用量が14mgであるように、すべてのGLP-1受容体作動薬には増量できる上限があります。
最大用量で使用しても効果が見られない場合、GLP-1ダイエット以外の方法に切り替えを検討するべきでしょう。
各薬の上限や医師の指示を超えた用量での使用は、副作用などのリスクを招くため、控えましょう。
- セマグルチド内服薬の用量別試験に関する参考サイト
- Vanita R Aroda, et al. "PIONEER 1: Randomized Clinical Trial of the Efficacy and Safety of Oral Semaglutide Monotherapy in Comparison With Placebo in Patients With Type 2 Diabetes"Diabetes Care. 2019 Sep;42(9):1724-1732.
4.全く運動をしていない

GLP-1ダイエットは単独でも減量効果が期待できますが、運動を全くしない場合、筋肉量が低下して代謝が落ちる可能性があります。
代謝が落ちると、太りやすく痩せにくい体質になるため、減量効果も緩やかになってしまうのです。
効率的かつ健康的に痩せるためにも、GLP-1ダイエットに加えて運動を取り入れましょう。
またGLP-1ダイエットには、運動療法と併用することで減量効果が大幅に高くなることが示されたデータがあります。
以下の表は、GLP-1受容体作動薬である「リラグルチド」の減量効果が、運動療法と比較された試験のデータです。
※運動療法においては、週に150分間の中強度の有酸素運動(早歩きなど)、もしくは週に75分間の高強度の有酸素運動(ランニングなど)、もしくはその組み合わせが行われています。
治療法 | 体重 | 体脂肪率 |
---|---|---|
運動療法のみ | -4.1kg | -1.7ポイント |
リラグルチドのみ | -6.8kg | -1.9ポイント |
リラグルチドと運動療法を併用 | -9.5kg | -3.9ポイント |
臨床試験の結果、体重および体脂肪率のいずれにおいても、運動療法と比べてリラグルチドの方が優れた減量効果が示されました。
一方、両治療の併用では、さらに大きな減量効果が認められ、GLP-1ダイエットと運動を平行することの有用性が示されたのです。
- リラグルチドと運動療法の比較に関する参考サイト
- Julie R Lundgren, et al. "Healthy Weight Loss Maintenance with Exercise, Liraglutide, or Both Combined"N Engl J Med. 2021 May 6;384(18):1719-1730.
5.服用方法が間違っている

これは飲み薬タイプのGLP-1作動薬である「リベルサス」を使用している人にのみ注意が必要な項目です。
リベルサスは、服用時の制約が他の医薬品と比べて多いです。服用方法を間違っていると正しく効果が発揮されない可能性があります。
リベルサスを服用していて減量効果があまりないと感じている場合は、服用方法が間違っていないか一度確認してみましょう。
- 空腹時に服用する
- コップの半分くらいの水で服用する
- 水以外の飲み物で服用しない
- 2錠以上を1度に服用しない
リベルサスを服用するタイミングは、必ず空腹時にしてください。胃の中に食べ物が残っていると有効成分の吸収が阻害されて十分な効果が発揮されません。
服用時の水の量も有効成分の吸収効率に影響します。コップ半分程度の少ない水で飲みましょう。
リベルサスは、2錠以上を1度に服用してもいけません。例えば「7mg錠を2錠服用して14mg錠として使う」といった使用方法はNGです。必ず用量にあった規格の錠剤を1つだけ飲むようにしましょう。
リベルサスの飲み方「水の量や飲むタイミング、飲み忘れ」について
【通販で買える】GLP-1ダイエットが合わない人におすすめの薬3選

どうしてもGLP-1ダイエットで痩せられない場合には、別の医薬品を使ったメディカルダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。
メディカルダイエットで使用されている薬には、GLP-1受容体作動薬とは全く異なるアプローチから減量効果を発揮する薬もあります。
当サイトでは、GLP-1ダイエットが合わない方におすすめの医薬品として以下の3つを紹介しています。
いずれも通販で購入できる海外製の医薬品であり、通院なしでメディカルダイエットが行えます。
ゼニカル(内臓脂肪減少薬)

ゼニカルは、食べ物に含まれる脂肪分の吸収を最大30%カットする効果がある内臓脂肪減少薬です。食事の量を減らさなくても、体に吸収されるカロリーを減らすことができます。
有効成分オーリスタット(オルリスタット)が投与された臨床試験では、被験者の87%が元の体重から-5%の減量に成功したことが報告されています。
毎回の食事と共に服用することが可能ですが、脂っこい食事のときだけ服用するという予防的な使い方もできます。
ゼニカルの注意点として「油漏れ」が挙げられます。吸収されなかった油がおならと一緒に漏れてしまうこともあるため、ナプキンを着けるなどの対策が必要です。
フォシーガ(SGLT2阻害薬)

フォシーガは、GLP-1受容体作動薬とは別タイプの2型糖尿病治療薬です。
排尿による糖分の排出を促すことで、糖の吸収を抑える効果があります。糖の吸収が減ることで摂取カロリーが低下するため、食事量が変わってなくても糖質制限に近いダイエット効果が期待できます。
フォシーガによる糖排泄は、カロリー換算すると1日で約240~400kcalです。5mgの服用を24週間続けた場合の減量効果は-2.56kgと報告されています。
利尿作用があるため、排尿回数が増えるといった副作用が生じる可能性がある点には注意が必要です。
メトホル(ビグアナイド薬)

メトホルは、2型糖尿病治療薬である「メトホルミン塩酸塩」を配合したジェネリック医薬品です。
GLP-1受容体作動薬と同様の食欲抑制効果に加えて、便からの糖排泄の促進や、脂肪燃焼の促進といった効果があります。
メトホルミンが投与されたプラセボとの比較試験では、6ヶ月間の服用で5.8kgの減量が認められました。
プラセボが投与された患者の体重減少量は0.8kgに留まったことから、メトホルミンの確かなダイエット効果が実証されたのです。
またダパグリフロジンやGLP-1受容体作動薬との併用によるダイエット効果の増強も報告されています。
自分に合ったメディカルダイエットを選択しよう

GLP-1ダイエットで痩せられない理由について理解を深められたでしょうか。
GLP-1ダイエットでは、1~3ヶ月ほどの継続で減量効果が認められています。まだ始めたばかりという方は、まずは3ヶ月を目安に頑張ってみましょう。
ただし、食事の量が減っていない場合やもともと痩せている場合には、GLP-1ダイエットを続けても十分な減量効果が得られません。
GLP-1ダイエットが合わない場合には、他のメディカルダイエットへの切り替えを検討するべきでしょう。
ダイエット薬の中には、GLP-1受容体作動薬とは全く異なるアプローチで減量効果を発揮するものもあります。自分の体質や目的に合った効能が得られる薬を選ぶことが大切です。
当サイトでは、GLP-1受容体作動薬であるリベルサスをはじめ、ゼニカルやメトホルミンなど、様々なダイエット薬を紹介しています。
いずれも通販で購入できる海外製品なので、通院なしでメディカルダイエットを始めたい方は是非参考にしてください。

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