ロラタジンが配合されている通販商品
ロラタジンの禁忌事項
下記に該当する方はロラタジンを使用しないでください。
- ロラタジンに対して過敏症を起こしたことがある
ロラタジンを服用した際、皮膚に発疹や紅い斑点が生じたりなどの過敏症が出たことのある方は使用できません。ロラタジンに対する過敏症の既往がある場合、チアノーゼや呼吸困難を伴うショック、アナフィラキシーなどの重大な過敏症状が現われる危険があります。
ロラタジンの働きと効果
- 効能・効果
- アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹、皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
- (1) 花粉症など季節性の鼻炎および通年性のアレルギー性鼻炎の症状緩和に有効です。
(2) 蕁麻疹、湿疹や皮膚炎などの皮膚疾患の症状を和らげます。
一般名:ロラタジン
花粉症(アレルギー性鼻炎)や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などの治療に使われるアレルギー性疾患治療剤です。
アレルギー性疾患を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンなど情報を伝達するケミカルメディエーターの遊離を抑制、ヒスタミンと受容体の結合を阻害などといった働きを有しており、様々なアレルギー性疾患の緩和が期待できます。1日1回の服用でくしゃみや鼻水、かゆみを抑える効果が1日中持続します。
花粉症の諸症状の緩和に用いられる抗ヒスタミン薬のなかでも最も眠気の副作用が起こりにくいとされており、日常的に車の運転などを行う場合にもロラタジンは適しています。穏やかな効き目が長時間持続する特性があります。
ロラタジンは、アレルギー症状を抑制する目的で開発された第二世代抗ヒスタミン薬で、副作用として問題が大きかった眠気のリスクを抑えた治療薬です。発見から30年以上が経過しており、現在では123ヵ国以上で販売されており、約4億を超えるアレルギー性疾患の患者に処方されてきました。ロラタジンはWHOが制作した必須医薬品リストにも記載のある優秀な成分です。
アレルギー反応の原因となる物質の遊離と受容体との結合を防ぎます。
花粉症や蕁麻疹といったアレルギー性疾患は、ヒスタミンと受容体の結合が発症の原因となっています。
情報を伝達する働きがあるヒスタミンは、アレルギー性疾患の原因となる花粉などの異物が体内に侵入すると、刺激を受けた肥満細胞から遊離されます。遊離したヒスタミンは、体の様々な場所にあるヒスタミンH1受容体と結合し、血管の拡張や気管支の収縮といった反応を引き起こします。これらの反応がくしゃみや鼻づまりなどのアレルギー性疾患の症状となって現れます。
ロラタジンの作用は、ヒスタミンと受容体の結合で起きる免疫機能の誤動作を解消し、防ぐことにあります。
体内に吸収されるとロラタジンが肥満細胞に作用して、刺激を受けてもヒスタミンなどケミカルメディエーターの遊離が起こらないようにします。そしてH1受容体に作用することでヒスタミンとの結合を阻害して、血管の拡張や気管支の収縮を抑制します。ロラタジンの作用によって、アレルギー性疾患のくしゃみや鼻づまりといった諸症状が解消されます。
臨床試験からアレルギー性鼻炎に対する改善効果が実証されています。
ロラタジンの花粉症などのアレルギー性鼻炎に対する有効性は、クラリチンの臨床試験*によって確認されています。通年性アレルギー性鼻炎を発症している47名の患者を対象として検証が行われており、ロラタジン10mgを1日1回服用した場合の改善度が計測されました。
臨床試験の結果から、40.4%(19/47名)に中等度以上の改善が確認されたことで、ロラタジンの有効性が証明されました。
※出典:リンク先、販売名:クラリチン錠10mg/クラリチンレディタブ錠10mgのインタビューフォームを参照
ロラタジンは、クラリチンを先発薬とした花粉症・鼻炎の治療薬の有効成分として配合されています。
- ロラタジンが配合されている花粉症・鼻炎の治療薬
- 先発薬:クラリチン(メルクシャープアンドドーム)
花粉症の薬を効き目の強さで比較

第二世代の抗ヒスタミン薬を効き目が強い順でランキングを作成。病院の処方薬や市販薬を含めた最強の薬を決定!
