性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという細菌に性交などを介して感染することで発症する性病(性感染症)です。
クラミジアの治療に使われるのは、マクロライド系やニューキノロン系と呼ばれる種類の抗菌薬です。適切な抗菌薬を用いることで、クラミジアは高い確率で完治させることができます。
では、これらのクラミジアに有効な抗菌薬は、ドラッグストアなどで購入することはできるのでしょうか?
結論から言って、クラミジアを治療できる抗菌薬に市販薬はありません。
購入する方法は、病院を受診して処方してもらう方法か、通販(個人輸入)を利用する方法のいずれかになります。
このページでは個人輸入で買えるクラミジアの薬を「通販で買えるクラミジア治療薬のおすすめランキング」として紹介しています。
病院に行かずにクラミジアの薬を購入したい方は、ご一読ください。
クラミジアの薬は市販されていない
クラミジアの薬がドラッグストアなどの店頭で販売されていることはありません。
クラミジアのような細菌感染症の治療に使われるのは、抗菌薬(もしくは抗生物質)と呼ばれるタイプの薬です。
細菌の生育を阻害する働きのある強い薬であり、市販薬としてドラッグストアなどで販売することはできません。
一部のニキビ治療薬には抗菌成分が含まれていますが、クラミジアの治療に使われる飲み薬タイプの抗菌薬は、市販されていません。
飲むタイプの抗菌薬が市販されない理由は、大きく分けて2つあります。
理由その①専門的な知識が必要であるから
1つには、抗菌薬の選択には専門的な知識が必要であることが挙げられます。
抗菌薬にはさまざまな種類があり、クラミジアに効かない薬もあります。
ドラッグストアで気軽に抗菌薬が購入できるようになってしまうと、不適切な抗菌薬を選んでしまうおそれがあります。
特にクラミジアの場合、淋病やマイコプラズマによる尿道炎など、似た症状を呈する疾患がいくつかあります。
これらの疾患は適切な抗菌薬がそれぞれ異なるため、治療の前には原因を特定することが必要です。
例えクラミジアと思わしき症状が出ていたとしても、治療前に検査を受けることが大事になります。
理由その②抗菌薬の乱用を防ぐため
2つめには、抗菌薬の乱用を防ぐ目的が挙げられます。様々な細菌性疾患に有効な抗菌薬ですが、乱用は薬剤耐性のリスクを招きます。
薬剤耐性とは
抗菌薬に対して細菌が耐性を獲得すること。これまで効いていた抗菌薬が効かなくなる。間違った投与法などによって、細菌を殺しきれなかった場合に出現する場合がある。
何らかの病気になった際に「とりあえず抗菌薬を飲めばいいや」と不適切に抗菌薬を使用すると、耐性菌が出現してしまうおそれがあります。
耐性菌が増えると、いざという時に抗菌薬が効かなくなってしまうため、必要な時にだけ適切な抗菌薬を選ぶことが必要です。
以上の理由から、飲むタイプの抗菌薬はドラッグストアなどで市販されていません。抗菌薬を購入する方法は、病院を受診して医師に処方してもらうのが基本です。
ただし、海外製の薬であれば、個人輸入という形で通販購入することも可能です。
このページでは、クラミジアに有効な抗菌薬を「通販で買えるクラミジア治療薬のおすすめランキング」として紹介しています。
クラミジア治療薬の種類
抗菌薬にはさまざまな種類がありますが、クラミジア治療に用いられるのは主に以下の3系統です。
細菌感染症の治療で頻繁に使われるペニシリン系やセフェム系などの抗菌薬は、クラミジアに対する有効率が低いので治療効果が期待できません。抗菌薬であれば何を使っても良いというわけではないのです。
以下、それぞれの系統について詳しく紹介します。なお、ここでピックアップする抗菌薬の情報は、日本感染症学会が発行しているガイドラインを参照しています。
マクロライド系抗菌薬
- クラミジアに有効なマクロライド
- アジスロマイシン(先発薬:ジスロマック、ジスロマックSR)
- クラリスロマイシン(先発薬:クラリス、クラリシッド)
マクロライド系抗菌薬であるアジスロマイシンは、クラミジア治療において、現在もっとも多く処方されている薬です。
効き目が長時間持続する特性から、たった1回の投与でクラミジアの完治が見込めます。
また胎児に影響しないことから、妊婦のクラミジア治療においても、積極的に推奨されている抗菌薬です。
クラリスロマイシンも、クラミジア治療において比較的優先して用いられるマクロライド系抗菌薬です。
1日2回の服用を7日間継続する必要があるため、アジスロマイシンに比べると服薬の手間がかかります。
マクロライド系抗菌薬は副作用が生じる頻度も少なく、比較的安全性の高い薬です。ただし、下痢や吐き気、嘔吐などの胃腸障害がみられる場合もあるので注意が必要です。
