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ペリンドプリルエルブミンが配合されている通販商品

ペリンドプリルエルブミンの禁忌事項

下記に該当する方はペリンドプリルエルブミンを使用しないでください。

  • ペリンドプリルエルブミンに対して過敏症をおこしたことがある
  • 血管浮腫をおこしたことがある
  • 妊婦
  • アリスキレンフマル酸塩を服用中の糖尿病患者

ペリンドプリルエルブミンに対する過敏症、ならびに血管浮腫をおこしたことがある方は禁忌に設定されています。同成分に対する過敏症(発疹など)の既往歴がある方が再度使用すると、重篤な過敏症状を起こしやすいと考えられます。
血管浮腫の既往歴がある方がペリンドプリルエルブミンのようなACE阻害剤を服用すると、呼吸困難を伴う重度の血管浮腫を発現するおそれがあります。

妊婦がペリンドプリルエルブミンを使用した場合、胎児または新生児の成長に悪影響を及ぼす危険性があります。妊娠中にACE阻害薬を服用した妊婦において、羊水過少症、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症などが確認されています。妊婦または妊娠している可能性がある方はペリンドプリルエルブミンを服用しないでください。服用中に妊娠が判明した場合はすぐに服用を中止してください。

アリスキレンフマル酸塩は高血圧症の治療薬で、糖尿病を合併している場合にも用いられます。同薬を服用中の糖尿病患者がACE阻害薬またはARBを併用すると、非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症、低血圧のリスクが増加すると考えられています。

ペリンドプリルエルブミンは下記の薬と併用できません。

  • デキストラン硫酸固定化セルロース
  • トリプトファン固定化ポリビニルアルコール
  • ポリエチレンテレフタレート
  • アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜

デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポロビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレートを用いた吸着機によるアフェレーシスを施行している方がペリンドプリルエルブミンを併用するとショックを起こすことがあります。
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析を施行中の方がペリンドプリルエルブミンを併用するとアナフィラキシーなどを発現することがあります。

これらはACE阻害剤にみられる共通の禁忌事項です。ペリンドプリルエルブミンのみならず、他のACE阻害剤においても併用禁忌に設定されています。

ペリンドプリルエルブミンの働きと効果

効能・効果
高血圧症
(1) 過度な血圧の上昇を抑えて高血圧症の合併症が発症・悪化するのを予防します。

一般名:ペリンドプリルエルブミン

高血圧症の治療に使われる高血圧症治療剤です。
ペリンドプリルエルブミンの主な働きは、血管を広げる作用による血圧の低下です。ペリンドプリルエルブミンはアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬という種類に分類されます。降圧効果の持続時間が長く、一度服用すれば1日中血圧を低下させる効果が働いて、高血圧症を改善します。

ペリンドプリルエルブミンは、高血圧症に伴う合併症の予防に使用されます。血圧が高い状態が続くと血管の壁にダメージが蓄積します。これにより、合併症を引き起こして心臓や腎臓などに症状が発現することがあります。高血圧だけでは目立った自覚症状は現れません。合併症の症状によって初めて高血圧に気づくという場合も多くみられます。
ペリンドプリルエルブミンを使って血圧をコントロールすれば、脳梗塞や心筋梗塞などの様々な合併症を予防できます。

ペリンドプリルエルブミンには降圧効果の他に「臓器の保護」「糖尿病の改善」といった付加的な効果が期待できます。ペリンドプリルエルブミンはアンジオテンシンⅡという体内物質をブロックすることで降圧効果を示します。アンジオテンシンⅡは血管を縮めるほか、心筋や腎臓といった臓器の線維化を促して弱めてしまいます。また、糖の分解を行うインスリンの働きを抑制します。ペリンドプリルエルブミンがアンジオテンシンⅡを阻害することによって、これらの作用を抑制すると考えられています。

ACE阻害薬の特徴的な副作用として空咳が出やすくなります。この空咳は、誤嚥(食べ物が食道ではなく気管に入ってしまうこと)を防ぐのに有用とされています。ペリンドプリルエルブミンは、誤嚥の頻度を減らす用途で使われることもあります。

