はじめての方ですか?無料新規登録
会員登録とお客様のメリット

テルミサルタンが配合されている通販商品

テルミサルタンの禁忌事項

下記に該当する方はテルミサルタンを使用しないでください。

  • テルミサルタンに対して過敏症を起こしたことがある
  • 妊婦または妊娠している可能性がある
  • 胆汁の分泌が極めて悪い患者
  • 重度の肝機能障害がある
  • アリスキレンフマル酸塩を使用中の糖尿病患者

以前にテルミサルタンを使用した際、発疹や蕁麻疹、紅斑(赤い斑点)などの過敏症が出た経験のある方は使うことができません。

妊婦がテルミサルタンを使用した場合、胎児の命に関わる重大な影響を及ぼす危険があります。テルミサルタンを含むAⅡ受容体拮抗剤が投与された高血圧症の妊婦では、羊水量不足や胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、四肢の拘縮(可動域が狭まる)、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全などの有害事象が報告されています。AⅡ受容体拮抗剤およびACE阻害剤に共通した禁忌事項となります。

胆汁の分泌が極めて悪い患者または重篤な肝障害のある患者では、テルミサルタンの成分が排泄されずに蓄積されるおそれがあります。テルミサルタンはほとんどが胆汁を介して糞中から排泄されます。従って胆汁の排泄が行われていない患者や機能の低下が予想される方では、テルミサルタンを使用できません。

アリスキレンフマル酸塩による治療を行っている糖尿病患者がテルミサルタンを使用した場合、非致死性脳卒中や腎機能障害、高カリウム血症および低血圧のリスク増加が生じる危険があります。テルミサルタンを含むAⅡ受容体拮抗剤およびACE阻害剤に共通した禁忌事項です。

テルミサルタンの働きと効果

効能・効果
高血圧症
(1) 過度な血圧の上昇を抑えて合併症の出現を防ぎます。

一般名:テルミサルタン

高血圧症の治療に使われる高血圧症治療剤です。
血管の収縮を抑制することで降圧効果を示します。血液が流れる際に血管の壁にかかる圧力のことを血圧といいます。血圧が高い状態が長く続くことで血管壁にダメージが蓄積して、心疾患や脳血管疾患などの合併症が生じやすくなります。テルミサルタンによって良好な血圧が保たれることで、高血圧症に伴う合併症のリスクが低下します。

テルミサルタンは、副作用が少ないとされるARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)という種類の降圧剤です。従来使われていたACE阻害薬で多くみられていた咳の副作用がほとんどありません。その他、副作用が全体的に生じにくくなっており、長期間の使用に適しています。

テルミサルタンは1回の服用で24時間ものあいだ効果が持続し、血圧のコントロールが可能です。テルミサルタンの血中濃度半減期は20〜24時間であり、ARBの中でも最長です。血中濃度は高いほど効き目が強くなり、低くなるほど効き目が弱くなります。血中濃度半減期が長いということは、それだけテルミサルタンの効果の持続性が優れていることを示しています。

テルミサルタンには、高血圧症と併発しやすい動脈硬化や肥満、糖尿病の改善に効果的であるPPARγというタンパク質を活性化させる作用があります。脂肪細胞内の細胞核に存在するPPARγが活性化すると、アディポネクチンという生理活性物質が分泌されます。アディポネクチンは、血管の傷を修復したり悪玉コレステロールなどの沈着を抑制する働きによって動脈硬化を防ぎます。加えて、インスリン抵抗性の改善、脂肪燃焼の促進、筋肉細胞への糖の取り込みなどの働きから肥満や糖尿病を解消する効果が期待できます。

テルミサルタンがアンジオテンシンIIの血管収縮作用を抑制します。

テルミサルタンは、血管収縮作用を有する生理活性物質アンジオテンシンIIとAT1受容体の結合を妨げます。血管平滑筋上にあるAT1受容体と結合することで、血管を狭く縮めて血圧を上昇させます。テルミサルタンがアンジオテンシンIIとAT1受容体の結合を阻害することで、血管の収縮が抑制されて降圧作用が発揮されます。