ニューキノロン系抗菌薬
- クラミジアに有効なニューキノロン
- レボフロキサシン(先発薬:クラビット)
- シタフロキサシン(先発薬:グレースビット)
- トスフロキサシン(先発薬:オゼックス、トスキサシン)
ニューキノロン系抗菌薬の中で、クラミジア治療によく使用されるのはレボフロキサシンです。
女性の性器クラミジアに対しては、アジスロマイシンと同様に最も強く推奨されています(非妊婦に限る)。
副作用は比較的軽い薬ですが、下痢や腹痛などの胃腸障害のほか、めまいや不眠などの精神系の副作用が生じることもあります。
シタフロキサシンとトスフロキサシンは、レボフロキサシンと比べると、クラミジアに対する推奨度が下がります。
特にシタフロキサシンは、下痢や軟便の副作用がおこりやすいため、基本的に他の薬が使えない場合の第2選択で使われる薬です。
用量はレボフロキサシンが1日1回、シタフロキサシンとトスフロキサシンが1日2回です。いずれも7日間の継続服用を要します。
テトラサイクリン系抗菌薬
- クラミジアに有効なテトラサイクリン
- ミノサイクリン(先発薬:ミノマイシン)
- ドキシサイクリン(先発薬:ビブラマイシン)
テトラサイクリン系抗菌薬は、マクロライド系やニューキノロン系と比べたらクラミジア治療に使用される機会が少ない抗菌薬です。
内服薬としては、ミノサイクリンとドキシサイクリンがありますが、どちらも優先的には使われません。
ミノマイシンは、内服薬とは別に注射剤が存在しており、重症度の高いクラミジアに使用されることがあります。
内服薬は1日2回7日間継続し、注射剤は3~5日にかけて点滴することになります。点滴から内服に切り替えるケースもあります。
通販で買えるクラミジア治療薬のおすすめランキング
当サイトで買えるクラミジア治療薬のおすすめ商品を、ランキング形式で紹介します。
なおランキングは、昨年(2022年)の下半期に当サイトで発注された件数をもとに順位付けをしています。
クラミジア治療薬の通販商品一覧
ランキングの結果、それぞれ別の有効成分を含有しているジェネリック医薬品がトップ3となりました。ジェネリックが人気の理由には価格の安さが考えられます。ジェネリックは先発薬よりも安く購入できるのが魅力です。商品によっては、先発薬の半分以下の価格で購入できるジェネリックもあります。
1位:アジー
アジーは当サイト人気No.1のクラミジア治療薬です。クラミジア治療の第一選択薬であるジスロマックのジェネリックにあたり、有効成分としてアジスロマイシンが配合されています。アジー1000mgを1錠飲むだけで、クラミジアの完治が見込めます。
アジーの利点は、抜群のコストパフォーマンスです。先発薬であるジスロマックの半額以下の値段で購入できます。安価でありながらも、効き目はジスロマックに劣りません。クラミジアの治療費を節約したい方におすすめです。
クラミジアの治療に必要な成分が1錠に凝縮された1000mg錠が人気ですが、ジスロマックと同じ用量で作られている250mg・500mgの錠剤もあります。いずれもジスロマックよりも安く購入できます。
商品名 |
アジー1000mg |
販売価格 |
1,880円 |
内容量 |
1錠 |
製薬会社 |
シプラ |
特徴 |
クラミジア治療の第一選択薬ジスロマックのジェネリック
先発薬にはない1000mg錠が選べる
クラミジア治療の費用を節約できる |
アジーの口コミ
2位:レボクイン
レボクインは、ニューキノロン系抗菌薬クラビットのジェネリックです。有効成分レボフロキサシンが、クラミジアに対して80%以上の有効性を発揮します。女性の子宮頸管炎には優れた効き目が実証されています。
クラミジアを治療するためには、1日1回500mgの服用を7日間継続します。この間にかかる費用の目安は、クラビットが2,800円程度であるのに対してレボクインは半分の1,400円程度です。期待できる有効性に差はありませんので、レボクインの方がクラビットよりもお得にクラミジアを治療できます。
商品名 |
レボクイン500mg |
販売価格 |
1,880円 |
内容量 |
10錠 |
製薬会社 |
シプラ |
特徴 |
ニューキノロン系抗菌薬クラビットのジェネリック
クラミジア治療にかかる費用が先発薬の半分
有効成分の配合量が250mgと500mgから選べる |
レボクインの口コミ
3位:ディバイン
ディバインは、テトラサイクリン系抗菌薬ミノマイシンのジェネリックです。有効成分ミノサイクリンの働きによって、さまざまな細菌性感染症を治療します。クラミジアの他には炎症性ニキビの改善によく使用されます。
クラミジアの治療においてメジャーな薬ではありませんが、何らかの理由で他の抗菌薬が使えない場合に有用です。
商品名 |