花粉症の薬を眠くなりにくさで比較

花粉症の薬を眠くなりづらさでランキングを作成。車の運転中や試験勉強中でも安心して服用できる花粉症の薬を紹介。
ロラタジンの副作用
副作用
眠気、倦怠感、吐き気、腹痛、肝機能障害などが生じることがあります。
重大な副作用
肝機能障害、黄疸、ショック、てんかん発作、けいれん。
以下はクラリチンのインタビューフォーム*に記載されていた副作用の発現率です。
副作用の症状 | 発現数 | 発現率 |
---|---|---|
眠気 | 105例 | 6.35% |
倦怠感 | 23例 | 1.39% |
腹痛 | 15例 | 0.91% |
口渇 | 15例 | 0.91% |
嘔気・嘔吐 | 8例 | 0.48% |
副作用の症状 | 発現数 | 発現率 |
---|---|---|
ALT(GPT)上昇 | 13例 | 0.88% |
AST(GOT)上昇 | 10例 | 0.67% |
ビリルビン値上昇 | 8例 | 0.54% |
白血球減少 | 6例 | 0.40% |
ロラタジンで確認されている主な副作用は、眠気や倦怠感など軽度な症状です。その他の副作用では、腹痛や喉の渇き、吐き気、嘔吐などがあげられています。
第一世代抗ヒスタミン薬の改良として開発されたロラタジンは、副作用の発現が少ない抗ヒスタミン薬です。ロラタジンの副作用として多く報告されている眠気の発現率はその他の抗ヒスタミン薬より低く、倦怠感や腹痛などの副作用も低い発現率となっています。
ごくまれに重大な副作用としてアナフィラキシーショックの発生が確認されています。呼吸困難や血圧の低下など急激な体調の変化がみられた場合、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
- 使用に注意が必要な人
- <肝障害がある患者>
ロラタジンは肝臓で代謝されるため、上記の患者では代謝が遅延して血中濃度が上昇することがあります。 - <腎障害がある患者>
ロラタジンおよび活性代謝物の血中濃度が増加するおそれがあります。上記患者がロラタジンを服用した際に、健康成人と比べて最高血中濃度がロラタジンは1.5〜1.7倍、活性代謝物は約2倍に上昇したと報告されています。 - <高齢者>
一般的に高齢者は薬を分解する肝・腎臓の生理機能が低下している傾向にあります。血中濃度が上昇しやすく、副作用が発生する可能性があるため注意してください。
- 併用注意薬
- <エリスロマイシン、シメチジン>
エリスロマイシンは梅毒などの細菌性疾患、シメチジンは胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療に使われます。上記の薬剤はロラタジンの代謝に関わる酵素を阻害する働きがあるため、併用によりロラタジンの血中濃度が上昇することがあります。
- ロラタジンと関連する成分
- セチリジン
花粉症や蕁麻疹などの症状を抑える抗ヒスタミン薬のなかでも最も強力な効き目がある成分です。作用の持続時間が長い特性もあり、アレルギー症状が発症してしまった場合に効果的です。 - フェキソフェナジン
アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などの治療に用いる抗ヒスタミン薬です。花粉症の発症予防に適しており、眠気などの副作用が少ないという特徴があります。 - レボセチリジン
セチリジンの効き目の強さはそのままに眠気の副作用が起こりにくくなるよう改良された成分です。発症してしまった花粉症の鼻炎などの症状を強力に抑える効果に優れています。 - オロパタジン
オロパタジンは、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状緩和に使用される、抗ヒスタミン薬です。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどを軽減します。花粉症の治療薬の中でも、特に即効性の高さや効果の優位性に特徴があります。