テルミサルタンの臨床成績では81.4%に有効な降圧効果が確認されました。

高血圧症に対するテルミサルタンの効果は、合計393例の高血圧症患者を対象とした臨床試験*で実証されています。臨床試験の結果、全体の81.4%にあたる320例の患者に有意な降圧効果を示しました。臨床試験では、高血圧症の病態別に有効率が調査されました。

高血圧症の病態別にみるテルミサルタンの有効率
病態 有効率 症例数
本能性高血圧症 82.1% 284/346
重症高血圧症 85.2% 23/27
腎障害を伴う高血圧症 65.0% 13/20
合計 81.4% 320/393

本態性高血圧症は、ストレスや食生活の乱れから生じる高血圧のことです。高血圧症の9割を占めるといわれる本態性に対しては、82.1%の優れた有効率が示されています。
腎障害を伴う高血圧症患者では、腎機能にほとんど影響を与えることなく良好な降圧効果が示されたことで、テルミサルタンの有効性が証明されました。
重症高血圧症患者では、ACE剤を除く降圧薬を投与しても十分な血圧のコントロールが得られませんでしたが、テルミサルタンでは良好な降圧効果が確認されました。

※出典:リンク先、販売名:ミカルディス錠20mg/ミカルディス錠40mg/ミカルディス錠80mgのインタビューフォームを参照

テルミサルタンは、ミカルディスを先発薬とした高血圧症の薬の有効成分として配合されています。

テルミサルタンが配合されている高血圧症の薬
先発薬:ミカルディス(ベーリンガーインゲルハイム)
後発薬:クレサー(シプラ)

テルミサルタンの副作用

副作用
めまい、頭痛、腹痛、下痢、吐き気などが生じることがあります。
重大な副作用
血管浮腫、高カリウム血症、腎機能障害、ショック、失神、意識消失、肝機能障害、黄疸、低血糖、アナフィラキシー様症状、間質性肺炎、横紋筋融解症、血小板減少、白血球減少、房室ブロック、無顆粒球症、劇症肝炎。

以下はミカルディスのインタビューフォーム*に記載されていた副作用の発現率です。

副作用の症状 発現数 発現率
低血圧 171例 0.63%
めまい・ふらつき 134例 0.49%
発疹 60例 0.22%
血中尿酸値上昇 59例 0.21%
頭痛 53例 0.19%
肝機能異常 48例 0.18%

テルミサルタンの主な副作用は、めまいやふらつき感などの精神神経症状です。これらの症状は、テルミサルタンの降圧作用に伴って血圧が低下することで生じます。体が慣れてくると少しずつ症状を感じなくなってきますので、過度に心配する必要はありません。
重篤な症状として失神・意識消失が報告されています。強いめまいや立ちくらみ、冷感を感じる場合には、医師に相談してください。テルミサルタンを服用後に車の運転や高所での作業を行う場合には、十分な注意が必要です。

テルミサルタンの重い副作用としては、血管浮腫や高カリウム血症が挙げられます。血管浮腫では、顔面や唇、喉、舌などに腫れが生じます。喉が腫れると呼吸困難が起きる危険もありますので、思わしき症状がみられた場合にはすぐに医師に相談してください。高カリウム血症は、もともと腎臓の悪い方に起こりやすくなります。定期的な血液検査を行うことが大切です。

その他、初期症状に注意が必要なテルミサルタンの重大な副作用として、低血糖やアナフィラキシー、間質性肺炎、横紋筋融解症が報告されています。初期症状として、低血糖では脱力感や空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害が現われます。アナフィラキシーでは血圧低下や喉の腫れ、間質性肺炎では発熱や咳(せき)、呼吸困難、横紋筋融解症では筋肉痛や脱力感が生じます。