ペリンドプリルエルブミンが血圧を上げる物質の生成を抑制します。

ペリンドプリルエルブミンは体内に吸収された後、脱エステル化を受けてペリンドプリラートに代謝されます。ペリンドプリラートは血管や血中などに存在するアンジオテンシン変換酵素の働きを阻害します。アンジオテンシン変換酵素が阻害されることで、昇圧物質のアンジオテンシンⅡの生成が抑制されます。血管平滑筋の収縮や循環血液量の増加など血圧の上昇に関わる動きが抑えられます。

アンジオテンシン変換酵素はブラジキニンの不活化を防ぎ、血管平滑筋を弛緩させる作用もあります。血管平滑筋が弛緩すれば血管が拡張して血圧が低下します。
ペリンドプリルエルブミンは、2つの作用から高血圧症を改善します。アンジオテンシンⅡの生成抑制による昇圧系の抑制、そしてブラジキニンの不活化抑制による降圧系の増強です。

臨床成績では3タイプの高血圧症に有効性を発揮しました。

ペリンドプリルエルブミンの臨床試験*では、高血圧患者の大部分を占める本態性高血圧症患者に加えて重症高血圧症患者、そして腎機能障害を伴う高血圧症患者に対する降圧効果が検証されています。

臨床試験の結果として、本態性高血圧症の患者309例中229例、重症高血圧症の患者31例中24例、腎機能障害を伴う高血圧症の患者23例中17例に、それぞれ有意な血圧の低下がみられました。有効率は、本態性高血圧症が74.1%、重症高血圧症が77.4%、腎機能障害を伴う高血圧症が73.9%でした。

病態ごとにみるペリンドプリルエルブミンの有効率
病態 有効率 症例数
本態性高血圧症 74.1% 229/309
重症高血圧症 77.4% 24/31
腎機能障害を伴う高血圧症 73.9% 17/23

※出典:協和発酵キリン株式会社. (2014). コバシル錠2・4mg 添付文書.

ペリンドプリルエルブミンは、コバシルを先発薬とした高血圧症の薬の有効成分として配合されています。

ペリンドプリルエルブミンが配合されている高血圧症の薬
先発薬:コバシル(セルディアファーマ)

ペリンドプリルエルブミンの副作用

副作用
咳、咽頭違和感、過敏症(発疹、かゆみ)、めまい、ふらつき、頭痛、頭重感、いらいら感、耳鳴り、眠気、動悸、吐き気、胃部不快感、便秘、食欲不振、ほてり、熱感、悪寒、四肢冷感、手のしびれ、むくみ、口内の苦み、コレステロールの上昇などが生じることがあります。
重大な副作用
急性腎不全、血管浮腫。

以下はコバシル錠の添付文書*に記載されていた副作用の発現率です。

副作用の症状 発現数 発現率
咳嗽(せき) 42例 7.1%
発疹 6例 1.0%
頭痛 4例 0.7%
浮動性めまい 4例 0.7%
そう痒症(かゆみ) 3例 0.5%
咽喉頭疼痛 3例 0.5%

ペリンドプリルエルブミンを含むACE阻害薬の副作用として、咳の出現が知られています。通常は、空咳(痰がからまない乾いた咳)が多く見られます。男性よりも女性に起こりやすいとされています。咳の症状は、服用後数週間~数ヶ月にかけてみられますが、服用を中止すれば1週間以内に収まります。
血圧の低下に伴って、めまい、ふらつきといった症状が現れることもあります。ペリンドプリルエルブミンの服用後は車の運転や高所での作業に注意してください。