ディバイン100mg |
販売価格 |
3,280円 |
内容量 |
10錠 |
製薬会社 |
シプラ |
特徴 |
テトラサイクリン系抗菌薬ミノマイシンのジェネリック
ニキビの原因菌にも有効 |
ディバインの口コミ
4位:ゾクラー
ゾクラーは、マクロライド系抗菌薬のクラリスおよびクラリシッドのジェネリックです。有効成分のクラリスロマイシンは、従来のマクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン)から体内への吸収効率を改善しています。その結果、1日の服用回数が4~6回であったところ、1日2回の服用で治療が可能になった経緯があります。
クラリスロマイシンは、非妊婦に対しては第一選択、妊婦に対してはアジスロマイシンに次いで選択される頻度の高い抗菌薬です。全身に作用するので、クラミジアなどによる尿道炎や子宮頸管炎、肺炎、扁桃炎など感染部位に関係なく有効性が認められています。
商品名 |
ゾクラー250mg |
販売価格 |
1,980円 |
内容量 |
4錠 |
製薬会社 |
シプラ |
特徴 |
マクロライド系抗菌薬クラリスおよびクラリシッドのジェネリック
有効成分の吸収効率が改善されているニューマクロライド |
ゾクラーの口コミ
5位:ジスロマック
ジスロマックは、クラミジア治療の第一選択薬として使用されているマクロライド系抗菌薬です。1回の服用で効果が10日間持続してクラミジアの原因菌の増殖を抑制します。服用1回でクラミジアを治療できるのは、ジスロマックの有効成分アジスロマイシンのみです。
クラミジア治療薬の多くは、妊婦の使用に適していない場合が多いですが、ジスロマックは妊婦のクラミジアにも有効です。
商品名 |
ジスロマック500mg |
販売価格 |
4,380円 |
内容量 |
3錠 |
製薬会社 |
ファイザー |
特徴 |
クラミジア治療の第一選択薬
1回飲むだけでクラミジアを治療できる |
ジスロマックの口コミ
6位:クラビット
クラビットは、レボフロキサシンを有効成分とするニューキノロン系抗菌薬です。1日1回7日間服用することで、クラミジアの症状を改善します。クラミジアに対する優れた有効性が認められており、ニューキノロン系の中では最も優先して使われている薬です。効果が高いことに加えて、副作用が比較的少ないという長所もあります。
商品名 |
クラビット |
販売価格 |
2,980円 |
内容量 |
7錠 |
製薬会社 |
テバ |
特徴 |
効き目が強く副作用が出にくいキノロン系抗菌薬
クラミジア以外の細菌性感染症にも幅広く対応 |
クラビットの口コミ
治療前に検査を受けることが大事
クラミジアの治療を始めるにあたっては、事前に検査を受けることが大切です。
クラミジアは症状に個人差が大きい疾患です。女性では無症状の場合も少なくありません。
淋病など、似た症状の性感染症もあるので、クラミジアを症状だけで判断するのは難しいでしょう。
問題なのは、もし淋病に感染していた場合、クラミジアの薬では治癒が見込めない点です。淋病をクラミジアだと思い込んで適切な治療が遅れると、症状の悪化に繋がります。
こういったリスクを避けるためにも、治療を開始する前には必ず検査を受けることをおすすめします。
当サイトでは、病院に行かなくても自宅で簡単にクラミジア感染を検査できるキットを取り扱っています。検査から15分ほどで結果が分かります。
また検査キットと治療薬をまとめたセットもあります。ジスロマックジェネリックの「アジー」と、治療の前後に使える2回分の検査キットを一緒にしています。
薬だけ欲しいなら通販が便利
クラミジアの薬はドラッグストアなどで市販されていません。購入する方法は、病院処方もしくは通販のいずれかになります。
「病院に行く時間がない」「薬だけ欲しい」という方には、通販(個人輸入)を利用した購入がおすすめです。
海外で販売されている薬を個人輸入という形で購入することで、クラミジアにも有効な内服抗菌薬を病院に行かずに入手できます。
このページでは、個人輸入で人気のクラミジア治療薬を「通販で買えるクラミジア治療薬のおすすめランキング」として紹介しました。
自宅に居ながらクラミジアの薬を購入したい方は、ぜひチェックしてみてください。
また実際にクラミジアの治療にかかる期間や病院に行った場合の費用などについては、以下の記事で紹介しています。
- 参考文献・参考サイト
- NIID国立感染症研究所.「性器クラミジア感染症とは」.(参照:2022-08-05)
- 日本感染症学会.「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016」.日本性感染症学会誌 第27巻 第1号.2016-11-01.