使用に注意が必要な人
<両側性腎動脈狭窄もしくは片腎で腎動脈狭窄がある>
上記疾患に該当する場合、腎機能などの病態が悪化するおそれがあります。腎循環の調節に関わるアンジオテンシンⅡをテルミサルタンが阻害することで悪影響が及ぼされます。
<高カリウム血症がある>
上記疾患に該当する場合、高カリウム血症が増悪する可能性があります。テルミサルタンを含むAⅡ受容体拮抗剤は、カリウムの再吸収を抑える働きのあるアルドステロン分泌を抑制します。
<肝障害がある>
テルミサルタンの血中濃度が3〜4.5倍上昇したとの報告があります。肝機能が低下している患者では、テルミサルタンの胆汁からの排泄が滞ります。
<重篤な腎障害がある>
上記疾患に該当する場合、腎機能が悪化するおそれがあります。テルミサルタンが腎循環に影響を与えて腎障害を起こす可能性があります。
<脳血管障害がある>
過度の降圧が脳血流不全を引き起こすおそれがあります。局所血流量の低下による機能障害が生じやすくなっています。
<高齢者>
一般に高齢者に対する過度の降圧は好ましくないとされています。
併用注意薬
<ジゴキシン>
心疾患などに使われる強心剤です。テルミサルタンとの併用で、血中のジゴキシン濃度が上昇したとの報告があります。
<カリウム保持性利尿剤もしくはカリウム補給剤>
スピロノラクトン、トリアムテレンなど。
肝硬変や心不全などに使われます。血中のカリウム濃度が上昇するおそれがあります。テルミサルタンが体内にカリウムを貯留する作用を増強します。
<リチウム製剤>
炭酸リチウムなど。
躁うつ病の治療に使われます。リチウム中毒が生じるおそれがあります。テルミサルタンが、リチウム濃度を低下させる働きのあるナトリウム排泄を促進することで生じます。
<非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)>
解熱・鎮痛剤です。腎障害のある患者では、急性腎不全が生じるおそれがあります。COX-2選択的阻害剤では、テルミサルタンの降圧効果を減弱させることが報告されています。
<高血圧症治療剤>
アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アリスキレンフマル酸塩。
テルミサルタン同様、高血圧症の治療に使われる降圧剤です。急性腎不全などの腎機能障害、高カリウム血症、低血圧を生じるおそれがあります。レニン・アンジオテンシン阻害作用が過度に増強されます。
テルミサルタンと関連する成分
バルサルタン
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる高血圧症の治療薬です。1回の服用で24時間効果が持続します。心不全や糖尿病、腎臓疾患などの患者の高血圧治療に適した降圧剤です。
オルメサルタン
血管を収縮させるアンジオテンシンの働きを阻害する作用で血管拡張を促す受容体拮抗剤です。高血圧症の治療に用いられ、特に本態性高血圧症に対して高い有効性が確認されています。
ロサルタン
1日1回の服用で降圧効果が24時間持続する降圧剤です。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の一種ですが、尿酸を低下させる作用があり、高尿酸血症を合併している高血圧症の治療に適しています。
アムロジピン
高血圧治療の第一選択薬として用いられるカルシウム拮抗薬で、ゆっくりと効き始め、長時間作用するのが特徴です。血糖や尿酸、脂質などに悪影響を与えません。
ニフェジピン
血圧を下げる効果が強い特性があり、臓器への血流を保持する働きにも優れた高血圧症・狭心症治療薬です。血管を拡張させる働きによって、血圧の上昇を抑えます。
ペリンドプリルエルブミン
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬に分類される高血圧症治療剤です。降圧効果の他に臓器の保護、糖尿病の改善などの付加的な効果があります。
スピロノラクトン
高血圧および浮腫を利尿作用によって改善します。カリウムを保持しながら体内の余分な水やナトリウムを排泄します。他の降圧薬や利尿薬と併用して使用されます。
ビソプロロールフマル酸塩
心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後に伴う高血圧症の治療に適した降圧剤です。ノルアドレナリンとβ1受容体の結合を妨げる働きをするβ遮断薬です。
最近チェックした商品

まだチェックした商品はありません。閲覧した商品がここには表示されます。