使用に注意が必要な人
<腎動脈狭窄がある>
両側性腎動脈狭窄または片腎で腎動脈狭窄がある方がペリンドプリルエルブミンを服用するとリスクを伴います。腎血流の低下や子宮体濾過圧の低下により、腎機能が急速に悪化するおそれがあります。治療上必要であると判断されない限りは服用しないでください。
<高カリウム血症がある>
ペリンドプリルエルブミンによって高カリウム血症が増悪する可能性があるため、なるべく使用しないようにしてください。腎機能障害などで血中カリウム値が高くなりやすいと、高カリウム血症が発現することがあります。該当する方は血中カリウム値に注意しながら使用してください。
<重篤な腎機能障害がある>
重篤な腎機能障害があると、ペリンドプリルエルブミンの活性代謝物であるペリンドプリラートの血中濃度半減期が延長されます。薬効が必要以上に強くあらわれて、腎血流が低下することで腎機能を悪化させるおそれがあります。
<高齢者>
一般的に、高齢者の過度な降圧は脳梗塞などをおこす可能性があり、避けるべきとされています。高齢の方は、低用量から飲み始めるなど慎重に使用してください。
併用注意薬
<カリウム保持性利尿剤、カリウム補給剤>
スピロノラクトン、トリアムテレンなど。
高血圧やむくみ、カリウム不足を改善するために使用されます。ペリンドプリルエルブミンはカリウムの排泄を抑制する作用があり、カリウム保持性利尿薬またはカリウム補給剤との併用により高カリウム血症をおこす可能性があります。定期的に血清カリウム値の検査を行うなど、血中のカリウム値の上昇に注意してください。
<アリスキレンフマル酸塩>
高血圧症の治療に用いられます。ペリンドプリルエルブミンと同様にアンジオテンシンⅡの生成を抑制する作用があり、腎機能障害や高カリウム血症などの副作用が出現する恐れがあります。治療上やむを得ないと判断された場合に併用できます。
<アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤>
主に高血圧の治療に活用されます。併用により腎機能障害、高カリウム血症、低血圧の発現リスクが上昇します。
<利尿降圧剤>
ヒドロクロロチアジド剤など。
高血圧症やうっ血性心不全などを治療します。併用時に降圧効果が増強されて過度に血圧が低下することがあります。ペリンドプリルエルブミンより先に利尿降圧剤を使用している場合は特に注意が必要です。
<リチウム製剤>
炭酸リチウム。
躁病の改善や抗うつ薬の補助に使用されます。ペリンドプリルエルブミンがナトリウムの排泄を増加してリチウムの蓄積をおこします。血中リチウム量の上昇を招くリチウム製剤を併用した場合、中毒症状が出現するおそれがあります。
<非ステロイド性消炎鎮痛剤>
インドメタシンなど。
炎症や痛みを抑える働きがあります。非ステロイド性消炎鎮痛剤によるプロスタグランジンの合成阻害作用が、ペリンドプリルエルブミンの降圧効果を弱めてしまうことがあります。
<カリジノゲナーゼ製剤>
高血圧症、メニエール症候群、閉塞性血栓血管炎における末梢循環障害の改善に用いられます。ペリンドプリルエルブミンと併用すると過度な血圧の低下がみられる可能性があります。
ペリンドプリルエルブミンと関連する成分
アムロジピン
高血圧治療の第一選択薬として用いられるカルシウム拮抗薬で、ゆっくりと効き始め、長時間作用するのが特徴です。血糖、尿酸、脂質などに悪影響を与えません。
ニフェジピン
強力な降圧効果に加え、臓器への血流保持にも優れた高血圧症・狭心症治療薬です。血管を拡張させる働きによって、血圧の上昇を抑えます。
テルミサルタン
血管の収縮を抑制することで降圧効果を示す高血圧症治療剤です。アンジオテンシンII受容体拮抗薬の一種で、比較的副作用が少ないとされています。服用から24時間効果が持続します。
バルサルタン
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる高血圧症の治療薬です。1回の服用で24時間効果が持続します。心不全、糖尿病、腎臓疾患などの患者の高血圧治療に適した降圧剤です。
オルメサルタン
血管拡張を促す受容体拮抗剤です。血管を収縮させるアンジオテンシンの働きを阻害します。高血圧症の治療に用いられ、特に本態性高血圧症に対して高い有効性が確認されています。
ロサルタン
1日1回の服用で降圧効果が24時間持続する降圧剤です。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の一種ですが、尿酸を低下させる作用もあり、高尿酸血症を合併している高血圧症の治療に適しています。
スピロノラクトン
高血圧および浮腫(むくみ)を利尿作用によって改善します。カリウムを保持しながら体内の余分な水やナトリウムを排泄します。他の降圧薬や利尿薬と併用して使用されます。
ビソプロロールフマル酸塩
降圧剤として、心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後に伴う高血圧症の治療に適しています。ノルアドレナリンとβ1受容体の結合を妨げるβ遮断薬です。
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